2013年9月22日日曜日

Mon histore (4)

Aventure Merveilleuse - Notre Dame de Paris ① (mini live)
~すばらしき冒険-ノートルダム・ド・パリ ① (ミニライブ)~

すばらしき冒険、なんて安っぽい&稚拙なタイトルで気が引けるが、、、チキンな自分の場合、気分的にそんな感じだったので、敢えてこのダサいタイトルにしてみる。

とりあえずチケットは取ったものの、Notre Dame de Paris (NDP)は、英語公演ということで、個人的に実は、盛り上がりに少々欠けていた。というより、実は、公演に行くことさえ当初は迷っていた。
やはり原語にしか表現できないことばやリズムは存在するので、翻訳版ではそれが死んでしまう(とまではいかなくてもすべてを表現することはできない)のがやはり個人的には、あまり好みでなかった。

しかし、下記の映像をみて、ちょっと考え直すことにする。



プロモのミニ・ライブのときっぽい映像。カジモド役のMatt Laurentとグランゴワール役のRichard CharestがNDPの曲をメドレーしている映像。これは、フランス語バージョンだけれど、このグランゴワール役のRichardの声が個人的にツボで、この人が歌うならちょっと見たいかも、と思い、NDP鑑賞を決断する(ミュージカルはそれなりの値段がするので、一応、見に行く、と決めるのは、自分の場合それなりの決意がいる(苦笑))。

そして、いつものように一応、英語公演だけど、オリジナル版の楽曲をi tunesでダウンロードし、とりあえず一通り聞いてみる。

そして、今だから言える、そのときの感想。

何だか、ちょっとクラシック。。。言い方を変えるとちょっと古臭い??←今から考えると本当に申し訳ないが、正直な第一印象は実はこうだった(爆)。

そして、一応、映像もYoutube上でチェック。
思ったこと→何かみんな地味…。特にダンサーの衣装…。鐘のパフォーマンスだけちょっとすごそう^^
→これも、実際の公演を見たら、逆にこのroughな感じがぴったりだとわかったのだけれど、映像で見るとやたら薄汚く(ごめんなさい!)見え、フランスのミュージカルって衣装が華麗なんじゃなかったっけ??と思ってしまった。。。
鐘のパフォーマンスがすばらしい、というのだけは、実際にそうだったけど。

このマイナス評価はひとえに、ピカピカ、キラメキいっぱいの1789を見た後にこれらのリサーチをしてしまったからに他ならない。

今となって思うのは、確かに、きらびやかさという点では、最新技術を駆使してお金もいっぱいかけている(であろうと思われる)1789がやはり際立っているとは思うけど、NDPは、初演の1990年代後半の空気感というか、「楽しい」だけのエンターテイメントとしてだけで終わらせないで、至る所にオーディエンスへの「考えるポイント」や「問いかけ」を行っている点ですごく優れていると思う。というわけで、自分はどちらの作品も違った理由で好きなんだと思う。

話はNDPに戻って…。年が明けた2013年1月に、オーブで無料のミニライブが行われることを知る。これだけ酷評しておきながら、無料ということばに弱い私は、わざわざ有休を取得し、オーブに駆けつけてしまう(苦笑。ちょうど仕事が忙しくない時期だったし。)。

しかし、今から考えると、この会、本当に貴重だった。。。フロロ役のRobert Marienさんの歌声を数メートル先で聞く機会を得たのだから…。


フランス版のバルジャン役をやっていたRobertさん。声が素敵なのは言うまでもないけれど、歌っている最中常に目がキラキラしていて(泣いていたわけではないと思うけど。)すてきだった。



そして、質問に対する受け答えがなんというか、いつもダンディで知的。
宣伝のために出演したテレビ番組でエスメラルダの魅力を尋ねられると、"She looks so natural that she looks unnatural" (不自然なほど自然。)という格言みたいなことを言っていて、本当に仙人(笑)みたい。年の功なのかな。

そして、自分が一番見たかったRichardはこのライブに参加せず(彼だけ一人台湾でプロモーションを行っていた。。。)、そこはがっかりだったが、フェビュス役のYvanがカテドラルの時代を歌うというかなりレアな機会を得る。


これも今となっては超貴重だけど、当時はあんまりそのことがピンとこないまま終わってしまった。

そして、忘れてはいけないのがMattの"Dance My Esmeralda"。


でも、これもエスメラルダの亡骸を抱きしめながら歌うからこそ映える歌で、単に歌うだけだと、感動が半減してしまう歌だと思う。

というわけで、この時点では、音楽とダンスとアクロバットのスペクタクルというのがイマイチわかっておらず、曲もそれぞれは感動的なんだけれど、心をつき動かされるということはなかった…。

やはり、ミュージカルは総合芸術で、いろいろ合わさって初めて、すごいものになるんだ、ということを実感。






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