2013年9月30日月曜日

Apprendre le français par SNS ~SNSと語学学習~

自分を含めて、外国語(特に英語以外)を勉強する上で少なからずぶつかる壁が、実際にネイティブの人たちと話す機会がほとんどなかったり、実際に使われている文章(たとえばメールとか。)を見る機会がほとんどないということがあると思う。

語学の教科書で使われることばというのは、やっぱり「教科書的」で、実際に使われる言葉とはちょっと違う、というのは自分に限らずよく思うことなんじゃないだろうか。

自分の場合、当初、仕事に活かそうという目的で始めたときには「読む」ことが中心で、「話す」、「書く」という要素は全く必要なかった。

が、NDPでフランス語圏(ケベック)のキャストに、メッセージを贈りたいというような機会が出てきて、突然、「発信」という想定外のことをする必要が生じてしまった(苦笑)。

仕事だったり、私生活でネイティブの人と何らかの接点がある人は、それなりに生のことばに触れる機会があると思うのだが、自分の場合、知り合いにフランス人もいないし、金銭的にちょっと語学学校に行くということは断念したので、はて、どうしようと思った。

ペンパルを作るということも考えたけれど、何やらよくわからない人とやりとりするのもなあ、とちょっと二の足を踏んでいた。

英語を勉強していた時は、かなり王道の映画やドラマを見る、ということをよくやっていた。そこで、スラングやら罵る言葉やらをいろいろ覚えていったような気がする。

なので、今回もそれをやればいい、と思ったのだが、実は、フランス映画/ドラマというのが、個人的に、あんまり好きでなく(と言えるほどの本数は見てない気もするけど。。。)、、、どうも、積極的に見てみようという気にならなかった。

若干わがままな発想なのかもしれないけれど、何か、自分の興味に引きつけつつ、自分自身にrelateできるような話で、かつ生きたフランス語を学ぶ方法ってないだろうか、、、と考えたところ、ふと思ったのが、

SNSって意外と語学学習に意外と役立つんじゃないか?!

ということ。

自分の場合、フランスのミュージカルが好きだったので、FBやTwitterでよく自分が好きな歌手たちの情報を拾っていた。それを解読すると、必然的に舞台関係のことば(sur la scène(ステージで)とか、répétition(リハーサル)とか、représentation(上演)etc...)は何度も繰り返されるので覚えていける。そして、舞台の情報は自分が知りたい情報なので、もちろん理解しようと意欲が湧く(笑)。

そして、あるとき、彼らの使うフレーズをそのまま真似して使えば自然なフランス語になるのではないか、と思った。

たとえば…

歌手の人たちというのは、かなりの確率で、ファンに感謝していることが多い。そこで出てくる感謝のフレーズをストックしておいて、自分なりにアレンジして使えば「実際に使われる」フレーズを持ってくることができる。

さらに、特にFBの場合、歌手たちのスレにファンのコメントがズラっと並んでいる。ここにいる人たちは、ほぼ自分と同じような立場の人たちなので、彼らが発する発言というのは、まさに自分が言いたかったことそのものであったりする。

ファンの発言は、だいたい、すごい!かっこいい!すてき!等の歌手を褒める、というパターンが多いが(これは、自分も何度か参考にさせてもらった。)、時として、歌手がミュージカルから降板する、というようなときには、Tu vas énormément nous manquer(すごくさみしくなるよ。)とか、Je suis déçue et triste(がっかりだし、悲しい。)とか、ちょっと違う表現を学ぶこともできたりする。


FBやTwitterの場合、自分の写真を載せている人も多いので、どんな年齢、あるいは性別の人がどんな言葉を使うのか(例えば、どういう年代の人が歌手の人に対して、vousを使うのか、tuを使うのかとか、女性と男性とで使う頻度が違う言葉があるのかとか。)ということも観察できる。

そして、たぶん、これは、どんな言語でもそうだと思うが、FBやTwitterの言葉というのはtextでありながら、話し言葉により近いことが多い。というわけで、自分のようにリアルなやりとりに飢えている(笑)人間には会話調なリアルなことばを見るのにとても重宝するリソースだと思う。

この若干ストーカーめいた(苦笑)言葉の追っかけを続けていて、劇的に力がついた、ということはないけれど、なんとなく、フランス語のナチュラルなリズムをつかむことができるようになった気はする。

あと、注意深くその人のテクストを読むようになったからか、一人一人が使うフランス語から、その人の人となりとかが徐々に透けてみえるような気がしてきた。

それから、フランス語は、感情表現の言葉がやっぱり豊かだなと思うことが多い。
特に感謝の気持ちを表現する言葉はジンとくる(これは、ことばそのものというより、言葉の音声によるところも多い気がするけど。)。

自分の中で気に入ったのが、R&Jに出ていたDamien Sargueが使っていた

Ca fait chaud au coeur!

ということば。

英語だったら、It warms my heart!という訳になると思うけど、英語でももちろん、心があたたかくなる、というプラスの意味は伝わるけれど、フランス語のサ・フェ・ショ・オ・クールという表現のほうが、本当にあたたかい気持ちが伝わってくるような気がした。

これは、+のバージョンだけれど、時として、人が亡くなったり、という悲しいこともFBには載っていたりする。そんなときの遺族への励ましのことばというのも、フランス語だとすごく心に響くというか、遺族の方たちに寄り添ったメッセージという気がする。

そんな悲しいときのことばを拾うのは自分でもどうかと思うけれど、、、例えば、

Je pense très fort à vous.

tres fortというのは、こういう場面に限らず、何かの想いを強調するときによく見かける表現。英語の直訳はとvery strong(ly)だけれど、この文章の場合は、I'm thinking about you a lotとかの方が自然だろうか??日本語だと、あなたたちのことを強く想っています。っていうのが直訳だと思うけど、ちょっとしっくりこない。。。でも、このtres fortということば、感情がダイレクトに感じられて好きな表現。

というわけで、FBやTwitterを見ているだけでも、人生のうれしいこと、哀しいこと、等いろいろなできごとを共有しながら(「心」を感じながら)、言葉を実態をもって学ぶことができる気がする。(これって、すごく意義深いし、大事なことだと思う。)

そして、最終的に、いろいろ印象的だったフランス語フレーズを拝借して、ファンである人たちにメッセージを送ったときに、どうやらその思いが通じたようだ。。。というときは、やはり結構うれしかった。

こんなことをしているため、以前はそんなに見ていなかったFBやTwitterをマメにチェックするようになってしまった。。。







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