2015年5月3日日曜日

祝!宝塚上演記念: 1789 Les Amants de la Bastille バスティーユの恋人たち 〜 パンフレットを見ました

初日を見に行った方にパンフレットを見せて頂いたのですが、やはり宝塚は華やかですね~。特にラザールとアルトワ伯のオリジナルとの差が激しかったです(笑)。こんな麗しい役じゃなかったんだけどな(笑)。

FBでオフィシャル写真(こちら)も出てたんですね。衣装は、全然違うものもあるし、似ているものもある、といった感じ。

初日の舞台映像も。→https://youtu.be/qtyft8IHRwI


そして、日本語の訳詞も載っていたのでざざっと読ませていただきました。なんとなく自分の訳詞チェックみたいになって汗汗汗と思いながら読んでたのですが、確かに訳詞は潤色されていることもあって、歌い手がオリジナルとは違う場合も多いので、それなりに変更は加えられている印象でした。でも、それぞれの歌のコアの部分はきちんと押さえられていて、さすが、、、と思いました。

でも、サイラモナムールはフランス語詞の怪しさ度と比べると大分マイルドになった気がしました笑。やはりすみれコード??あれを小学生とかが楽しそうに歌ってること自体、やっぱりフランスはちょっとすごい国なんだなと思います。。。

ちょっとお話を伺ったところだと、オリジナルのラマールの役回りがどうやら、アルトワ伯に移っていたようで、Je suis un Dieuが想像以上に大反響だった模様(これは演じてた方が素晴らしい方だったということが一番大きいような気がしますが。)。。。私はこの歌は、話の筋から大分外れているため、てっきり消えるだろうと思っていたので結構意外でした。

あと、ロナンが鞭打たれる場面もあったとか。そういえば、フランス語版は、セクスィー系の詞、セリフ、振り付けは結構普通にありましたが、暴力は極力排除されていた記憶。これはプロデューサーがロマンティックな物語にしたかったことと一番関係があるんだと思うんですが、Maniaqueでラザールと言い合ってる割には確かにそういうフィジカルな残酷さというのは一切ないというのは不思議といえば不思議だったな、と思っていたことを思い出しました。

Je veux le mondeはなんとなく宝塚版では歌詞を変えて、男役の方が歌うんじゃないかと予想していたのですが、やはりソレンヌではなく男役の方が歌っていたようですね。女こそ世界を動かしてるのよ、みたいなフランスっぽい詞が消えたのは寂しいといえば寂しいですが、曲調が確かに男役で歌うと映えそうな曲だったので、この改変は納得です。

あと、デムーランが歌っていた、サイラモナムール等のビッグナンバーはやはり主人公のロナンに集約されていた模様。でも、これも個人的には誰が主人公なのかを浮きだたせるためには必要な改変だったと思います。でも、デムーラン推しの自分としては、ちょっと残念。。。

載っていた歌を見ていると、少なくとも1曲saison 2(シーズン2)にしか出てこなかった曲が使われているようだったので、ここでそちらのご紹介をしたいと思います。あと、書き下ろし曲もやはり1曲あったようですね(歌謡曲?みたいだったとか。。。)。

私はシーズン1しか見てないので、この曲がどんな感じで入っていたのかはあまりよくわからないのですが、Hey yaが短くなってその後に入っていた模様です。。。革命の精神をラップ調の曲で表したこれまた斬新なアレンジ。

でも、確かに、「新しい考え」をラップに乗せたというのは反骨精神だったり世界を変えてやるぜ、みたいな熱い思いを表現するのには合ってる選択と言える気がします^^この歌の前の台詞が「さあ、仕事だ、仕事だ!」なのですが、以前はこの後にHey yaが来ていて若干脱力系だったので、こちらの曲の方が革命への思いが伝わって良いかなと思います。

ちなみにタイトルの"Pic et Pic et Amstramgram(邦題:「自由と平等」)"ですが、調べるまで自分も知らなかったのですが、フランス語版の「どちらにしようかな」の詞をなぞっているよう(こちら)。フラ語版の「どちらにしようかな(Am stram gram)」は、はやし歌なので、歌詞自体に意味は無いそうです。 ただこれがミュージカルの曲、というか革命の精神とどうつながってるのかイマイチ不明です。。。

確かに歌詞を見ていると元歌が、 "Pic et pic et colégram"のところがミュージカルの曲では"pic et pic à corps et âme"となっていたりして、何となく似た感じではあります。リズミックな部分をちょっと活かしているのかも知れません。ちょっとリサーチしてみます。→5月9日追記。リサーチしました。。。



<Pic et Pic et Amstramgram>
(自由と平等)
https://youtu.be/s9CFGly1Ok8

"目覚めると
すべてが同じ
同じ演説、同じ情景
こんな毎朝
全くの無駄だ
今こそもっと声高に叫ぶときだ"

"地獄は過去のもの、今夜、俺たちの夢は鉄のように硬い"


もうこんなクソッたれな現実にはうんざりだ、さあ、立ち上がれ、革命だ!みたいな思いをノリのいい楽曲と、ラップで表した曲でした。

ラップの最後のところ"地獄は過去のもの、今夜、俺たちの夢は鉄のように硬い!(ロンフェール・セテ・ティエール、ス・ソワール、ノ・レーヴ・ソン・デュール・コム・フェール)"とか、音としてもキレがあっていいし、言葉自体もかっこいい!

まさに、革命ソング♪

さて、「どちらにしようかな」 との関連ですが、、、やっぱりフランス人なら誰でも知っているリズミカルな歌、というだけな気がします。。。みんな乗りやすいからって感じでしょうか。

*実は、もう1曲 シーズン2にしか出てこない曲(Les Mots Que L'On Ne Dit Pas(声なき言葉))が使われていることに気づきました。。。
その曲についてはこちらに載せました。


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