2014年12月21日日曜日

DELF A2に合格しました。

めったに書かないLanguage Learningについての記事ですが。。。DELFは日本語での情報量が少ない気がするので、一応備忘も兼ねて記事にしておきます。

去年、仏検の準2級を受験し、その後、やっぱり世界で通じる資格が欲しいなと思い、今年はDELF A2を受験しました(あ、でも仏検の2級も一応受けました。。。こちらも、一応1次は通過しました。。。)。当初は、DELFは結構試験の受験料が高いので、B1を受けようと思っていたのですが、未だにGoogle翻訳から離れられない自分は、文法も苦手、スペルはいつも間違ってばかり、話すのも常に不正確、、、ということで、B1のレベルはちょっと無理、と思ったのと、フレンチ・ミュージカルガラコンのスケジュールがB1の試験日とちょうど重なっていた(爆)ので、レベルを一つ落としてA2を受けることにしました。



そして、昨日、11月9日に受けたDELF A2の結果通知が届き、無事合格することができました。本当によかった。。。フランス語学校には通ってはいましたが、試験前仕事が思った以上に忙しくなってしまい、実は、試験のための勉強をほとんどできず、記念受験でも意義はある、と言い聞かせて受験しました。というわけで、当然、いろいろボロボロでしたが、正確性は低くとも、外国語で何かを伝えたいという態度は評価されたのか、思ったよりも高い得点をいただくことができたようです。仏検よりも、そういうガッツの要素が意外とこのテスト強い気がします(笑)でも、まじめな話、そういう意味で、言語の本質である「伝える」という部分に重きを置いているテストと言えると思います。なので、実際受験してみて、個人的にはこのテストはテストとしてかなり優れたテストだなあと思いました。

一応、真実味を出すために結果表の写真です。。。
左側の décision の欄にadmis(合格)とあります。
ちなみに日本語のお知らせも入っています
(見方とかも一応説明してある)。
というわけで、今回は、試験がどんな感じだったか遅ればせながら、記録として書いていきたいと思います。ただ、受験したのが1ヶ月以上前なので、記憶がかなり曖昧、不正確になっています。。。その点ご了承ください。。。また、これはあくまで私の個人的な感想なので、その辺りもご勘案ください。



■試験勉強
前述の通り、実は試験用の勉強はほとんどできませんでした(フランス語学校の授業は曲がりなりにも受けてはいましたが。。。)。読解が一番きっとわかるだろうと思ったので、読解は結局ほとんど何もせず、リスニングもテストそのものの対策はほとんどせず、フランス語学校で、先生の言うことを聞き取ろうとしていたのと、毎日、フランス語のインタビュー番組を聞くことくらいしかできませんでした(しかも、すごくよくわかって聞いていた訳ではもちろんないです。。。)。作文は、とりあえずどんな問題が出るのか確かめるため、試験の数日前に、緑色のA2の問題集の作文問題のところだけ、とりあえず回答を書き写していました(爆)。会話も、フランス語学校で先生と話していた、というくらいで試験の概要すらあまり把握していませんでした(ありえん。。。)。というわけで、全くもって準備不足でした。。。(いやはや、我ながらチャレンジャーすぎ(汗))。

■試験が始まるまで
会場に着くと、他の方のブログ記事に書かれていたとおり、本当に席は自由でした。。。というわけで適当に隅っこの席に座り、ほぼ真っ白な(汗)A2の緑の問題集をとにかく眺めて問題のテンポについていけるよう無駄な悪あがきをしていました。受験者は、学生の方も結構多い気がしましたが、年齢層はけっこういろいろでした。やはり女性がかなり多め。自由に着席しているので、試験が始まる前にまず点呼がありました。たまに教室を間違えている人がいるので、そういう人がいると係員の方が親切に正しい教室に案内してくれます。

問題用紙は回答欄も含めて一体型になっており、ホチキスで留められています(外して試験を受けても大丈夫。)。あと、メモ用の白い紙を1枚もらえます。問題は試験後、回収されます。日本の試験会場は本当に鉛筆使用が可でした。結局、自分はなぜか作文以外はボールペン、作文だけ鉛筆で書き、消しゴムを多用していました(修正テープを持参するのを忘れた。。。)。リスニングはもちろんテープが流れるので自分で時間調整はできませんが、その他の3つの試験については、自由に調整ができました(確か、それぞれ目安の時間は決まっていた気がしますが。。。)。

■Compréhension de l'oral(聴解)
今回、最も悲惨でした。点数も結局やはりこれが一番悪かったです。

私の記憶では4種類の会話があったような気がします。それぞれ4、5問問題があったような。記号で答える問題と書き取りで答える問題両方があります。ただ、書き取りもそんなにガリガリ書く必要がある設問は無く、単語で答えられるものも多かったような。会話は確か2回繰り返されたように思います。

知ってはいましたが、テープのスピードは仏検より大分速かったです。。。そして、本番、そのことに多いに焦った自分は、リスニングの基本である、とにかく後を振り返らない、集中するというprincipeを守ることができず、完全に集中力を欠いていました。。。

1問目は確かスーパーマーケットのアナウンスでした。どの野菜が安いとか、どの野菜が1キロあたりいくらとか(これ、もちろん答えさせられました。)、何かをするためにどこにいけばよいか(何かをもらいにいく設定があったと思うのですが、いろいろな場所の絵があり選択させるという問題だったと思います。)。等の問題が出た記憶です。1問目が今日はどのような日ですか?だったか、なぜ野菜が安いのでしょう、だか書き取りの問題だったのですが、言っていることが全く聞き取れず、玉砕しました。。。

次の問題が確か、留守番電話のメッセージの聞き取りでした。テニス・レッスンだかなんだかを受ける約束になっており、そのテニススクールから電話があり、次回いつどこで会いましょうと提案されるという設定だったような気がします。そして、電話番号を書き取らされました(日程を決めるために折り返し電話をするよう言われている設定。)。フランス語の電話番号は2桁ずつ言っていくので、数字が苦手な自分は大混乱。。。あと、日にちのセッティングのために、いくつか日にちが提案されていてそれも書かされたような、、、気がします。

これが3つ目だったと思うのですが、ラジオ番組の聞き取りで、確かどこかの景勝地に関する解説でした。質問はその景勝地がどこからどれくらい離れているとか、その土地で開催される行事はどんなものかとか(確かお祭りがあるとかないとかそんなことを番組内で言っていた気が。)、ラジオの番組なので、この番組はいつ 放送されているか、とかそんな感じだったと思います(もちろん、試験なので、いくつか日時が番組内に登場し、正しい日時を聞き取らなければいけないようになっていました。)。

確か、これが最後だったと思いますが、お父さんとお母さんの近日中に行われる学校の先生との面談に関する会話でした。この問題だけ、かろうじてだいたい内容を把握できた記憶です(汗)。面談の話なので、まず、いつその面談が行われるか、そして、確か、お父さんが遅刻をするという設定だったので、なぜお父さんが遅れるのか(大事な会議があるから、という理由でした。)、この夫婦の子どもは外国語を学んでいるのですが、そのことに関する質問もあった気がしますが、詳細は忘れてしまいました。

■Compréhension des écrits(読解)
自分は大問が3問あった記憶ですが、、、ちょっと曖昧。こちらは割と落ち着いてできました。。。

1問目は、選択問題だったと思います。イベントガイドのようなものが書いてあって、下のほうに、いろいろなタイプの人、グループが書かれており、それぞれの人たちにどのようなイベントを勧めるべきか選択するという問題だったと思います。

2問目は、あるパン屋に関する小さな記事についての問題でした。そのお店は、普段の感謝の気持ちを込めて、お客さんに喜んでもらうためにダイアモンドをパンに入れる、という行事をしていた、みたいなことが書いてあって、評判が良かったので今度またイベントをやるそうです、みたいな内容だったと思います。質問は、なぜ、そういったイベントをするのか、とか、次回いつイベントが行われるか、とかだったと思います。また文の内容について、正誤を答えさせる問題があった気がするのですが、そのjustificationをそれぞれの問題を書かされた気がします(それに結構びっくりした。)。

最後が確か、ホテルから送られてくる説明の書類の読み取りでした。この書類がどんな内容の書類か、(最初、DMだと勘違いしたのですが、よく見ると、ホテル内での注意事項がいっぱい書いてあり、ホテルの規則等、だと後で気づきました。)お金の払い込みのし方等聞かれた気がします。

■Production écrite(文書作成)
2題ありました。

1問目は、友達からのe-mailが冒頭に貼られていて、内容は、夏休みに一緒に旅行に行こうというお誘いのメールでした。問題は、あなたは理由があり断らなければならず、その理由と代わりの案を提案せよ、というものでした。時間が思ったよりも余っていたので、この作文も結構落ち着いてできました。というか、時間があったので、無駄にいろいろダラダラ書いてしまいました(試験ではありましたが、個人的に、いろいろな設定を考えながら、文を書くのは結構楽しかったです。)。

ただ、他の方のブログにも書いてあったのですが、やはりたくさん書くことではなく、問題で聞かれたことをきちんと把握し、それにきちんと答えることが一番重要なのではないかと思います。

私は理由として、1つは銀行でインターンシップに参加するため夏は遊べない(しかし、よく考えたら、向こうは夏はみんなヴァカンスだから、インターンなんてやってないだろうな苦笑。。。この辺り、完全に日本人思考(笑)。)、あとお母さんが手術を受けたばかりなので、家にいたい、ということにしました。代替案は、海に行って遊ぼうということにしました。

2つ目が、確かあなたは語学学校に行っていて、1日小旅行をし、友達にその様子を伝える(手紙を書く、という設定だったかな。)、という内容でした。もちろん、普通に考えれば、フランスの語学学校に自分が行っているということだったのだと思うのですが、そのとき、フランスの1日旅行だったら何をする、というのがパッと思い浮かばなかったので、日本に留学しているフランス人の人が日本で小旅行をしているという設定にして、最近自分が行った鎌倉・湘南旅行の感想を書くことにしました。。。鎌倉は山も海もあって素晴らしかった、とこれまた自分視点過ぎる感想を書いていた気がしますが、とりあえず、その旅行でしたことをつらつら書いていた気がします。

私は、学習年数からすると、周りの人が驚愕するほど 文法事項&conjugaisonが怪しい人間です。そして、元々、読解のみのためにフランス語を始めたため、スペルも辞書なしでは恐ろしく書けません(1行書くのに30分要するなんて事はザラ。)。というわけで、試験後書いた単語のスペルを確認していたら、当然、恐ろしくいろいろ間違っていました(汗)。。。

それでも合格していたことを考えると、恐らく、やはり言葉そのものの規則よりもロジックの組み立て方や理由、代案をちゃんと書くといったことのほうがやっぱり重視されていたのかなあという気がしました。A2というレベルのため、そういった細部については点数の付け方が甘い、ということも十分考えられますが。。。

この3つの試験が終了した時点でいったん解散します。

■Production orale(口頭表現)
3問ありました。受験者ごとにバラバラの時間が指定されているので、その指定された時間に集合し(私は上記の3つの試験のあと1時間ほど時間が空いていました。)、 廊下で待たされた後、4、5人同時に準備の部屋に呼ばれます。そこで紙切れを2枚選ばされて(いくつか問題の種類があるようでした。)10分準備の時間を与えられて、準備をするよう指示されます。メモ等を取ることも可能です(見ながら話してもいい。)。その後、それぞれ試験会場の小部屋へと案内されます。

3つのうち2問は、問題が2種類あり、どちらを答えるか選択することができたのですが、私はその選択を考えてオタオタしているうちに制限時間になってしまったので、これから受験する方は、その判断はテキパキ行ったほうが良いと思います苦笑。

1問目は、問題の種類は確か1種類で自己紹介でした。あなたの興味があることなどを話して下さい、とか書いてあった気がします(直接的に自己紹介してください、とは書いていなかった気が。)。

2問目は、私が選んだのは、仕事の仕方(一人でするほうがいいか、グループで仕事をするほうがいいか。)の好みを述べて、理由を説明せよといったものでした。もう一つは最近気になるテレビ番組とその理由とかだった気がしますが、最近テレビをあまり見ていなかったので、こちらは止めました。

3問目のロールプレイは、あなたは洋服屋の店員になりたいと思っており、店の店主に仕事の内容等、聞きたいことをきく、と言う設定で試験官と会話するというものでした。もう1つは確か、日本食を外国人に説明するとかそういう感じだった気がします。当初はこっちを話そうと思ったのですが、よく考えたら日本食の食材の名前をほとんどフランス語で言えないことに気づき、急遽洋服屋の問題にすることにしました。が、そんなこんなで突如方向転換してしまったので、ほとんど質問内容すら考えられないまま、試験室に入ることになってしまいました。

実際の試験ですが、、、

とりあえず、ノックすると何の反応もなく、どうしようかと思っていたら、試験官の先生がドアを開けてくれました。とりあえず、Bonjour〜と言って入りました。私の担当の方は、40代くらいの優しそうな女性の先生でした。部屋のホワイトボードには確か彼女の名前とか注意事項等が書かれていて、緊張をほぐすためなのか、なぜかスマイルマークとか絵が書いてあった気が(フランスって自由笑。)。

まず、convocation(受験票)を渡して下さいと言われたのですが、convocationが受験票のことだと認識できず「えっ?」という顔をしていると、持っていた受験票を指差されました。それを渡すとサインをしてまた受験票を返されました。

そして、試験開始。とりあえず、自分の得意な話に持っていったほうがいいと思い、名前、職業、なんでフランス語を始めたか、等々を話し、十八番のフレンチ・ミュージカル話に持っていき、無駄にいろいろ話をしてしまいました苦笑。

やっぱりミュージカルというのは意外性があったのか、試験官の方もちょっと驚いた感じでした。フランスには行ったことがあるのか、何の演目を見たのか、等聞かれた気がします。自分の得意な話をすることができたからか、これでかなり緊張がほぐれました。試験だったけれど、ミュージカルの話をするとやっぱり心がウキウキするのか、自然と笑顔になりました(これは、ちょっと奇跡。。。)。

しかし、熱が入りすぎたのかこの質問にかなり時間を使ってしまい、最後の質問の時間がかなり減りました。。。

そして2問目。私は、基本的に一人で仕事をするのが好きです、という結論で答えました。理由としては、自分はindependenteでdébrouillarde(試験のとき、eを落としてしまって、男になっていた汗。そして、この形容詞、数日前に学校で習ったものをそのまま流用。。。)な人間だからです、とか、自分はtimideなので、たくさんの人と仕事をするのが苦手だからです、等言ってた気がします。この問いはわりとあっさり終わりました。

そして、最後のロールプレイ問題ですが。。。
紙には、仕事の条件とかちょろっと書いてあった気がするのですが、とりあえず何も考えてなかったので、仕事に必要な素養は何かとか、給料はどれくらいか、とかかなりバカっぽい質問をしました苦笑。洋服店で働いた経験はありますか?等聞かれた気がします(およそ接客をするようなタイプの人間ではないので、どう答えようかどぎまぎしてしまいました苦笑)。

やばいなーと焦りながらしゃべっていたら、試験官が、もう時間がなくなってしまったからここで終わりにしましょう、とかなり尻切れとんぼでこの問題は終了しました笑。ある意味自分にとっては助かりましたが、よく考えたら時間配分とか間違っていたからその点、点数引かれてしまうか、、、とちょっと心配になりました。

試験の最後に試験官の先生が講評をくれました。あなたは、語彙が豊富なのは良かったけれど、言葉がわからないときにuh~、eh~等言うのはやめましょう、と言われました(確かに、言葉に詰まるとすぐそういう言葉を挟んでしまう癖がある。。。)。

なんだか、ためになる試験だなあと思いながら、Au revoir〜と言って試験室を後にしました。ここで試験終了。

結局、Production oraleが一番得点が高かったのですが、こちらも私、話すのはかなり文法間違いが激しかったはずなので、やはり、ガッツ重視 or A2で基準がそれほど高くなかったということだったのかなあと思います。

でも、試験後の感想としては、手応えはあったものの、聴解はまったくできた気がしなかった&文法は激しくいろいろ間違っていたので、合格への自信はあまりありませんでした。

それでも、合格できたのは、やっぱり試験が「コミュニケーション」という部分を重視していた点が自分に合っていたからなのかなあと思います。

次の級のB1、欲しいのですが、、、何しろ書けない自分、どうしようかな。。。←いや、がんばれよ。苦笑。

何はともあれ、今年、いろいろやってきたことをひとまず形にすることができてよかったです。うれしいクリスマス・プレゼント^^


0 件のコメント:

コメントを投稿