2013年11月30日土曜日

Victor Hugo Gala Concert @ Seoul - Richard Charest (4)

ソウルガラコンのあとで…  ~Le miracle après le concert...

というわけで、いろいろな意味で夢のような時間を過ごして充実感に浸りつつその時の感想はこちら日本に帰国した自分だったが、ランボーのことに関してちょっとだけ心残りだったのは、実は、本は渡したけれど、肝心のミュージカルについては一切何も聞けなかったということだった(状況として悠長にお話をしているような雰囲気ではなかったので、まあ、仕方がないといえばそうなんだけど…。)。

当時のポスター?
登場人物はこのポスターに出てる6人だけです。
2007年の公演の様子の写真はこちらにいっぱい掲載されています。

ガラコンから帰国後、日本人のファンの人とTwitterでやりとりをしていると、たまたまリシャールが、日本語の(!)コメントに反応をしているのに気づく(単語だけ確かに英語だったけど。。。)。
内容は他愛のないもので、スタローンのランボーと詩人のランボー、名前は似てても中身はちょっと違うけど興味深いねー、というもの。リシャールはこういう面白ネタがけっこう好きなので、このときもそういう感じで反応していたんだと思う。

リシャールはTwitter等に意外と反応してくれることもあるので、思いつきで、「そういえば、どうしてランボーをミュージカルのテーマにすることにしたの?」とどさくさに紛れて聞いてしまう(このとき本当に質問に答えてくれるとは実は思ってはいなかったけど。)。

すると、リシャール。
「彼の作品はすばらしいし、彼の人生もしかり。
世界中で一番翻訳されてる詩人だよ!(→リシャール説。実際有名な詩人ではあると思うけど。)
テーマにするには最高だよ!」
とツイートをしてくれた。

ツイートが返ってきたというのは、望外の喜び(って言い方も微妙だけど苦笑)ではあったけど、でもリシャールがランボー大好きなのは知っているので(苦笑)、もうちょっと具体的に教えてほしいなあと思い、続けて「じゃあ、ランボーの詩、読まなきゃね。どの詩が好きなの?」と聞いてしまう。(→このとき完全に調子に乗っていたと思う(汗))。

すると、親切なリシャール。
 「Showを見てくれることが彼の人生や作品を知るのにいい手がかりになると思うよ。何はともあれ、ヒューマン・ストーリーだから。」
と答えてくれた。

でも、これも具体性に欠けるというか、穿った考え方をすれば、自分のミュージカルの宣伝かい?(笑)と思わないわけでもなかったけれど(というか、リシャールは、それだけ自分の作品に誇りを持っている、ということの裏返しなんだと思う。)でも、最後の、大前提として「ヒューマン・ストーリー」だよ、というところがちょっと印象に残った。

ランボーといえば、少年時代から神童ぶりを発揮して、次々とセンセーショナルな詩を発表したかと思えば、年上の詩人のヴェルレーヌと愛の逃避行をしちゃったり(でもそのあとランボーにヴェルレーヌが発砲して結果的に別れてしまうけど。。。)、かなり早い段階で詩の創作を一切放棄して、アフリカで武器商人になっちゃったり…で、最期は、足に腫瘍ができて、37歳という若さで没してしまう…と「現実は小説より奇なり」を地で行ってしまうような生涯を送った人だ。

というわけで、何かとその「特異性」だったり、「アバンギャルドさ」みたいなものに目を向けられがちだけれど(実際自分も最初そうだった。)、こういうextraordinaryな人にも普通のどこにでもいる10代の少年のピュアさだとか普通に恋に悩んじゃったりとか、1人の「人間」としてのストーリーがきっとあるんじゃないかなという気が、リシャールの「human story」という言葉を見てした。

と、ここまで調子に乗ると何だか悪い気がしたので、とりあえず質問はここで止めて、「アップデートよろしくねー。」と送ると「いつも応援してくれてありがとう!ちゃんとアップデートするよ。」とまた律義にリシャールは答えてくれた。

このやりとりのあと、自分があまりにもランボーについて知らないので、ちょっと調べてみたり、ランボーのミュージカルについての情報をちょこちょこ集めてみた。

が、ミュージカルに関する情報が如何せん少ない。
Richard Charest (3)でも述べたように、 オフィシャルと称するサイトは確かに存在するが、
http://rimbaudmusical.free.fr/site/
映像や肝心の音源がほとんど存在しない。

Rimbaud Musical のmyspaceのページ
http://www.myspace.com/rimbaudofficiel
にいくつか音源の抜粋は載っていたけれど、それもごくごく一部。

で、ほぼ曲が全部入っていると思われる珍しい映像がこちら2つ。↓

Sauver les apparences (対面を保つ、取り繕うの意味)
ガラコンで聞いた曲。
フィギュア・スケートのショーのBGMとして使われていたらしい。
歌っているのは、ヴィタリー(ランボーの母)役のSophie Delmasさん&マチルド(ヴェルレーヌの妻)役のLucie Bernardoniさん。

Charleville, mon soupir(シャルルヴィル、私のため息(soupirには恋の悩み、恋慕の情、哀歌という意味もあるので、こっちかもしれない。。。)
歌っているのは、ランボー役のJonatan Cerrada。 たぶん、2007年のソルボンヌでの公演か、公開リハかの映像。実は、NDPの公演中に初めて聞いた曲はこれ。ランボーがおそらく家出したあとパリで自分の出身地であるシャルルヴィルのことを考えながら歌っていると思われる曲。


というわけで、とりあえず、これらの曲を聴きこんでみる。
で、そのほかの曲もまあ、一部ではあるけれど、どういう部分にスポットを当てた曲なのかぐらいはわかるかと思い、こちらも一応、聞いてみることにする。

歌詞がないので、正直、半分も正確に意味は取れていないとは思うけど、パーツ、パーツで意味が取れた部分から全体の歌の雰囲気を推測することはできるので、総合して考えると、どうやら、ランボーとヴェルレーヌの恋愛話だけにスポットが当てられているだけでなく(この話は、ディカプリオがランボーをやっていたTotal Eclipseなど、ランボーというとこの話がメインになることが結構多い?)、ヴィタリーやマチルドなどの女性陣も結構活躍してるっぽい=ランボーを軸にして幅広く話を取ってきてるっぽいという気がした。

あと、最近のフレンチミュージカル(ブロードウェイやウェストエンドの翻訳版ではなく、フランスオリジナルのという意味で)の中でも、いわゆる今年のミュージカル、みたいな大型の話題の作品というのは、ターゲットの客層が何となく若者(主にティーンエージャー)な気がしていて、だからなのか、曲がミュージカルというより普通のポップ?というようなものも多い。というわけで、大人(mature)な観客からするとそれがちょっと残念と思うこともあったが、ランボーは私が聞いている限りでは、確かに、ポップやロックみたいな現代的な音楽の要素はありつつも、それでも、曲の物語性というか、ミュージカルっぽさというのはちゃんと残している楽曲だという気がした。

このあたりまで調べると、さらに、面白そうな作品だ、という気がし、FB経由で曲の内容についてリシャールに尋ねてみたら答えてくれるのではないだろうか、とふと思いつく。あんまり、事細かに聞いたりするのはちょっとまずい(さすがに調子に乗りすぎ。。。)とは思ったけど、リシャールは、基本的にこちらが真面目に聞いているとわかるとちゃんとそれをわかってくれる人だし、Twitterの反応を見ても、自分のミュージカルに興味を持ってくれるというのはそれほど嫌ではなさそうなので、マナー違反とまではいかないのではないかと思った。

実は、Rimbaudのミュージカルは、リシャールが一人で作っているのではなく、アルノー・ケランさんという友人と一緒に作っているミュージカルだったりする(詳しくは他の投稿に書く予定。)。

全く面識のないアルノーさんにメッセージ等を送るのは果たしてどうなのだろう?という気もしたが、詞についての感想(アルノーさんは作詞家)も含んでいたし、このミュージカルは明らかに二人の作品だということがわかっていたので、アルノーさんとリシャールの二人に曲の感想(というか、歌詞の内容はこんな感じでしょうか、という半分質問。)と、ミュージカル楽しみにしています、みたいなメッセージを送った。

すると、二人とも、すごく丁寧な返事を返してくれた。一部を抜粋すると、

リシャール:
僕にとって、とても大切なプロジェクトについての感想を伝えてくれるために時間を取ってくれてありがとう。いつか日本の人たちの前で公演ができたら、と強く願っているよ。

アルノーさん:
僕たちの物語(histoire)である曲を聴いて、理解してくれるなんてすばらしいよ。リシャールと僕はこのミュージカルにすごくたくさんの情熱を注いできたんだ。この公演を気に入ってもらえたらうれしいよ。

二人とも恐るべき親切&丁寧な方。。。特にアルノーさんが見ず知らずの日本人に、こんなにちゃんと答えてくれるなんて想像もしてなかった(無視される可能性も高いと思っていた。)ので本当に驚いた。

そして、このメッセを読んで、二人がいかに情熱を傾けてこのプロジェクトに取り組んでいるのか、ということを改めて実感した。=リシャールがソウルでなぜあんなにも輝いていたのか、わかった気がした。

最初こそ、リシャールが作ったミュージカルだから、という理由でランボーのミュージカルに興味を持ったけど、個人的にランボーという人間やそのドラマについて結構興味深い気がしたので、来年の公演までにいろいろ前もって勉強できてればなあと思う。

2013年11月21日木曜日

La nuit est si belle...

何となく最近撮った写真を…。
 
"La nuit est si belle..."
この一節がふと思い浮かんで、なんだっけって思ったら、
NDPのVivreの出だしだった。
夜ってやっぱりなんか素敵。
 

枯葉。やっぱり秋っていい。

2013年11月19日火曜日

Victor Hugo Gala Concert @ Seoul - Richard Charest (3)

ソウルガラコンでのあれこれ  ~Rimbaud et un cadeau

というわけで、5月日本を脱出してソウルへ。実は、初ソウルだったりした(だが、弾丸すぎて、ガラコン以外何もしなかったので、ソウルの記憶はセジョン・シアターしかない(苦笑))。

 セジョン・シアターwith ペチュニア


直前まで、マットやリシャールたちが出している出演者のスケジュールと、会場が出しているスケジュールが食い違っており、日にちが増えるのか減るのかやきもきしていたが、結局土曜に2公演ということで、とりあえず友人と夜の部の公演のみ日本から手配する。だが、直前になって、やっぱりソウルまで遠征して、1回だけってもったいない(特にペルティエさんが歌うという件と、リシャール@ヅラなしは貴重過ぎる件があったので(笑)。)、という話になり、昼は、当日券を狙うことにする。

実際、当日券を買いに窓口に行くと、普通に前から2列目の席が余っており(でもさすがに1席)、5列目だかの席も一緒に取れたので、友人と前半、後半席を交換して見ることにする。

 ソワレの公演

2014/10/25追記:このコンサートの模様をマットがクリップにまとめていました。
リシャールのLes Miserablesの"Empty Chairs at Empty Tables"を冒頭聞くことができます。


もう一つ、この公演で気になっていたのは、リシャールがプロダクション段階から関わっているRimbaud(注:フランスの有名な詩人。教養のない自分はほぼ知らなかったので念のため。)のミュージカルの曲。実は、ガラコンの曲目の選曲段階で、リシャールが、Rimbaudの楽曲をやるということをTwitterで発信しており、それに付随して、実は、2014年にアジアツアーをやるということを知る(NDPの日本ツアー中に実はオフが1週間あったが、彼は台湾でこのミュージカルの打ち合わせを行っていたらしい。)。


リシャールがRimbaudのミュージカルに携わっているということは、実はNDPの公演中から知っていたものの、HPに行ってみると、自分が中学生のころに見たようなすごい原始的なHPで(ごめん、リシャール。。。)しかも、写真を見ると、ミュージカルというより衣装を着た朗読劇?のようにしか見えず、どういったミュージカルなのだろう。。。と個人的に疑問に思っていた。楽曲の一部も聞くことができたので、聞いてみたものの、タイトルしか出ておらず、歌詞も拾えるような語学力もほぼなかったので、結構現代的な楽曲だな、、、ぐらいのことしかわからなかった。

ただ、RimbaudのWikiなどを見ると、当時としてはかなりアバンギャルドな人生を送った人でミュージカルの題材としては、かなり面白そうだし、je est un autre(私は他者である。)ということばも何だか意味深でちょっと興味を持っていた。また、リシャールが、歌手として参加しているだけでなく、楽曲も自分で作っているという点ですごく興味があったし、もし公演を見る機会があれば、見たいとは思っていた。そこで、アジアというまさに射程距離範囲内での公演、という話になったら、Yes!と思わずにはいられない(笑)。前回の公演はパリだったので、やるとしてもパリかケベックだろうと思っていたので、これは本当にうれしい話だった(遠征費用って馬鹿にならないから…。)。

リシャールは、ランボー関連のグッズの写真をアップすることが度々あったり、ランボーの出身地であるシャルルヴィルに行ったときの写真をガシガシ載せていたこともあったので、ランボーに対しては特別な思い入れを持っているんだろうなということは想像できた。

せっかく、ソウルまで行くし、でも、折り紙作戦はもう完了しちゃったので(笑)、そうだ、ランボーの文庫本なら喜んでくれるかもと思い、本屋でランボーの詩集を購入する。カバーが普通の文庫本としては、ちょっとオシャレで、そういう意味でもなんだかいいかも、と思った。

実は、NDPの公演を通じて、ミュージカルファンの方たちと交流する機会ができ、「同志」のような方たちと出会うことができた。R&Jまでは友人と自分みたいな感じで結構孤独に情報を追っかけていたので、これはすごくうれしかった。そのおかげで、いつもの自分の狭い世界からちょっとだけ脱出することができ、このような機会が巡ってきたのも、元はと言えばリシャールのあの映像を見たお蔭(たびたびこの話になってしまうが。。。)だったりするので、どこかで機会があれば、リシャールにthank you的なメッセージを送りたいと思っていた。(いや、向こうとしては、勝手に感謝されても…って感じだったとは思うんだけど苦笑。でも、感謝されて嫌な気分になる人も少そういないだろうと思い。)。ソウルガラコンはそれを伝えるいいチャンスだとも思った。

そして、コンサート前日に、Twitter上で「また会えるのを楽しみにしています。」とコメントを送ると、Moi aussi!とリシャールが返してくれ(たまたまだとは、思うけど。)、さらにテンションが上がる(単純)笑。



 マチネの公演
日本で取った席よりいい席ってどういうことだろう苦笑。
映像も。
伝説のカテドラル2回目アンコール。

事前に曲目はセジョン・シアター側から発表されていたが、ふたを開けてみると、実はちょこちょこ変わっており、特にびっくりしたのは、Rimbaudのミュージカルからの楽曲が2曲("Vitalie"と"Sauver les Apparences")入っていたことだった。(あとから推察するに、リシャールはこのガラコンでブリューノさんがいる手前、グランゴワール楽曲を歌うことができないので(これはリシャールファンからするとかなりのジレンマだった…。ブリューノさんのカテドラルはもちろん聞きたいし、でも、リシャールの見せ場が減るのは悲しいし、みたいな苦笑。)、彼の見せ場が減ってしまうことを懸念して、彼が主催するミュージカルの楽曲を入れることになったのではないかという気がする。リシャールはソウルでのNDP公演に出演しているから、韓国のファンもいっぱいいるはずで、その辺も考慮したのかも。)

実際、彼はロミジュリのAimerだったり、Belleのフェビュスパートを歌ったりしていたのだが、どれも美しいんだけど、何となく精彩を欠いているように見えた。Aimerも確かに声はきれいだし、美形なロミオなんだけど、何だかしっくりこないし、Belleのフェビュスもやっぱり年を重ねているせいか、声の渋さがどうもフェビュスの音域とは合わなくなっている気が個人的にはした(→やっぱりグランゴワールが今のリシャールのハマり役なんだわ、と納得。)。

で、"Vitalie"と"Sauver les Apparences"が披露されたわけだが、Sauver les Apparencesの方は、ランボーの母ヴィタリーとランボーの恋人だったポール・ヴァルレーヌの妻のマチルドとのデュエットなので、NDPでエスメラルダを演じていたナディアとケベックのレミゼでエポニーヌを演じていたソフィーさんが歌っており、きれいな楽曲だったことは印象に残っているが、何せ歌詞が全くわからなかったので、実は、当時はそれほど印象に残らなかった(ごめん、リシャール。)。

→あとで、何度もこの曲を聞き返してたら、どうやら、ヴィタリーもマチルドもランボーに裏切られ(マチルドは旦那を取られたという意味で明白だけど、実は、ヴィタリーの方は何をもって裏切りとしているのか実はまだちゃんとわかっていない(汗))、打ちひしがれつつも、でも私たち前を向いて歩いていくわ、みたいな曲だったようだった。ちゃんと聞いたら、かなり女としての矜持やプライドみたいなものを感じられる曲(女子としてちょっと共感。)で、個人的にどんな風にミュージカルになるのか楽しみ。そして、ソウルでちゃんと理解できなくて、ごめん、リシャール。懺悔。

ところが…!!!Vitalieの方は、リシャールとマットで歌ったのだが、これがすごかった。
まず、リシャールの気合が違った。→これは、ほかの歌で彼が手を抜いていたとかそういう意味ではもちろんないのだけれど、この曲からは並々ならぬ情熱が舞台からビンビンと伝わってきた。まさに水を得た魚ではないが、本当にリシャールがいきいきとしていた。

あと、この曲は、たぶん、ランボーと誰か(マットのパート。これが誰なのか未だわからず。)がヴィタリーを非難する曲なので(とりあえず、「ヴィタリー、あんたは俺の人生をめちゃくちゃにした(détruit ma vie)」、という歌詞だけは聞き取れる笑。)、曲調もかなり緊張感が溢れた感じでそれもやたらと情熱的に響いた理由かもしれない。

しかも、なぜか、リシャールとマットはこの歌を実際のミュージカルのようにちょっと演技つきで歌っていて、昼公演では、歌い終わったリシャールがマットを置いて舞台から真顔で一人去っていくというプチ演出もついていた(ただ、夜公演は、マットとの仲の良さが出てしまい歌い終わったらお互いニッコリ、で終わった苦笑。)。

写真がないのが残念だが、歌っている最中のリシャールは観客がはっとするほど、ガチでpassionatelyに歌いこんでいた。とにかく、この画だけは、自分の目にすごく焼きついて離れなかった。

そして、昼、夜公演と満喫したあと、ほかの日本人のファンの人たちと一緒に出待ちに挑戦する。会場がでかいので、ひょっとすると無理かも疑惑があったし、かなり待ってもシンガーたちが全然出てくる気配がなかったので、もう無理だよね、と諦めかけていたころ、出演者が出てきて、ほかの韓国人ファンも含めて、騒然+混乱状態になった。→まあ、ブリューノさん初アジア訪問だからそうならないわけはないわね…。

会場大混乱の図。


そこで、ブリューノさんのレコード会社の人が気を利かせて即席サイン会場を作ってくれて(テーブルとかそういえば歌手たち本人が出してた笑。)。サインをもらえることになった。自分はかなり最初の方に並んでいたため、正直混乱度MAXの状況だった(他の日本人の人たちはちゃんと焦らず最後の方に並んで和やかに対談していた。。。我ながら焦ってはだめなんだなあとそのとき反省。)。

サインもとりあえず流れ作業で(でも、だから全員のサインをちゃんともらえたんだけど。)話とかもかなりしにくい状況だった。リシャールはソフィーさん、ロベールさんの次に立っていて、とりあえず持ってきていた"Il était une fois... Joe Dassin"のCD(リシャールの音源で購入できるものがこのときはこれしかなかった。)にサインをしてもらう。「昨日メッセージを送ったんですけど…」というとそのことをリシャールは覚えてくれていて、わざわざ私の名前を聞いて、CDにサインしてくれた。

名前を書いてくれたはずなのだが、イマイチ自分の
名前っぽくない笑。そして、実はリシャールのサインがない泣。
でも、これも宝物。

そこで、例のランボーの文庫本を渡すとリシャールは少年のようなキラキラの笑顔になり、何やら隣のロベールさんと言葉を交わしたあと、目の前でパチリと本の写真をi Phoneで撮り、本を返してくれた(笑。日本語だったから??)。そのあたりで、ツアーのスタッフのお兄さんにMiss、早くいけ、と急かされ、リシャールやブリューノさんとは写真をまともに撮れず、マットやナディアとは一緒に写真を撮ることも叶わないまま、私のサイン会は終了してしまった。


内部の混乱画像。
でも、この印象的なナディアの表情。
という意味でちょっとお気に入りの写真。

追い出されたあと、どさくさに紛れて、これプレゼントだから、と、とりあえず本をリシャールに渡すことだけは成功したけれど、今から考えても何だか悔いが残る出待ちだった。。。
で、外でぽつねんとガラス越しにほかの人たちがサインをもらうのをのぞいていたら、リシャールが日本人のファンの人たちにランボーの本を見せながら何だか楽しそうに話しているのが見えた。え、本について話してくれている!とちょっとうれしくなった。

そして、さらにうれしいことに、その後、その写真をリシャールがTwitterに載せてくれていた。リシャール喜んでくれるだろうか、と思いながら選んだものを、本人がすごく喜んでくれたのは、本当にファン冥利に尽きるし、感動した。

このTwitterの写真に、日本人のファンの人たちも反応してくれて、それも個人的にちょっとうれしかった。自分としては、日本をアピールできるかも、というところまでは考えていなかったけれど、結果として、「日本」を記憶に残してもらうことができたようだったので、これはうれしい誤算だった。

リシャールはこの絵を気に入ってくれたのか、その後FBのアイコンに使ってくれたりして、この旅行はそういった意味でも、すごく思い出深い海外遠征になった。

この本での交流を機に、何となくリシャールに感じていた「壁」が消えた気がした。NDPファンの間でリシャールはツンデレだね、みたいな話をしたことがあったが、確かに、リシャールは、最初こそ、「壁」というかガードが堅い感じではあるけれど、こっちが一生懸命応援しているよ、というのがわかるとすごく真面目に(時には驚くほど生真面目に(笑))対応してくれる。(フレンドリーな人だけど元々はちょっとシャイな性格なんじゃないかと勝手に想像。そういった意味で何となく親近感を感じてしまう。)そんなところが、やっぱりファンに愛される所以なんじゃないかなあと思う。

実は、このランボー話にはちょっとだけ余談があり、その話はまた改めて書こうと思う。

(4)につづく

2013年11月17日日曜日

1789 Les Amants de la Bastilleのsaison 2と爆発事故

11/7から、実は、1789 Les Amants de la BastilleのSaison 2が始まった。新曲も加わったり、去年の公演とはかなり違うものになる、という話だったので、自分はパリには行けないけれど、映像を見るのを楽しみにしていた。出演者も降板した人たちも含めて、いざ、革命!みたいな感じで、ファンもそれに応えて、いよいよ幕開け、となった。初日は、いろいろな改変も含めてかなり盛況だったようで、単なる観客の一人でしかない自分も何だかうれしかった。

そして、その次の日に起きた爆発事故。
新しいミュージカルが始まると、たいていミュージカル仲間からお祝いのことばのツイートやらFBコメントがでる。この日、FBを見ていたら、NDPのメンバーやR&Jのみんなが1789について言及していて、最初は、オープニングおめでとうメッセかと思った。でも、よく見ると、tristeとか明らかに悲しいことが起きたときにしか出てこない言葉が並んでいた。

事件が起きたパレ・デ・スポー。真ん中のドーム上の建物

そして、ステージ系のニュースを発信しているRegard en Coulisseのニュースでどうやら1789の公演が行われているPalais des Sportsでリハ中爆発が起き、重傷者が出ているということを知る。しかも、映像を見ているといわゆるボヤというようなレベルではなく、かなり大きな爆発だったらしい、ということが感じられ、ちょっとぞっとする。

私が知った時点で爆発からすでにけっこう時間が経っていたようで、出演者たちは、それぞれ、私は大丈夫メッセージを発信していたので、それはほっとしたのだが、記事を読んでいると、心肺停止のスタッフがいるということが書かれていて、すごく気になった。(日本語でも記事になった(http://www.jiji.com/jc/zc?k=201311/2013110900248&g=int)。まさか、日本語で「1789 バスティーユの恋人たち」という文字をこんな形で見るなんて夢にも思わなかった。)

そして、本当に残念なことに、このスタッフの方は病院でその後、亡くなってしまった。
亡くなったMarcus Toledanoさん。タイトルがChef plateauなので、たぶん、舞台セットのチーフの方なのだと思う。

もちろん、私は舞台を見た一観客にしか過ぎないし、Marcusさんを直接知っているわけでもない。
でも、この舞台は、私にとっては、単なる舞台(=エンターテイメント)ではなくて、記念すべきミュージカル初海外遠征の公演と言う意味で思い出深い舞台だし、フランス語がまだかなりできない頃に、いろいろ自分なりに調べて、舞台を見終わってからも、その成長を見守っていた舞台でもある。
から、そういう意味で、この事故のニュースは本当に悲しかったし、他人事とは思えなかった。

さらに、この舞台で一際感動したのが、やはり舞台演出だった。特に最後のバスティーユ陥落のシーンの舞台セット(Mon histoire (3)で載せた映像(http://www.youtube.com/watch?v=AjTG1LUks8M)を参照。)は本当に迫力があったし、Tomber Dans Ses Yeuxのくるくる回るセットやLa guerre pour se plaire のときの背後の素敵な石像はすごく印象に残っている。

そして、Nous ne sommes の最後の派手な発砲シーン。ここで使われている火薬が今回の事故と直接関係があるかはわからないけれど、やっぱりこのシーンは最初見たときリアルに驚いたし、まさにスペクタクル!と感じた場面だった。でも、そんな火薬が人の命を奪うことになったのかと思うと、何だか、それを楽しんだ自分にちょっと罪悪感を感じてしまう。(実際問題は火薬自体ではなく、管理だったり、不運の重なりということなのかもしれないけれど。)


 La guerre pour se plaire
ダンサーたちの後ろで青白い光に照らされた石像が美しかった。 
Tomber Dans Ses Yeux
 歌手やダンサーたちがくるくるまわる。


Nous ne sommes
後ろに写っている兵士たちが最後一斉に発砲する。
まだ、事故の完全な原因究明は終わっていないようだけれど、いろいろなニュースを総合すると、どうやら、舞台の機器が破損したか何かで火花が出て、それが火薬に移って爆発したというようなことのよう。不慮の事故とはいえ、まさにこれからSaison 2が本格的に始動するという矢先に亡くなってしまったMarcusさんは本当に無念でならないと思う。

1789には、"Fixe"という曲がある。シングルカットもされてないし、他のシングルカットをされた曲のようにキャッチーな曲ではないが、私は、個人的にこの曲とカーテンコール曲であるPour la Peineが一番このミュージカルの本質や訴えたいことをダイレクトに伝えている、ベストチューンだと思っている。
【ここからネタバレ】
場面としては最後のシーンで主人公の革命家の青年が銃で撃たれて死に、そのあとに歌われる。そして、曲の最中で、シンガーやコメディアン(俳優)やダンサーたちが人権宣言の一節を読みながら方々の会場のドアから次々と入ってきて、舞台に上がってきて最後に一列に並んで合唱するという演出がある。

詞が難解(少なくとも自分には。)なので、この歌ってこんな感じときちんと表現するのは難しいのだが、革命の道半ばで命を落とした主人公の青年の思いを代弁するような曲になっていて、人の命の尊さ、儚さ、革命の犠牲、無情さについて語った歌だと思う…。
【ネタバレおわり】

※ネタバレ注意※
Fixe。このRod Janoisが熱唱するところが本当に好き。
メロディーもいわゆるミュージカルという感じで
ちょっと重厚感がある感じでよい。
革命ってなんだったんだよ?と問いかけられている気がした。
作曲は歌っている本人であるRod。
Rodが作るミュージカルの楽曲(Roi SoleilやMozartなども含めて)は、
どちらかというとキャッチ―というよりきれいめで観客に訴える感じの曲が多くて好き

この歌の一節に以下のような歌詞がある。


Nous sommes fragiles
Nous sommes l'argile
Nous sommes
Un avenir incertain

Nous sommes utiles
Nous sommes futiles
Nous sommes
Le destin entre nos mains

英語だと、

We are fragile
We are the clay
We are uncertain future
We are useful(→直訳だとこうだけど、ちょっと変かも。)
We are futile(→直訳だとこうだけど、これもちょっと変かも。)
We are the fate in our hands

なので、

私たちは、儚く
私たちは土であり、(argileは粘土のことだけど、聖書の土から人間が作られた、とかそういうのと関係?それか、粘土みたいな塵のような存在。とかそういう人間の小ささを表現?)
私たちは不確かな未来である。

私たちは、有用で、
私たちは無力で、
私たちは自らの手の中にある運命である。
(Nous sommes が、「私たちが」という訳でいいのかちょっと謎だけど、でも文字通りだとこうなるはず。)

韻を踏んでいるので、ことば全てにかっちり意味があるとは限らないけど、それでも、この歌詞は、まるで、今の1789のメンバーたちの気持ちを代弁しているかのような歌詞だと思う。

ミュージカル自体も、ルイ・デロール演じるロナンのような普通の青年が人権を求めて立ち上がり、そういった行動が人権宣言だったり、バスティーユ監獄の陥落といった世の中の大転換につながるものの、最後に彼は、新たな時代を見ることなく、命を落としてしまう。

人の命は本当に儚い。

しみじみそう感じた。

事故から数日経って、上記のカミーユ・デムーランを演じているロッド・ジャノワ(自分は、1789の歌手の中では彼が一番好きだったりする。)が事件についてのインタビューに答えていた。

インタビュー記事(フランス語)→http://www.lemainelibre.fr/actualite/interview-rod-janois-nous-voulons-tous-que-1789-reprenne-12-11-2013-71436

彼は、爆発の際に吹き飛ばされ、その衝撃でacouphènes aiguës(急性の耳鳴り)が起こってまだ残念ながら耳の状態は良くないよう。(彼は、作曲などをするクリエイターでもあるので、これはかなり深刻な話だと思う。)

彼によれば、まだ、捜査中ではあるけれど、今回の事故は、いつものメンテナンスを行っている最中に起こった"Un banal accident du travail"(common accident of the work(一般的な職務上の事故(労災と訳せばいいのかな。))なので、火薬の演出自体の安全には、問題ないとのこと。Marcusさんの名誉のためにいうと、今回の事故は安全を十分に確保した上で起こった不慮の事故、ということをロッドは強調している。

爆発は2回起き、彼は、1回目の爆発が起きたときに悲鳴が聞こえたので、けが人を助けようと地下に行こうとしたところ、2回目にさらに大きな爆発が起き、彼はその爆風に吹き飛ばされたものの運よく衣装を入れていたケースのお蔭で無事だったとのこと。

また、会場の修復状況や捜査の進展にもよるが、少なくとも舞台は11/28まで延期となる予定だが、当初予定されていた1/5までちゃんとやるとのこと。出演者もショックを受けているが、みな舞台の再開を心から願っているし、Marcusさんのためにも再開しなければ、という言葉を寄せている。

ただ、やはり、安全上というよりも出演者の心理状況から、火薬を使った演出はしない方針になるのではないかというようなことも書かれていた。(実は、私も、この点はどうなるのだろうと思っていた。)銃などの演出は電気や音で代用はできるので、これは、当然の判断だと思う。

Marcusさんは、実は、NDPでもスタッフをしていたことがあるそうで、NDPメンバーからも追悼のコメントがいっぱい出ていた。本当に愛されていたスタッフだったんだと思う。

いずれにしても、1日でも早く怪我をしたスタッフが回復して、1789の舞台が再開することを心から願わずにはいられない。



2012年12月、パリでの公演にて。

登場人物についての紹介はこちら
その他の楽曲についてはこちら
事故からの復活後の様子についてはこちら


2013年11月8日金曜日

Notre Dame de Paris - Richard Charest (2)

Richardとの出会い②  ~Rencontre Inattendue avec Richard Charest~

①からのつづき
というわけで、数日後、観劇をしていないのに、単に手紙を渡すだけのためにシアターオーブに行く。
出演者が出てきそうな時間というのはだいたい前回の感じでわかってはいたけれど、やはりそれなりの誤差があり、なんだかんだで結構待った気がするが、運よく、リシャール、ロベールさん、マットが全員出てくる(よし、と思わず心の中でガッツポーズ笑。)。

3人それぞれに、カードと写真と折り紙キューブを渡すと、みんな何となく喜んでくれた記憶。平日の夜公演ということもあって、このときの出待ちの人は確か5、6人で彼らと話す絶好のチャンスだった。でも、話したことといえば、リシャールには、Mattとのビール映像(→2012-2013NDPツアー中2人でビールを100杯飲むのをひたすらカウントしていく映像。。。でも、地味に面白い。)を見て面白かったので、東京バージョン作ってね、とか、かなりどうでもいいことだったと思う。(「忙しすぎてまだ撮れてないんだけど、がんばるよ!」と笑顔で語ってくれて、結構、後になって、確かに、東京も入っていた↓映像がアップされていた。http://www.youtube.com/watch?v=7-Rtd4wYRMM)。

そして、、、家に帰って、Twitterを何気なく見てみると、リシャールが自分やその他のファンの人たちのプレゼントをUPしているのを発見。これは、かなりびっくり&嬉しかった。

この日は人も少なかったし、公演もまだ真ん中あたりだったので、ファンの人からのプレゼントというのが珍しいころだったのかもしれないが、出待ち初心者としては、かなりの感動だった。
そして、何気に自分の初ツイートは(それまでTwitterは情報収集専用に使っていた。)、このツイートに対しての"Je vous en prie!"だった。(まさかフランス語でツイートデビューするとは思いもよらず…。)

RichardのTwitterより。
この頃は、ほぼ自動翻訳に頼りきりだったので、
フランス語が激しくブロークン(恥)。
これを写真として残してる自分も自分だな苦笑。
 
 

だから、というわけではないが、例のごとく、東京公演の千秋楽のチケットをR&Jのときと同様買い足してしまった(でも、かなりぎりぎりの決断だったので、いい席はやはり取れず、双眼鏡持参(笑)。)。

最終日は、やっぱり出演者たちも気合が入っていたし、アンコールでリシャールが花吹雪を撒いたり、ちょっとだけ特別編成だった。そして、念願のロベールさん&イヴァン(フェビュス役)を1階席で見ることができた!

千穐楽のカーテンコール。ちょっとだけフランス語が聞けたのが幸せ。
 
 
 
 カーテンコールの後も拍手が鳴りやまず出演者が舞台へ。
何度見ても幸せな気分になれる写真。
 
で、性懲りもなく、やっぱり来たからにはまた出待ちをしよう、ということで、楽屋口へ。

プレゼントのことをひょっとしたら覚えていてくれるかも、と淡い期待を抱いていたが、千穐楽は、平日公演と違ってやはり出待ちの人の数も多く、若干混乱気味でリシャールもほかの出演者たちも、オートメーションのようにサインやら写真やらをこなしているという感じで、とても悠長にトークするという感じではなかった(そして、若干不機嫌だった笑。特にリシャールは、マットと一緒に写真を撮りたいんですが、と言ったら、寒いし、マットはサインでbusyだから…とあっさり立ち去ってしまった苦笑。)。それでも、二人のツーショットはいただくことができ、これも公演中の宝物の一つ。
 
 
Mattは本当に写真映りが良い(リシャールが悪いという意味ではないのですが…。)。
いつでもこの飛び切りの笑顔。癒されます。
 
実は、個人的に気に入っている写真がこれ。
ファンのサインに応じるリシャールなのですが、まなざしが優しい。
 
この時点でSNSでメッセージも何度か送っていた気がするが、やっぱり公演で忙しかったのか、ほぼ反応はなかった記憶…。振り返ってみると、自分は、実はNDP公演中は、リシャールは何となく遠いというか、すごく親切なんだけど、どこか壁があって、マットと比べるとちょっと近寄りがたい感じがしていた(→ファンとしてはちょっとさびしい感じ。マットがあまりにもフレンドリーでいい人すぎるという話でもあるのかもしれないけれど。)。
 
金銭的な都合上、私のNDPジャパンツアーはここで終わり、あー、残念。と思っていたところ、実は、5月にソウルでフレンチミュージカルのガラコンがあり、しかも、オリジナルキャストであるブリューノ・ペルティエ氏も出演するという信じがたい(いい意味で)情報をキャッチ…。そして、リシャールやマットも出演するという…。

オリジナルキャストをライブで見るのは、NDPのファンになってから叶えたかった夢の一つだったので、それがこんなにも早く叶うのは夢のようだった。この千載一遇のチャンスを逃すまいと思ったのだが、仕事の都合上、日程的にかなり厳しそう、と思い、一度は諦めかけたのだが、奇跡的に土日の弾丸で日本を脱出することが可能になったので、いざ、ソウルへ。

さらに、ヅラなしのリシャール on stageが見れると思うとかなりテンションが上がった笑。
 
 (3)に続く。
 


2013年11月4日月曜日

Notre Dame de Paris - Richard Charest (1)

Richardとの出会い①  ~Rencontre Inattendue avec Richard Charest~

Laurentの初来日が先に来てしまったので、ローラン祭りになってしまったが、そもそも自分は、NDPに出ていたRichard Charest(リシャール・シャーレ)をメインに応援していたりする。。。(←今さら。。。)

2013年3月のNDPの東京公演の時に撮らせてもらった写真。
プレゼントをあげたら「じゃあこれと一緒に撮ろう!」と言ってくれたリシャール。
私が撮るとあんまりかっこよく映らないけど、実際のリシャールはかなり美形(笑)な方です。
フェビュスもやってたくらいだしね。

普段の性格上、「○○って大好き!」みたいなキャラではないので、大々的に、○○のファンですというのはブログといえども気恥ずかしいというか変な気分なのだが、NDPを見るそもそものきっかけはRichardであったりするので、やはり、彼には(勝手に)感謝するところが大きい。というわけで今回はRichardについて。

Mon histoire (4)でもいったように、Richardを知ったきっかけは、Youtubeの映像だった。Gringoireといえば、もちろん、オリジナルキャストであるBruno Pelletierさんがダントツに有名だし、彼の歌声は、まさにカリスマ(そして、いつも聞いてるNDPの音楽もBrunoさんのもの笑。)、、、。でも、RichardのGringoireは、別の魅力というか、親しみやすいGringoireだと個人的には思っている(あんまり褒め言葉に聞こえない(汗)気もするけど、観客との距離感が近いというか愛すべきグランゴワールだと思う。)。

年齢的には自分よりかなり上の人なので、リシャール、と呼び捨てにするのは大変おこがましいのだが、、、見た目も中身も実年齢(2013年現在43歳。)よりかなり若く感じる(やっぱり人に見られる職業をしてるから老けないんだろうか??)ので、自分の中では、かっちょいい「お兄さん」的なイメージだったりする。なので、リシャール"さん"というとどうもしっくりこず、やっぱり自分の中では「リシャール」と呼んでしまう。

Richardは、2013年1月のミニライブの際には来日しなかったので、彼を実際に自分の目で見たのは、最初にNDPを見に行った2日目の公演だった。しかも、そのときは2階席で、彼の表情まではよく見えていなかったが、Liveの歌は映像以上にかなりよかった。(自分は基本的に低音に響きがある人が好きなのだが(ローランもそう。)、Richardの声もまさにそういう感じで、すごく感激した。。。)

R&Jは、大好きな公演ではあったけれど、歌手たちのテンションやコンディションの落差が激しかったことが少しだけ不満だった。それと比べると、NDPチームは歌手の年齢層がR&Jよりかなり高めで、安定感があり、見ていて安心感があった。

特にリシャールは、結局3回公演を見に行ったけれど、どの回でも滑るということが全くなく、常に同じレベルを均一に保っているのがすごく印象的だった(だいたい最後の方になると何となく歌手たちに疲れが見えてくる気がするのだが、リシャールはどういうわけか、そういうことを感じることがあまりなく、いつもレベルが高かった。あと、彼は、他の出演者と比べて休演日も少なかったようだった。)。

物語のファンファーレ的要素が強いグランゴワールのLe temps des cathédralesは、やはりインパクトが強い。2階席からではあったけれど、Richardの声はよく通るので、2階席でもあの青いライトの物語の世界に一気に引き込まれた(自分が見た初めてのNDPのグランゴワールがRichardであったということはもちろんあるとは思うけど。そして、英語だったのがほんとうに残念だった。。。)。

他にもカテドラルと同じぐらいグランゴワールの人気ナンバーであるLuneは、カジモドの哀しさがしみじみと伝わってきたし(これは、カジモド役のMattとの仲のよさも関係あるのかも…。)、L'attaque de Notre-Dame では、グランゴワールがそれ以外の歌手たちと掛け合いをする部分があって、グランゴワール(Richard)の歌声のかっこよさがバーンと映えていて、個人的にすごく好みだった。(1人でそのほかの出演者を相手に歌のバトルをする感じが、すごく好き。)

歌以外でも、La Cour des Miraclesで袋の中に入れられて宙ずりにされてあわあわするシーンや、Le mot Phœbusであっさりエスメラルダに振られて舞台から退散するシーンなどのコミカルな演技も彼のチャーミングさが生かされていて、かなり「Cute」な感じなのもツボだった。悪意に満ちたと言えなくもない歌詞ではあるけれど、小気味よいナンバーであるLa fête des fousや、歌手だけど、何気にダンスをちょっとだけ踊るLe Val d'Amour では、彼のビジュアルのかっこよさがすごく映えていたと思う。

さらにマニアックな点だと、Richardの手の振りが個人的にツボで、歌舞伎や能ではないんだけど、やたらと手の動きや返し方がしなやかで美しく間近で見ると楽しいだろうなあと思ってしまった。

カーテンコールではごくごく短くではあったけれど、思いがけずフランス語ver.のカテドラルも聞くことができて、それだけは異様に感動してしまった^^

このときは一人で観劇していた&出待ちの発想はなかったのでとりあえず、すごい!!!と一人で感動に浸りながら家に帰った。

と同時に、こんなすばらしいパフォーマンスをする彼らに実際に会ってみたいという衝動に駆られた。こんな気持ちになったのは初めてだった。それだけ、NDPは衝撃的だった。

もう一つ、公演の中身とはほぼ関係ない(笑)が、実は、下記の映像を偶然発見し、あまりにもおもしろすぎて、MattとRichardについて、気になってしまっていた。



フランス語が早口すぎて追いつけない部分もあるけれど、要するに、なぜか避難用具を使ってマジ避難訓練をするというイタズラ映像(どうやら内輪のジョーク映像だったらしい。)。

公演前から、FBを見てると出演者同士で楽しくコメントしあっていて、仲はいいんだろうなとは思っていたけど、こんなことをしちゃうまで仲いいの?!と正直びっくりだった(あとで、RichardとMattはすごい昔から一緒にNDPに出てたことを知ったわけですが…。)。

で、2回目観劇。

今度は友人と。この日、成功するかはわからないがとりあえず楽屋口を探そう、とだけは考えて会場入り。というわけで、会えるかどうかもわからないのに、ミラーレスカメラを持参(笑)。この回は、前から5列目のセンター辺りだったので、Richardがはっきりと見えた。そして、Richard、やっぱりうまい。しかも、今回は表情がくっきり見える!と感激しっぱなしだった。この回は、確かひたすらRichardを追って、大満足していたような記憶(笑)。

カーテンコールのみ撮影可ということで撮った写真。
この日は、土曜だったと思うが、フロロとフェビュスが代役という日だった。
リシャールが出演していて、本当にほっとした記憶。
(代役のジェロームさんもよかったけど、ロベールさんを間近で見れなかったのはかなり残念だった。)。
NDPは代役というよりもはやローテーションというぐらいの勢いで出演者が回転していたので
自分が見たい出演者が出るかどうかわからないというのが、実は何とも悩ましかった。
 
そして、観劇終了後、友人を巻き込んで楽屋口を探索。会場をぐるぐる回っていたら、友人が「あそこから外国人が沢山出てきてるから、あれじゃない?」と指摘してくれる。で、行ってみると、確かに出演者パスを持っている人たちがつぎつぎと出てくる。。。あとからわかったが、これはダンサーたちで、今から考えるとかなり不躾だったと思うが(このときスタッフだと勝手に勘違いしていた。。。)、、、ダンサーのうちの一人に「リシャールはもう帰ってしまいました?」と聞いてみると、「さあ、どうだろう?」とあっけなく返されてしまう。
 
んー、どうしよう、と思いながらとりあえず待っていると、MattとRichardが仲良く一緒に登場(確か、出演者の中では最後だった気が。)。舞台上ではヅラをしているので、かっこいいことはかっこいいのだが、やっぱりヅラなしのRichardはヅラありより数倍かっこよく見えた。確かこのときは無駄に緊張していたけれど、パンフにサインをもらい、一緒に写真を撮ってもらうことができた(まさかマジでミラーレスが活躍すると思わず。)。Richardが帰り際"Bonne soirée!"と手を振りながら、爽やかに立ち去っていった姿が今でも忘れられない(あの瞬間を本当に写真で収めたかった。。。)。
 
MattもRichardも上記の面白映像のようにとっても楽しい人なのかと思いきや、実際に会ってみると「面白い」人(チャーミングという意味ではそうかも。)、というより、ファンを大切にする「真面目」な人という感じがしたのが実は、意外だった。(ファン一人一人に丁寧に応対していたのがとても印象的だった。)。

ほかに出待ちをしたことがなかったので、比較はできないけれど、出演者がこんなに気さくなのは驚いたし、感動した。もちろん、舞台での姿や歌声に最も感動したわけではあったけれど、それでも、彼らの誠実さ、優しさに触れて、益々応援したいという気持ちになった(→かなり単純。もちろん、向こうも客商売なので、愛想悪くはできないというのはわかっているけれど、それを差し引いても、やっぱり素敵な人たちだと思う。)。
 
この日は本当に夢のような日だったが、その一方で、やっぱり自分のことばで、いかに自分がこの公演に感動したかというのをきちんとシンガーの人たちに伝えたくて、手紙+αを渡すことを思い立つ。前述のように、普段はキャーキャー言うタイプではないので、正直、ファンレターとかプレゼントというのは何となく照れくさかった。でも、ここで何か表現しなければ、相手にこの感動した気持ちを伝える機会はない。という気持ちがペンを動かしていた(もちろん、FBやTwitterがあるので、もっと手軽に電気的に伝えることは可能なのだけれど、元来アナログ人間の私は、やっぱり対面で、しかも手書きでないと本当の思いは伝えられない、と思ってしまう…。)。

視点としては、リシャールメインではあったけど、実は、ロベールさん@フロロ(人間の性を哀切を込めて歌うロベールさんのフロロは本当に最高。フロロを憎いと思うより、哀しい人間だな、と憐憫感情を持ってみてしまう…。)、マット@カジモド(決して振り返られることのない「愛」の歌にMattの人の良さが投影されている気がしてすごく切なくなった。。。)、もそれぞれ感動したので、とりあえずその3名に手紙を書くことにする。

ただ、この時点での予定では、観劇はもうしない予定だったので、渡すとなると、どうしようか、と考えたのだが、観劇をしなくても、よく考えたら出待ちはできるので(相当変な人ではあるけど(汗)。)、Twitter上での出演情報をチェックしつつ、ロベールさんが出ていそうな日を選び(苦笑)、彼らが楽屋口から出てきそうな時間を狙って訪問することにする。

もうここまでくると、アホとしかいいようがないな、と自嘲的に思いつつも、でも、やっぱりやりたいという気持ちには勝てず、数日後、シアターオーブに出向いた。

(2)につづく。