2015年5月10日日曜日

祝!宝塚上演記念: 1789 Les Amants de la Bastille バスティーユの恋人たち 〜 追加曲

私としたことが。。。
この初日の舞台映像を見て、気づいたことが。。。
あれ?この歌なんだっけ? あ、、、"Les Mots Que L'On Ne Dit Pas(邦題:「声なき言葉」)"だ。(3:05あたり)。


シーズン2でしか使われなかった曲は2曲あるのですが、、、片方のPic et pic(こちら)について書いてこれだけだろうと思っていたところ、実はもう片方の曲も使われていることに気づきました。。。

そう、もう一つがこの"Les Mots Que L'On Ne Dit Pas"です。タイトルの直訳は、「言えない言葉」。「伝えられない言葉」と言い換えることもできるかもしれません。そして、宝塚版のタイトルは「声なき言葉」。す、すばらしい訳。と私は感心しきりでした。美しい言葉の並びだけれど、このタイトルのコンセプトをはっきり伝えている。→詩心のない自分は反省しきりです。

フランス版(シーズン2)では、シーズン1の前半に出てきたSentenceが削られ、この曲がバスティーユの襲撃の前当たりにどうやら入ったようです。というわけでこの歌も、オランプが「ロナンに伝えたい、けれども伝えられないこの言葉」といった意味合いで歌われている曲(のはず)です。

Sentenceも結構好きでしたが、この曲もこの曲で結構きれい。


<Les Mots Que L'On Ne Dit Pas>
(声なき言葉)
なんか、私が見たときとウィッグがちょっと違う気がする笑。 

プロモ映像はなぜかちょっぴりセクシーなカミーユ・ルー(オランプを演じた歌手) のある日の1日といった感じになってます笑。もう、フランスだな笑。これはこれで、ヴォージュ広場などパリの美しい場所が出てくるのですが。



"私の前には踏み出したくても踏み出せない人生がある
心の底にはその願いは今でもある
夜、伝えることのできない言葉の歌が聞こえる"
 
ワタクシ、不覚にもこの歌にちょっと涙しました。。。
この曲いい詞だわー(泣)。Fixeのテーマとも共通するところがあるかもしれませんが、「叶うことのなかった想い/思い」を切々と語って聞かせる歌だったんですね。もし、身分制あるいは、階層意識などというものがなければ、私は、自由に生きたい人生を歩むことができたのに、(でも私にはそのような人生を歩む術は無い。)とハミングと共に歌うオランプの姿、涙を誘います。。。

ネタバレになってはしまいますが、、、シーズン2では、舞台最後に命を落とすのはロナンではなくオランプなんです。その結末を知っているとますます「伝えられなかったこの言葉」は本当に伝わることなく(シーズン2を見てないから、多分という話にはなってしまいますが。)語られないままに終わってしまったのね、、、ということになり、また涙涙。。。

宝塚版は、冒頭の初日の映像を見ていると、この曲も、オランプの曲ではなく革命への思いを胸に民衆が歌うという感じの曲に潤色されたようですね。原曲の詞がどこまで生かされているのか私はわからないのですが(そもそも歌う人が違うわけだし、全然違っていて当然。)、でも、この曲特にサビの部分のメロディーが前に進もうみたいな曲調になってるので、その雰囲気をうまく利用しているなと思いました^^


5月12日追記:

パンフから日本語タイトルを写させてもらったときに今度はCDに入ってるけどミュージカルでは使われなかった曲も使われていることに気づきました。。。

そう考えると宝塚版は盛りだくさんだったんだなあと想像。

さて、その曲とは"Pour un nouveau monde"。宝塚のタイトルは「三部会」のようですが(すみません、未見なので、使われ方今のところ全く不明。。。)、和訳としては、「新しい世界へ」、「新しい世界に向けて」のような感じになると思います。まさに「革命」のスピリット、理想を凝縮したタイトル。

そして、この歌、仏語版のCDでは、シャーロットを演じていた子役の女の子2人(演じた女の子自体は確か5人くらいいた。)が歌っています。子供が新しい世界を歌う。歌のコンセプトにぴったりです。

実は、プロデューサーのアチアさんとコーエンさんのインタビューの質問に「なぜこの歌を使わなかったのですか?」というファンからの質問があったのですが、答えは「いい歌だけど、入るべき場所がミュージカルにはなかったから。」という答えでした笑。いたって普通。。。

が、今回、なんと宝塚版に組み込まれたー! (祝)。

さて歌詞の内容は、子どもの視点から、世の中(大人)っておかしくない?新しい世界が私たちは欲しいの!といったイノセントな子供の心がそのまま詞になった感じ。サビが子供らしさが出つつ、情景としてすごく美しい言葉で紡がれています。

"私に「青」をちょうだい
違う空を描くために
赤や白で
春を招待するわ
新しい世界のために
新しい世界のために
物語を書こう
希望の色で"

 トリコロールが目に鮮やかに思い浮かぶような曲。でも、これって三部会の話、、、なんですよね?宝塚だと笑。

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