2014年1月29日水曜日

Marie Drucker - 好きなフランス語pod cast 

基本、飽き性なので、いろんな翻訳を同時並行で進めているため、いっこうに完成しないので、とりあえず、つなぎの記事を書いてみようと思う。

また、ちょっと真面目にフランス語の勉強の話。
フランス語の勉強は、最初の頃は、定番のNHKのラジオ「まいにちフランス語」とテレビの「テレビでフランス語」でとりあえず始めた。新しい番組をどんどん聴いていってもどうせ忘れちゃうだけなので、何気に、自分の場合、2011年に勉強を始めたころの番組を録音しているものを未だにときどき聞いている。

が、やっぱりずっと同じものを聴いてると飽きてしまう、というのも人間あるので、聞き始めたのがポッドキャストだった。自分はフランス語圏に住んだことはないので、とりあえず適当に聞き始めたのが、RTLの番組。特にお気に入りなのが、タイトルにある、Marie Drucker(マリー・ドゥルケール)が司会を務める、"Le Journal Inattendu"と"Les Essentiels de..."。

どちらも休日のトーク番組で、Le Journal...はトークだけでなく、ニュースも入りつつ、ゲストがそのニュースや自身のことについて話すという番組で、Les Essentiels de...は文化人を招いて、その人の人生をその人自身が選んだ音楽と共にたどっていくという番組。以下詳細。

Le Journal Inattendu
http://www.rtl.fr/emission/le-journal-inattendu/bienvenue

ゲストはその日のéditeurとして、マリーさんと共に、番組を進めていく。(といっても、実際には、マリーさんが番組進行を行っていて、ゲストが実際に番組に「参加」するのは、天気予報を読み上げるくらいだったりする。)

まず、30秒でゲストが自己紹介をする。フランスの人なので、そのまま自分についてしゃべるというよりは、たいていちょっと面白いひねりの効いた自己紹介であることが多い。そして、たいてい、30秒に収まらず、時間が過ぎてもしゃべり続けている笑。その後、この紹介モノローグについてマリーさんとゲストがスモールトークをするのが定番。

その後ニュースのコーナー。ルポなども含めて、この1週間で起きたできごとについてのニュースが流れて、そのうちのいくつかについて、掘り下げて、ゲストが意見を述べたり、専門家に逆に質問を投げかける、というちょっとinteractiveな感じのニュース・コーナー。たいてい、ゲストに話を振る場合は、ゲストに関係がありそうな話題が多い気がするが、それでも、本業とはまた違ったゲストの視点が見れるところもこのコーナーの面白いところ。

11/25放送回のゲストは、昨年「Il faut beaucoup aimer les hommes 」でMédicis賞を受賞した作家のMarie Darrieussecq(マリー・ダリュセック)。彼女の本は日本語訳も出ている。前述の本のレビューのようなものをちょっと読んでみたが、どうやら、彼女の本は人々が思う「ステレオタイプ」に真っ向から挑戦していくという趣向の本が多いようだ。もちろん、「女性」、「女らしさ」というのも例外ではなく、前述の作品でもそのことがけっこうテーマになっているらしい。

この日のニュースの主要なテーマの一つに挙げられていたのは、オランド大統領と女優ジュリー・ガイエの不倫騒動に端を発して議論されるようになった「ファースト・レディー(première dame)」の役割について。

前述のようにゲストのマリー・ダリュセックは、かなりフェミニスト的視点を持った人なので、この番組内でも「ファースト・レディー」について、かなり批判的な意見を述べていたように思う(女性は、経済的にも、感情的にも自立的でないといけないとか、ファーストレディーは、メインの仕事ではなくあくまで名誉職である等々述べていた気が。)。女の子の「いつか王子様が」思想についても語っていた(フランスでも、未だにこういう考えはまだ残っているらしい。けっこう意外。)。

あとこの日は、犬のクローンについてルポが結構長い時間あったが、あまり興味が持てず聞き飛ばしてしまった笑。スポーツニュースもあるがこれも聞き飛ばしてしまった。また、ヨーロッパの国らしく、キエフでのデモのルポもあった。

そして、後半戦は、ゲスト個人の話を展開する。今回のゲストであるマリー・ダリュセックは、作家なので、話の中心はやはり彼女の最新作"Il faut beaucoup aimer les hommes "について。

そういえば、職業名詞の女性形と男性形についても話をしていた。「作家」を指すécrivain(プチロワによるとécrivaineということもあるが、一般的に女性に対してもécrivainが使われるらしい。)について、司会者のマリー・ドゥルケールが彼女にécrivain(エクリヴァン)かécrivaine(エクリヴェン)どっちで呼ばれたい?と聞いたりしていた(男性形しかないのは、男性のほうにしか権力や正当性がないかのような気がする等々言っていた気が(彼女自身は、呼び方にはそんなに拘らない、とにかく「私は書くわ(j'écris)!」と答えていたが。)。)。

最新作は、白人の女性と黒人の男性との「mix」なカップルの恋愛に関する小説のようだ。当然、人種差別もテーマの一つのよう。ちょっと読んでみたくなった。

そして、最後は、タイトルのInattendu(思いがけない)のとおり、ゲストにゆかりの人と匿名で電話が
つながり、誰かゲストが当て、ちょっとトークするというようなコーナーがある。あと、視聴者からの質問にゲストが答えるという時間もある。

だいたい毎回こんな感じの構成で進む。ときどきマリーさんじゃない、ヴァンサンというおじさんが司会の時があり、がっかりする笑。でも、いろいろな要素がまんべんなく入っていて、けっこうおもしろい番組だと思う。

Les Essentiels de...
http://www.rtl.fr/emission/les-essentiels-de/bienvenue

こちらは、本当にトーク番組。ゲストがひたすら歌と共に自分について語りつくす。

人生の振り返りがテーマなので、必然的にこちらの番組に登場する人たちはおじさん(40+)が多い。女性が少ない理由は…よくわからない。

あと結構意外だったのが、どんなにロックな人であっても、意外と1、2曲は必ずシャンソンが入っていること。やっぱりフランス人とシャンソンって切っても切れない関係なのね、と思ったり。そして、これは意外と言えるかどうかはわからないけど、英語の曲の割合がかなり高い(笑)。まあ、これはある程度仕方ないことのような気もするけど。

こちらの番組ほうが、その人の人となりが掘り下げられて話されるので、「人」に興味がある人は、こっちのほうが面白いと思う。

どちらも、ポッドキャストに落として、聞くことができる。

未だに、これらの番組を聴いて、理解できる範囲はそう多くはないのだが、これらを聴いているうちに、フランス語の話し方やリズム感などがわかるようになってきた気がする。聞く-話すの能力はつながっているとよく言うけれど、何となくそういえば発音もマシになってきた気がする。

この番組をどうやって探し当てたのか記憶は定かではないが、とりあえず、これらの番組が好きなのは、司会のMarie Druckerが好き、ということがあると思う。彼女は、写真を見ればわかるが、女優顔負けの美人であり、ジャーナリスト、ということで、頭も切れる。まさに才媛と呼ぶにふさわしい人だ(恋愛遍歴も結構華麗だとか。まあ当然だよなあ笑+溜息)。

番組内での受け答えも、切り返しがとてもうまく、ざっくばらんでさばさばしているところもすごく自分としては好感度が高い。そして、ラジオで大事な「声」という点でも、彼女の声は女性にしてはけっこう低めで聞き取りやすく、知性が感じられて、すごく素敵だ。自分をしっかり持ったかっこいい女性→まさに自分が目指す女性像(笑)。こんな風にかっこよく生きれたらなー。

というわけで、行き帰りの間、できるだけ、どちらかの番組を聴くようにしている。



そして、毎回招かれるゲストも、実に面白い。
文化人、ということで、歌手、作家、俳優等が多いが、フランスのことを知らない自分からすると、すごく勉強になる。取り上げられるゲストというのも、本国ではかなりの有名人なので(とあとで、調べて気づくわけだが…。)、結構楽しい。この番組を通して、興味をもった人、というのが何人もいた。

例えば、最近知ったのが、フレデリック・ルノワール
この人は日本語訳も出ているくらい著名な作家で(恥ずかしながら自分は知らなかった。)、宗教等についての著作をいっぱい書いているが、ラジオを聴いていて、なんだかおもしろそうな人だったので、思わず彼の本を手に取ってしまった(面白そうだけど、番組の内容が理解できないところがいっぱいだったというのもある苦笑。)。

他にも、リシャールの奥さんのお父さん(まわりくど。。。)のミシェル・フュガンさん(フランスで有名な歌手)や、ノートルダムドパリにフルールドリス役で出演していたナターシャ・サンピエール、スパニッシュ・アパートメントなどで有名な映画監督のセドリック・クラピッシュ、最近仏版Voiceでコーチも務める、これまた著名な歌手であるフロラン・パニー等々、ポッドキャストで最近ホットな仏人or仏語圏人を知ることができるのはけっこう、よい気がする。

特に、Les Essentiels de...は、音楽で人生を振り返るみたいな番組なので、ニュースよりも聞き取れる部分が多くて、けっこう楽しい(人にもよるけど。。。)。

ポッドキャストは一度i pod等に落としてしまえばネットにつながなくても視聴ができるので、結構重宝する。古い番組もアーカイブで視聴可能なのもうれしい。

これらの番組がスラスラ聞ける日は果たして来るんだろうか。。。
でも、これぐらいのレベルがわからないと、ことばを使える、っていうレベルにはならないんだろうなあ(→遠い目。)。

道のりはまだまだ長い。



2014年1月27日月曜日

仏検の準2級の2次試験を受けました

さて、たまには、仏語学習者らしく?真面目な話題を書こう。。。とか思って書いてみます。
昨日、仏検の準2級の2次試験を受けに行きました。

周りが若い女子がいっぱいでちょっと気後れしないでもなかった笑。


今となっては、フランス語はなんだかんだで、ミュージカルの情報収集もろもろに欠かせない存在になっていますが、そうはいっても、ことスピーキングに関しては、出待ちのときにキャストに会うときに使う(しかも、シンガポールではそれも挫折苦笑。。。)ぐらいしか機会がないので、普段の自分にとってはほぼ無縁な能力だったりします苦笑。

しかし、仏検の2次は英検同様、スピーキングのテスト。実質ほぼ初めて、フランス語を数分話ししました。。。

さて、どんな感じだったか、忘れないうちにちょっとここに書き記しておこうと思います。

事前に、一応、問題集でどんな問題が出るのかはチェックしました(→当たり前。)。実際、試験は、本に載ってる通りに行われました。文法事項に関しては、現在形しか出てこないので(これは、1次とかなり異なる点。)それほど深刻に悩む必要はないかなと思っていました。。。(とっても楽観的な私。)とかいいつつ、活用はしょっちゅう未だに間違えまくっているので、とりあえず、パスすることが目標なのだ、と自分に言い聞かせて会場に向かいました。

早く着きすぎたので、待合室で自分の順番が来るまで単語帳を見たり、フランス語モードになるために、フランス語のポッドキャストを聞き流していました(笑)。

そして、受付に行くようコールがあったので、受付へ。その後、試験会場に向かいました。なんとかなるさと思っていた自分ですが、(なんてったって、2次の合格率は80%…。)このとき、緊張マックス。

脳裏に浮かんだのは、、、やっぱりリシャールやアルノーさんの言葉でした(クリスマスにメッセージを送ったら二人とも、とても丁寧なお返事をくれました。この言葉は何にも代えがたい宝物、というか、自分がフランス語をがんばる原動力だったりします。)。。。「リシャール、アルノーさん、がんばるね。」と無駄に、心の中でつぶやいてた私(笑)。

そして、指定された教室に行くと、中で前の受験者がしゃべってる声がかすかに聞こえました。。。うわ、私、本当にフランス語これからしゃべるのね、とちょっと変な気合が入ってきました。。。

そして、前の受験者が退出。こぎれいなお姉さんでした。

で、自分入室。前の人が失礼します、と日本語で挨拶して出て行ったので、自分も「失礼します。」、と日本語で言って入室しました。

入ると、だだっ広い教室に日本人の試験官の先生が一人座っていました。
普通に日本語で「どこでもいいので荷物を置いてください。」と指示されました笑。

荷物をおいて着席。名前を聞かれて、注意事項を日本語で言われました。
で、ガイドブック通り、カードを手渡されました。黙読してください。とまた日本語で指示されました。(このとき、すでにフランス語で話さなければいけないのか、日本語でいいのかわからず、困ったのですが、どうやら、音読の前までは日本語で話して問題なさそうでした。)。

そして、黙読の後、「Vous êtes prêt?」と聞かれ、「Oui」と答えたら「では、文章を音読してください。」と日本語で言われました笑。

ちなみに、私が渡されたカードは、教会で行われるコンサートに関するもので、(内容は緊張しすぎてすっかり忘れた。)絵には、ピアノを弾く女性、歌を歌う子供たち、そして、なぜか傘を持つ男性が書かれていました。

そして、音読、リエゾンとかなんかちょこちょこ間違えた気がするけど、とりあえず、読み終わりました。昔は、i podの音声で文字を起こす機能(siriではないけど、そういう感じのモード)を使って、フランス語で話しかけても、merci以外は通じたことがなかったのですが(汗)、ポッドキャストの流し聞きをするようになってから結構な確率でわがi podは私の音声をフランス語として認識してくれるようになっていたので、音読に関しては、それほど実は心配していませんでした。が、しかし、やっぱり極度の緊張状態で音読していたので、発音はやっぱりちょっと普段通りに、とは行きませんでした。これは、英語でも同じですが。。。

そして、質問タイム。自分は会場に来るまで知らなかったのですが、質問は2回繰り返されます。
2題は文章について。3題は絵についての質問です。

1問目。焦っていて、たぶん、まちがった回答をしました。でも、基本的にはほぼ抜出し形式で答えればいいので、適切な場所さえわかれば、たぶんちゃんと勉強してる方ならきちんと答えられます苦笑。

2問目は、何を聞かれてか忘れてしまったけど、こっちは、ちゃんと答えられた気がします。

3問目。「左に見える女性は何をしていますか?」と聞かれました。(ピアノを弾いている。)
4問目。「右側に見える男性は手に何を持っていますが?」と聞かれました。傘を持っているの何だか変だから聞かれそう、と思ったらやっぱり聞かれました。parapluieということばはわかっていたのですが、男性名詞だったか、女性名詞だったか、わからず、冠詞をちょっと適当にごまかして答えました苦笑。
5問目。「何人の人がいますか?」と聞かれました。絵を最初に見たとき、子供が3人いるのが、まず目に入ったので、一瞬子供の数を答えそうになり、焦った私。しかし、冷静に質問を思い出すと、Combien de personnes... だったので、改めて、絵の中の人の人数を指さし数え、さらに、数を指折り数えて、5人と答えた私。試験官、ちょっと笑っていました。。。焦ると人間こうなっちゃうんですね苦笑。

そして、試験終了。

意外とあっという間でした。
試験結果がわかるのは1か月後。
どうなることやら…。

サクラサク、となるでしょうか?

2014年1月17日金曜日

NDP シンガポール公演 インタビュー映像(演出家: Gilles Maheuさん②&プロデューサー:Nicholas Talar さん)

Gilles Maheu (Director) Interview Part 2

ジル・マウさんのインタビュー第2弾。こちらは、舞台を知っている人にとっては、既知情報がほとんどだけど(ジルさんが、見たことない人に向けて、NDPをアピールしている映像なので。)ジルさんの口から改めて聞くのはけっこうおもしろいかなと思いました。


http://www.youtube.com/watch?v=U9dgjF8CQZA&list=UUmBXtTz7K-Mqekm4HlUN5Gw&feature=c4-overview

ジルさん、ほんとにNDP好きなんだなっていうのがわかる映像な気がします。
ただ、ジルさん、英語がときどきちょっとわかりづらいところがあり、私の解釈をちょっと反映している部分もあります…。


「愛を知らない人なんているでしょうか?」と微笑むジルさん。
大好きです^^そして、後ろに、Offなロベールさんがチラリ笑。
 
こんにちは。私は、ジル・マウです。ノートルダムドパリのミュージカルの演出をしています。
 
私は、この作品を1998年にパリのパレデコングレで演出、創作しました。というわけで、今年(2013年)は15周年の記念の年にあたります。私はこのショーが大好きです。なぜなら、15年経った今でも歌(とアクロバット)の融合、(歌自体が(?)で、難しいのですが、)アクロバットがあり、そして歌があるというスタイルのパフォーマンスは、ショーをよりパフォーマンス性が高いものにし、また社会的内容をアクチュアルな(現実の問題に深く関連付けられた)ものにしています。

→ちょっと日本語がごちゃっとしていますが、、、多分、ジルさんは、歌、アクロバット、ダンス、というのが総合芸術としてうまく融合しているところにこの舞台の素晴らしさがあると言いたいのではないかという気がします。何度見ても確かに飽きないんだよなあ。あと、私が大好きな(笑)、この物語の社会性についてもちょっと言及してらっしゃいます。
 
(ミュージカルの)ノートルダムドパリは800ページにわたるヴィクトル・ユーゴーの小説「ノートルダムドパリ」を基にしていますが、作詞家のリュック・プラモンドンは主要人物はそのままにしつつ「ラブストーリー」を作り上げました。それが、このストーリーの大枠(resume)です。司教、モンスター(→とジルさんが言ってるので。。。)で障害がある醜い人であるカジモド、王子(→ジルさんはprinceと言っているけど、実際には衛兵のはず…。)であるフェビュスの3人がジプシーの少女であるエスメラルダに恋をするラブストーリーです。

→なんかこういってしまうと単純なラブトライアングル話に聞こえなくもないけど、、、まあイントロダクションなので仕方がないか。。。でも、本当にNDPを一言で表すならば「愛」の物語だろうなー。


物語の核となる三角関係ならぬ四角関係。
このトライアングル、じゃないスクエアが
悲劇を招きます。悲しいけれど、美しい愛の物語。
(って感じで日本では宣伝されてた気が、笑。)
 

そして最後には"Fatalité(ファタリテ)"、悲劇的な運命、死(?)で終わります。これはラブストーリー、とても感動的なラブストーリーです。決して小難しい話ではありませんよ。恋をしたことがあれば、愛と言うものが何であるかを知っている人には、そして、愛を知らない人なんているでしょうか、愛は2人の人間の芸術の物語(story of the art )なのです。みなさん、ラブストーリーは好きでしょ?

→最後のいたずらっぽい笑みを浮かべるジルさんにきゅんときちゃいました笑。本当に、この物語はいくつもの「愛」の形が一つの物語に凝縮されているよくできた物語だと思います。

Nicholas Talar (Producer) Interview

次は、プロデューサーのニコラ・タラーさんのインタビュー。彼のインタビュー、初めて見ました。
これも、劇を実際に見たことがある人には既知の情報だけど、NDPが未だに15年経た今でも同じ反応が返ってくる、というのは、やはり、その魅力が色褪せない証拠なのかなと言う気がします。

http://www.youtube.com/watch?v=DxjL7SH6gKw&list=UUmBXtTz7K-Mqekm4HlUN5Gw

日本の公演のときも確かいらっしゃってたニコラさん。
プロデューサーという仕事柄か、冷静に分析する感じが何となく素敵。

こんにちは。ニコラ・タラーです。ミュージカル・スペクタキュラー「ノートルダムドパリ」のプロデューサーです。

ノートルダムドパリのことを、「ミュージカル」と私たちは呼びません。「ミュージカル・スペクタキュラー」と呼んでいます。なぜならみなさんが普段劇場でご覧になるミュージカルとはちょっと違っているからです。

 
 
ノートルダムドパリはすべて歌です。セリフは一切ありません。7人の歌手、7つの役があります。彼らはずっと劇の最後まで歌い続けます。曲はリシャール・コシアンテによって作曲されていて、これらはみな胸を打つ力を持った曲ばかりです。歌手の人たちにとっては大変なんです。ですから、ノートルダムドパリのキャスティングも大変です。


15年間同じショーをやってきましたが、未だに世界中の観客から同じリアクションが返ってくるんです。中国、韓国、フランス、ベルギー、カナダ、アメリカ、みな同じ反応なんです。まず、物語に感動し、そして、音楽に感動し(メロディーがとても印象的ですからね、そして、観客は、歌詞の意味について考えます(話題にします。)。単に物語が語られるのではなく、さらにその背景となる物語、これが観客の方々にとってはとても感動的なものなのです。そして、アクロバットやダンスについても反応を示してくれます。15年経ってさまざまな変化がありますが(?ここが聞き取れない…。)観客からの反応は今でも同じなのです。


→ニコラさんが言う「behind the story(裏にある物語)」っていうのは、すごく言い得て妙だと思いました。NDPって、見てる間だけじゃなくて、見終わった後も、物語や歌を思い出しながら、これってどういう意味なんだろう?って常にその背景を考えている自分がいました。さながら、スルメ(笑)。あとから、さらに味わい深くなる。。。

例えば、異教徒であるエスメラルダが教会で祈るシーンがあるのはなぜなんだろう(エスメラルダがアヴェ・マリアの歌を歌うとき)、とか、衛兵役のアクロバットの人たちの衣装がなんで現代のSWAT隊員みたいな格好なのか、とか、Danse mon Esmeraldaの最後の歌詞、"Mourir pour toi n'est pas mourir(君のために死ぬことは死ではないのだ)"という一節、この「愛」って、本当に幸せと言えるんだろうか? とか。しかも、見てる人によっていかようにも解釈できる余地を残した構成が本当にすばらしいと思う。まさにイマジネーションを掻き立てられる!

そして、歌い続けられる歌手って探すの本当に大変そう^^;

Matt & Alessandra Interview

ついでにマットとアレッサンドラのスポットインタビュー。
http://www.youtube.com/watch?v=9WvKNaaew0k&list=UUmBXtTz7K-Mqekm4HlUN5Gw


よくこの二人、ペアでプロモしてる気が。
ナイススマイル。
この二人親子ぐらいの年の差があるはずなのですが、
あんまりそういう風に見えないのが不思議。

A(アレッサンドラ): これは、2人の「友達」のとっても純粋で正直な愛についての物語です。
→ちゃんと「友達」と言っているのがツボ。

M(マット): 最後のシーンでカジモドが死んだばかりのエスメラルダに向かって愛を叫びます。その瞬間はとても感動的だと思います。初めて恋に落ちたときの喜びの瞬間から、その最後の瞬間まで、ジェットコースターのように物語が展開するんです。

A: そう、感情のジャーニーなんです。全ての人生におけるあらゆる感情を見つけることができます。

M: 私が現在演じているカジモドは(15年前)最初に演じていた頃のカジモドとは大分違っています。私は700回以上ノートルダムドパリの公演に出演していますが、時を経て、いろいろ変化してきました。演出家のマウは、ほぼ毎日、変更を加えています(笑)。日々のコンディションでも変わってきますしね。そういったとても小さなディテールこそが、日々私を役に取り組みたいという気持ちにさせてくれます。ですからわたしにとっては、いつも(役作りは)「進行中」なんです。

→さすがに15年経って何も変わらないってことはないとは思っていたけど、結構昔とは違うのかな?曲順とかは変わったのは知っているけど、演出としてどう変わったのかってのはちょっと気になる。細かなディテールの違いこそが…というくだり、マットいいこというなあ。

A: 私自身、この役にすごく自分は近いと思います。

M: みんな君の後を追いかけているもんね(笑)
 
 
そうそう、追いかけたくなるのわかります 笑。
 
A: ある意味でね。

M: エスメラルダは美しいからみんな彼女のことを追いかけて、恋に落ちてしまう…(ニヤリ)

A: あはは。そんなに追いかけられたりはしてないけど(笑)。この役はすごく難しい役だと思いました。地に足に着いた役柄なので。私自身はその正反対でいつも自分の世界でフワフワと生きています。

→途中までマットにからかわれていることに気づいてないアレッサンドラ。かわいい笑。でも、彼女自身述べているように、本当にエスメラルダは彼女自身の一部なんじゃないかって舞台を見ながら思っていた。そして、アレッサンドラがエスメラルダを地に足に着いた人と表現していたのもちょっと意外だった。確かにVivreを歌う頃のエスメラルダは、もう自分の行く道がまっすぐ見えている、みたいな感じがするから、そういう意味でいっているのかな。

 以上、短いインタビュー3本でした。

2014年1月16日木曜日

Laurent Bàn語録 ~RERでのできごと~

何だかローランが登場するのめっちゃ久しぶりですが…。
パリっていうかストラスブールっていうか、フランス全般に遠い&シンガポールもろもろでちょっとローランニュースに出遅れ気味でした…。

そういえば、ここのところ、あと○日!とローランが言い続けていた、Tu me mets a mortのなぞなぞが解禁になるのも今日だった気が。

あの写真、独特の雰囲気があって、いいなと思っていたのですが、日本の幽霊映画にインスパイアされたと書いてあって納得しました。たまにキアラさん他、女子の写真が貞子だった笑。
こちらもなんなのか楽しみです。

追記:↓幽霊映画(っていうか冷静に考えると、これってホラー映画の意味?)に関するローランの記述。アルファベットでYureiって書いてあるのがちょっとウケました^^

J-5 ! ... l'histoire de Saul, graphiquement inspiré des univers surréalistes de Bunuel et des Yurei Eiga...

(あと5日!グラフィック的にブニュエル*のシュルレアリスムの世界と幽霊映画からインスパイアされたサウル(?聖書の登場人物らしいですが、どういう意味か謎。)の物語)

ルイス・ブニュエル。Wikiによると、スペイン出身のシュルレアリスム&耽美的な映画で有名な監督らしいです。

ローランと全く関係ないですが、
優しい気持ちを持とう、の写真w


さて、本題ですが、いつも、ローランのFB投稿はほぼ謎解き状態なのですが、今回、また短いけどちょっと面白いエピソードをローランが披露していたので、また解読してみようと思います。
↓以下全文。ローランのFBより。

Etrange, ce soir, un gars tombe violemment entre le wagon et le quai en sortant du RER A à Fontenay sous Bois !; et ce gars, qui donc aurait pu finir broyé si je l'avais pas sorti de sous le wagon en tirant un coup sec sous ses aisselles (et en me flinguant du coup encore plus les lombaires) se remet la chemise en place et s'éloigne tranquillou sans un regard ni un merci... ou ça doit lui arriver souvent ou le civisme part vraiment en couille...

「変な話。今日の夜、フォントネー・ス・ボワ行きのRER A線が出発しているときに車両とプラットホームの間に激しく落下していた人がいたんだ!もし、自分(ローラン)が、彼の脇を抱え上げて引き上げて、車両の下から彼を引き離さなければ、彼は粉々になってたかもしれないのに、(しかも、さらにまた腰に激痛が。)彼はシャツを直して、こちらを見ることもせず、ありがとうも言いもせずに、何事もなかったかのように去っていったよ。彼にはこういうことがよく起こるんだろうか、それとも公徳心が完全に無駄になってしまったのか…」

相変わらず下手くそな訳で恐縮ですが(ジェロンディフの処理が間違っている気配。)、要するに、電車とプラットホームの間に落下した人をローランが引っ張り上げて、命を救ってあげたってのに、礼も言わず、彼は行ってしまったよ。というお話な気がします。最後に、ローランはせっかくの親切が完全に無駄になってしまったのかとぼやいているみたいですね。

まあ、命を救ってあげたのに礼もしないで去るってのはさすがに驚きますが、この手の、「公徳心はどこに行ってしまったんだろう」という話は、万国共通なんだなあ、って思いました。って、あんまり自分も他の人のこと言えませんが…。

確かに、自分も結構前ですが、駅の階段から誤って転げ落ちたとき、誰も声かけてくれたりとかそういえばなかったなあ。

この投稿に、すっごいいっぱい反応があって、思わずいろいろ読んでしまった私(笑)。
多かったのは、ローラン、そんな奴、気にするな、あなたはすばらしいことをした!!!(いや、私もそう思うけど。)っていう意見とか、本当に公徳心はこの世界から消えてる、みたいのだったかな。

さっきは自分の話でしたが、そういえば、プラットホームでぐったりしている女の子とか時々見かけるけど、積極的に声とか全然かけたりしてなかった自分をちょっと反省する。

みんな優しい心をもっと持とう笑。いや、もっとまじめにそうならなきゃね。

世の中から本当に公徳心は消えてしまったんだろうか?


2014年1月13日月曜日

NDP tournée Singapour : After the Show... (ENGLISH)

NDP tournée Singapour (番外編) ~シンガポールNDP公演(出待ち)~ の英語版です。
日本語版はこちら

* Please note that I'm not a native English speaker so probably there will be errors here and there. The links below are written in Japanese but you can find photos and videos too. Hope you enjoy it!

The prime goal  for this trip was to see Richard Charest's Gringoire in the front row (I'm a fan of Richard Charest since I've known him in the Notre Dame de Paris Japan Tour 2013.) but in fact, I had another agenda: meet Richard to ask about his show "Rimbaud Musical", which is currently in the midst of production.

After watching his performance of Victor Hugo Gala Concert in Seoul back in May (he sang 2 songs from "Rimbaud"), I knew he was working hard on his musical project but I couldn't find a lot of information about it. I exchanged a few words with him about his musical via FB but it was still unclear for me. I was going off to Singapore anyway, so I thought it might be a great opportunity to ask him about it.


After watching the show on the second day, I walked up to the stage door not knowing what's going to happen. Just fingers crossed...

I was already a bit nervous by myself and what is more, on that day, it was raining, which just exasperated my anxiety.

And here I come, in front of the stage door... But nobody was there (this was totally unexpected...). Just silence.

5 minutes...

10 minutes...

Then, a girl (a dancer) came out of the stage door. What a relief. I didn't know her, but I was so amazed with the performance of dancers and acrobats, that I decided to talk to her, which needed a bit courage for a shy person like me.

"Hi! I loved your performance! Could you give me an autograph?"

She smiled a bit awkwardly (Probably because I made her surprised with my overwhelmingly positive tone of voice...). But kindly gave me an autograph.

After that, a number of dancers and acrobats came out of the stage door.
I  was a bit daunted but tried my best to talk to them and succeeded in obtaining some autographs. Some of them gave me a smile.


A few minutes later, Mr. Robert Marien came out of the door.
I should have thought about what I was going to talk, but all I could say was "Yesterday was quite unfortunate for you guys..." Such a pointless words and besides, it's grammatically incorrect. Pfff. Words always failed me especially when I met someone that I longed for seeing. What a shame.

Then again I said something really stupid.
"I came from Japan, and can I take a picture of you because some of your fans couldn't make it here."

He replied to me,
"Oh, you're sort of Japanese spokesperson!"
What a flattering comments. But all I was doing was just taking a picture...  I didn't deserve such a compliment.

It's quite stupid of me that I didn't tell him how much I loved his rendition of Frollo (for me the best!) and how much I was moved by his impressive performance on that day.

After taking a photo, he smiled to me and walked away in a very classy way.


I waited for other singers doing nothing, one of the dancers wearing the glasses (later I learned his name was Maciej) kindly talked to me.

He was actually an acrobat dancer. He remembered I was in the first row. I was a bit happy but at the same time a bit embarrassed. Again I asked him a very stupid question : "Do you climb up the bell?" Ahh... he is an acrobat. Definitely he does!!! And actually he does. He explained to me when he was on stage. (I realized how often I mixed up dancers and acrobats.)

I told him I came from Japan and he was also in the NDP Japan tour back in February and March.

"How many times did you see the show?"

For a moment, I hesitated to tell the truth. But anyway, I love the show... So

"Umm... actually 5 times in total, three times in Japan and twice here."

"You're crazy!"  YES! I KNOW!

"I just love this show..."

Then a few staffs came out of the door.

Exact a year ago, 18 December 2012, I went to Paris to see the French musical called "1789: Les Amants de la Bastille". And this show totally blew my mind. It was literally sensational.

A year later, season 2 of this musical has started, but too sadly there was a blast in the theatre and one of the technicians lost his life. Actually he once was in the NDP company and I learned that his brother was working in this Singapore tour.  So if I had a chance, I wanted to tell my sincerest condolence to him.

I walked up to one of the staff. "Excuse me..."
"Wow, we have the first fan here!"
I realized there was nobody asking for photos or autographs last night.

Anyway I continued talking.
"I'm looking for someone."
"But we're staff."
"It's alright, I'm looking for Mr. Toledano. I went to Paris..."
"Ah, Frankie, He's coming soon, definitely."

But unfortunately, I forgot to check what Mr. Toledano looked like and I failed to see him.

I was a bit worried about the sound troubles which had happened on a previous day (premier night). So I asked about it to him.
He explained that only the fuse of Singers' microphones have blown out. "It's all their (theatre's) fault. There's nothing we can do."

I thought the troupe was a bit disappointed with what had happened on the premiere night but actually they dealt with the accident much more calmly than I had expected. They were more like "it-happens-all-the-time" attitude. Come to think of it, some of the casts and crews have long been engaged in this show (For instance, Matt and Richard have been in this show for about 15 years!) so probably "accident" is part of their lives.

It seemed like they hadn't seen the brochure of Singapore tour yet so I showed it to them. They were happy to find their own names on it.

After that, I have seen Alessandra coming out of the door, but I wasn't really sure it was her and I missed opportunity to talk to her. What a shame...

The dancers and staffs got on the bus altogether and left from the theatre.

Then Matt, Elicia, Miriam and Anthony(dancer) came out together.
When I watched the show in Tokyo, I failed to see the female casts. So actually this was the first time to talk to them in person. They were astonishingly beautiful (it might be because they were on the way to the party on that day.). OMG, it's a girl crush.



For autograph, I tried to find the page that each person was on but I was so clumsy that I couldn't find it quickly. But they kindly helped me to find the page. How sweet they were <3

On the disastrous premiere night, I tweeted to Matt and Richard to try to cheer them up. I told Matt about it. Again I uttered some weired English but he remembered my tweet anyway.

"Ah.. you sent that message! Thank you so much and thank you for coming to the show!"
With that familiar sparkling smile...

I was all alone (I mean as a fan) and it was raining and besides my English sucks, so I felt pretty much miserable at this time. But once I saw his smile... it all melted away and it really warms my heart...

I believed I exchanged a few words more with Matt but I was overjoyed with the encounter and I couldn't remember what I was saying. Such an idiot. But I clearly remember how generous he was.


I took a photo with my super reliable OMD and the above was the result. They are amazingly beautiful!


Then oh man, here comes Richard.

I talked with him back in May at Victor Hugo gala concert but it was such a chaos that I believed that he might not recognize me. So I said "C'est moi, xxx (my name).". (I prepared some French phrases but looking back this is the only French word that I uttered. zut.) .

"Oui."  He said without any expression.
Did I say something wrong?? I became a bit nervous again... But anyway, I have a mission here!

"Are you busy between the tour and preparation for your project Rimbaud?"

"Ah... we had a press interview today and we're going to French school tomorrow. How are YOU?"
I know it's a customary question but I didn't expect that he asked me a question and all I could say was...

"Great!" Yeah, I felt great (cause I could see Gringoire played by Richard from the front row) but so cliched answer. ..

Then I tried to move on to my "list" of my questions about his upcoming musical "Rimbaud".

I actually sent a message to him in advance if I could see him after the show, I would like to ask a few questions about his musical. So probably he knew why I was there.

"As there is not so much information about "Rimbaud", can I ask you a few questions?"

"Umm...Do you really want to do this now? Because we're going to have a party tonight and I don't have much time. Are you coming to see the show tomorrow?"

It's a bit hilarious that he assumed that I would watch the show more than once, but unfortunately I was supposed to leave Singapore the next day.

"I can't. I have to leave Singapore tomorrow."
"So can you send it by e-mail? Will that be better for you?"

Well... I can, but I came here to ask you about Rimbaud in person... I can do that in Japan if it's via e-mail, you know...

But of course, I can't say this to him because "after-the-show" thing is totally optional.
I shouldn't be too demanding.
So...

"Alright. I'm gonna do it. But I have 4 or 5 questions. Is that OK for you?"
"Sure, no problem."
"Sorry to bother you."
"Oh, no. It's OK."
I was a bit relieved that he didn't seem to be bothered by my favor.

So anyway I managed to succeed in asking questions (in a different form that I had expected though.).

I took a photo with Richard, Matt and Elicia, which was quite nice.

On this day, Richard was very quiet somehow (probably he was just tired... but it was far from the image of super comical "Ricky Ping") but he was extremely generous and kind as usual.


I returned to the hostel in the middle of night with mixed feelings of joy and disappointment.
In one way I was soooo lucky to see the casts and crews even though they had a party on that day, but on the other way, I totally failed to do one of my prime missions of this trip.

The next morning, I thought there might be a chance to talk to him again before the show (My flight was scheduled to take off  at midnight and have certain amount of free time left.). But I knew the troupe was going to French school, so chances seemed to be quite slim. But anyway it's better than doing nothing. So I decided to go to MBS again in the afternoon.

Before going to MBS, I dropped by St Andrew's Cathedral. The pure white facade caught my eye when I was on my way back to the hostel on the previous night. I'm not particularly religious person, but whenever I travel, somehow I always go to the church or temple. This time too, I prayed.


After that I went around some touristic sites and  returned to the Marina Bay Sands.

Then miracle (it might be exaggerated but...) happened.
I met Richard.

He was in a hurry for preparation for the show, but he was kind enough to give an autograph on my beloved i pod touch.


I knew it was kind of inappropriate, but I couldn't give up asking a question...

"I just wanna ask a quick question. When will the Asian tour of "Rimbaud" start?"
"It hasn't decided yet, we're going to have a meeting in January. But it's supposed to start from Shanghai. I'm gonna tell you once it's decided."
He smiled a little (Probably I looked so desperate...) .

Ouf. Anyway I succeeded in asking one question.

"I have to go now because I have to prepare for the show, wearing wig and... you know. And please send the list!"

I didn't expect he would talk about my "list", so his remark was quite surprising but really sweet.
I'm always impressed with his generosity but this time, I was especially moved by his kindness.

It was really magical and priceless moments.

After returning to Japan, I sent a "thank you" note to each cast with the photo. They kindly replied to me. What nice people they are...


Singapour, je t'aime...
Et merci pour tout, l'équipe NDP!!!


2014年1月6日月曜日

1789: Les Amants de la Bastille Saison 2 最終日…

C'est le dernier jour... ~1789シーズン2終了…。~

あの悲惨な事故から無事復活した1789のルポをしないまま、来てしまいましたが、Saison2は去年の11月29日から無事再開しています。ただし、やはり、火薬の演出はなくなったようです。
復活後の舞台では、カーテンコールのPour la Peineの最後の部分で、亡くなったマルキュス・トレダノさんへのオマージュとして出演者の後ろの壁に"A Marcus"という言葉がプロジェクションで映し出されていました(涙)。

事故後初めてチームみんなで"La Fête de la chanson française" という歌番組に出演していたのですが、オランプ役のカミーユ・ルウが歌う"Les mots que l'on ne dit pas "には、みんなでマルキュスさんのためにも舞台を成功させなければ、という強い復活の意志を感じました(また涙。)

そして、気づいたら、今日が最終日。あの悲惨な事故からみんな立ち直って、ここまでこれて本当に良かったなと思います。

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追記: DVDのDisk2に出ていたマルキュスさん。テクニシャンのコーナーで結構たくさんお話をしていました。何だかとっても優しそうな方でした。不思議なのですが、この映像を見たときに最初に思ったのは、マルキュスさんに会えてうれしいということでした。映像の中だけ、そうわかってはいるのですが、映像の中だけでも、彼の姿を見ることができて、うれしかったです。ご冥福を心からお祈りします。そして、本当にすてきな舞台をありがとう、マルキュスさん。

"L'homme de l'ombre(ロム・ドゥ・ロンブレ)"。フランス語で、スタッフの人たちをこう呼ぶことがありますが、(直訳は影の人の意味。)実は、私が好きなフランス語の一つだったりします。響きが美しいということもありますが、日本語の影の立役者と発想が似ている気がします。彼ら無くして、舞台は成り立たない。彼らは私にとって「影」ではなくまさに"héro"(エロー(ヒーロー))です。

DVDの映像をよく見ていたら、今、シンガポールNDP公演にも来ているお兄さんのフランクさんらしき人や他のスタッフも映っていました。シーズン2はシンガポール公演と被ってたはずだから別の人がこっちは担当してたのかな。
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オフィシャルFBサイトでは、最終回のÇa ira mon amour (ファーストシングルの曲)のときに立って"Jamais(ジャメ!)"とダンサーたちと一緒に叫ぼう、あるいは、緑の布(劇中ダンサーたちも振っている。実際に革命の時も最初の頃の革命のシンボルカラーは実は緑だったらしい。「希望」の象徴。)を振って、等々、公式に呼びかけ笑。=何度も見に来ているので、どこで何をやるかファンの子達にはわかっている笑。こういうところがやっぱりフレンチミュージカル。とにかく最後をみんなで楽しもう!という心意気が感じられる、エピソードです。
さて、このミュージカルのことを知ったのは確か、2012年の11月くらいだったので、足かけ1年ちょっとぐらい舞台をパリで見た後も、何だかんだで情報だけは追っかけていたのですが、ついにこのミュージカルもフィナーレを迎えてしまいました。楽しみが一つ減ってしまってちょっと残念です。

でも、実はまだ、DVDを辞書を引きながら見ているため、まだ見終わっておらず、今度はそっちの聞き取り(読み取り)の方をがんばろうかと思います(笑)。(マルキュスさんの談話が入っているDisk2もまだ見てないし。。。→見始めたら、メイキング映像、すっごいおもしろいです。だが、問題は字幕がついてない。自力の限界を感じるorz... )

シーズン2では予定されていたツアーも全部キャンセルになったりしているし、歌手の人たち(特に主役の2人)は、それぞれ、かなり人気者のようなので、これからは、きっと彼ら自身のソロあるいはグループの活動にシフトしていくのかなという気がします。というわけで、再演はとりあえずこれでおしまいなのかなと思います。(1789の前にアチアさん&コーエンさんがプロデュースしていたミュージカルである、Roi Soleil、Mozart l'Opera Rockも確か2シーズンで終わったはず。)

でも、ひょっとしたらガラコン、もしくは翻訳公演はあるかもしれません。実際に、「輸出先」として、日本も挙がっているっぽい(Regard en Coulisseの2013年11月14日付記事より↓)ですが、果たして本当に実現するでしょうか??(でも、MORはすでに日本版上演されたし、太陽王も宝塚で上演予定だから、十分可能性はあるんじゃないかなって気がします。と勝手に期待。)



1789の舞台は、実際に現地で現地の観客に混じって舞台を見たということでももちろん思い出深いのですが、いろいろ情報を追ってく中で大型ミュージカル特有のファンの子達巻き込み大作戦!みたいな企画とかもあったりして、そういうのを見るのもけっこう自分的には面白かったです(こうやってリピーターを作るのね、とか感心しながら見ていた笑。)。

また、あの悲しい事故の時の、若いファンの子達が一致団結して、カンパニーを応援しようとがんばっていたひたむきさもすごく心に残りました。やっぱり、ミュージカルってファンありきなんだとあの時、改めて感じました。

とにもかくにも無事に最後までたどり着けて良かった。歌手の人たちの中でも最初の方に選ばれた人たち(カミーユやマチューetc...)は、役に選ばれて、プロモーションを1年ぐらいかけてやって、2年連続の公演ということで、少なくとも3年くらいこのミュージカルに関わってきたと思うので、本当にお疲れ様と勝手に(笑)日本から言ってあげたいです。

1789に関しては、内容について等、DVDを見終わったらまた何かアップできたらと思うのですが、手が回るかな…。苦笑。

2014年1月3日金曜日

Être une fan des comédies musicales françaises ~フレンチミュージカルファンであること~

2014年最初の投稿。
去年、全くもって、唐突にブログを始めたため、いろいろ手探りで、失敗なんかもしつつここまできましたが、今年はもう少し、誰かのお役にたてるような記事が載せられたらと思います。

というわけで、新年の抱負とはちょっと違いますが、ちょっと真面目に考えたことについて書いてみようと思います。


「フレンチミュージカルファンであることとは?」なんてたいそうなタイトルをつけてしまいましたが、まあ、2013年、私の中で「ファン」(特にフレンチ・ミュージカルファン)ということばは、いろいろ考えるところがあったので、そのまとめみたいな感じです(ファン新参者のファンレポ的な感じ?笑。)…。→本当は、2013年中に投稿予定が、うっかり伸びた。。。

あくまで、自分の私見なので、その点ご了承いただけると幸いです。(=いろいろな考えがあるとは思うので、あくまで私の一意見、という認識でお願いいたします。)

今の自分が言っても全く説得力はないのですが、、、フレンチミュージカルに出会う前の自分はいわゆる「○○のファン」ということはほぼしたことがありませんでした。確かに、好きな歌手やグループはいたけど、その人たちのアルバムを最初から最後まで持ってる、みたいなことはまずなかったし、その人たちの情報について一挙一投足をチェック、みたいなことは、あんまりなかった気がします(あ、でも一時、ジョン・メイヤーにハマっていたことはそういえばあったか。。。)。

というわけで、フレンチミューに出会ってから、初めて本格的に「ファン」としての活動(っていうとちょっと変だけど笑)をするようになったのですが、すべてのものが、新しく、発見の連続でした。最初の頃は、ファンの世界というものがよくわかっておらず、戸惑うこともあったのも事実ですが、徐々にその奥深さがわかっていったような気がします。

ファンの「愛」

まず、ファンをしていて、一番印象に残ったのが、どんなジャンルにも属さない「愛」がそこにある、ということでした。(日本語で「愛」というと、何だか大仰でかつ誤解を与えそうですが、他にいいことばが見つからないので、「愛」としておきます。)


愛にはいろいろな形があると思うのですが、ファンの「愛」は、恋愛とも、友情とも、家族愛とも違う、うまく表現できないけど、とりあえず新しいジャンルの愛だと自分は思いました。



たとえば、"リシャールのファン"(苦笑)といったとき、リシャールが「好き」といっても、確かに、彼のパフォーマンスを見ると幸せになれる(笑)、とか、自分のメッセに反応をもらって喜ぶ(笑)、とか、何となく恋愛感情に近い部分があるのも事実ですが、それでも、「私のリシャール!」というよりも自分の場合は、どっちかっていうと遠くから、「リシャールがんばって!」と陰ながら応援みたいなイメージだったりします。そして、大前提として、リシャールには素敵なご家族がいます笑(実は、個人的に、奥さんのマリーさんも私、女性として尊敬する方だったりします笑。)。

かたや友情、と考えると(いや、こんなこと書いちゃうと全く恐れ多いけど。。。)確かに、彼らはすごくフレンドリーな人が多いので、SNS経由でファンメッセージを送ったり、何度か会いに行くと顔や名前を覚えてもらえるようになって、ちょっとした「友達」感覚もどきを味わえたりしますが、、、あくまで彼らは自分の尊敬するアーティストなので、フレンドリーに接してもらっても、それなりの尊敬する人としての距離感はやっぱりある気がします(いや、あるべきです、か?笑。)。

で、最後の家族愛(笑)ですが、特に同じ演目を何度か見ると、そこに出演している人たちが何だか家族(笑)みたいに見えてきて、彼らがちゃんと演技できますように、とか(例えば、先日のシンガポール公演の初日のデシレの時とか笑。)まるでわが子を心配するような目で舞台を見てしまいます。。。が、でも、そうはいっても、本当の家族と言う感じではなく、「疑似家族」的な感覚で、これまた「家族愛」ともまた別の愛な気がします。

また、もう一つ、印象的だったのは、自分がファンだから「大好き<3」という感情以上に、大好きだからこそ、彼らに喜んでもらいたい、いい思い出を作ってもらいたい、と思って活動している方が多いということでした。ファンというと、ときに自分の「大好き!」という気持ちが先行しすぎて、自己中心的な発想に陥りがちな気もするのですが、(まあ、でもファンでいる以上、確かに振り向いてほしいっていう気持ちは誰しもあるのだとは思うのですが、自分も含め…。)そういう中で、「無私」というか、「無償」というか、そういう気持ちで彼らを応援しているellesたちは、なんだか私にはすごくさわやかに映りました。

じゃあ結局ファンの「愛」って何なんだろう?、と考えたのですが、結局、一番近いのは、アーティスト&人間としての彼らに対するリスペクトと上記の愛をいろいろ混ぜたような新たなジャンルの愛なのかな、という気がしました。(→適当なまとめですみません…。)

フランス語で友人はami、友情はamitiéですが、実はこの2つの言葉の語源は、"aimer"(=愛する)だそうです(NHKのフランス語講座で言っていてなるほどと思った。)。ファンの愛ということを考えたとき、友情、とは違う、と書きましたが、このフランス語のamitiéっていうのが、ひょっとすると、ファンの愛に結構近い概念なのかなあという気がしました。(全然違ってたりして苦笑。)。

ファン同士のつながり

もう一つ自分ひとりで、情報を探していたころとの違いが、フレンチミューが好きなほかのファンの方と交流できたということでした。自分ひとりで、ミュージカルの面白情報にニヤニヤするのもいいですが、やっぱりシェア(partager)できるっていうのは、楽しさが2倍になる気がします。これは、本当に、大きかったです。また、これには、SNSにすごくお世話になりました。


SNSがなければセジョンセンターでBrunoさんに会うことはできなかった。


元々、自分はかなりアナログ人間なので、SNSをリアル生活で会ったことのない人と交流するという用途に使ったことはなかったのですが(要するにビビリです苦笑。)、、、東京公演の千穐楽のときにたまたま他のミュージカルファンの方にツイッターで連絡を取ったことがきっかけで、SNSでいろいろ情報交換をするようになりました。

自分は仕事柄、外部の人と会う機会がかなり限られているので、これは、実は、すごく新鮮な経験でした。また、フレンチミュージカルという性質上、自分の周りで話題を共有することができる人はほとんどおらず、こういった方々とSNS上で出会えたことはすごく幸運でした。職業も年代も住んでる場所も全然違う方と、「フレンチミュージカル」という共通の興味でつながれたのは、本当に大きかったです。

みなさん、すごくアクティブで、全てを自分が真似できるわけではないけれど、すごく刺激になりました。自分の場合、フレンチミュージカルが好きだということはあまり周りのリアル友達には最初の頃言ってなかったので、(今は、隠しても仕方ないので、親しい友人には、堂々と言っている笑。)結構、恥ずかしいというか、そんなにいろいろできないよ、と思っていたのですが、そういう方たちと話しているうちに、自分でも、できる範囲で何か行動しようと思うようになりました(まあ、このブログもその一端だったりするわけですが。)。

ローランのファンミもSNSのおかげ。

また、フレンチミュー関係のことで(特に海外遠征でのチケット入手方法とか、滞在先の選び方とか。)、何かわからないこと、困ったことがあっても、SNSを使って誰かに聞けば、どなたかが必ず答えてくれたので、一人ではちょっとハードルが高かったことも、いろいろ実現することができました。

ソウルガラコンのことを知れたのもやっぱりこのつながりのお蔭だったし、先日のシンガポール公演のときも、みなさんと旅行の間中、やりとりしていたので、一人でいても、何だか、みなさんと一緒に観劇しているようで、一人だけど一人じゃないというちょっと面白い経験ができました。

こういった他のファンの方々との交流も今まで自分が築いてきた関係とは全く違う、でも、すごく人間味に溢れた関係性で(友情ともまた違うし、同志というか、絆と言うか、やっぱりどのジャンルにも当てはまらない関係(笑)な気がします。)、フレンチミュージカルに出会って得た財産の一つだと自分では思っています。


「同じ夢を見ている」

何か、どっかの安っぽい歌のフレーズみたいですが。。。これは、1789: Les Amants de la Bastilleの情報を追っかけ始めてから思ったことですが、ある意味、ファンとl'équipe(カンパニー)って「同志」みたいなところがあって、公演という非日常の世界の中で「一緒に夢を見ている」、という気がします(ミュージカルファンの方にとっては、おなじみの感覚かもしれませんが、私は今までこういう経験なかったので、とっても新鮮でした。)。



このミュージカルのテーマはまさに夢見ること、だったりする。


1789のファンの子達には、実は、révolutionnaires(革命家。わかりやすっ。)という愛称があります。誰が付けたということではなく、自然発生的に付いた愛称だと思いますが、舞台の出演者たちも、彼らに対する呼びかけは、いつもrévolutionnairesです。このネーミングや、やりとりの時点で、どれほど、カンパニーとファンの子達がつながっているかがわかるかと思います。

また、事故の話になってしまいますが、あの悲惨な事故のとき、亡くなったマルキュスさんの追悼FBページが瞬時にできたり、会場のPalais des Sportsにはロシアからもファンが追悼に訪れていました。そして、数週間のブランクを経て、公演が再開したときには、みんな一緒になってその再開の喜びを分かち合っていました。

同じ夢を見ていた同志であるスタッフの死、そしてまた、道半ばで挫かれた「夢」をカンパニーとファンが一緒になって再構築していく、というプロセスは、半部外者の自分が見ていても、なんだか感動的なものがありました。。。

私の今までの舞台のイメージってまさに「観る」って感じだったのですが、同じ演目を何度も見てるうちに、「観る」というより自分が舞台の「一部」になっているという気がするようになりました。自分はもちろん舞台の上に立っているわけでも、パフォーマンスをしているわけではないんだけれど、舞台上で起きるドラマの「証人」となってそこに立っているような感覚に何度もなりました。参加するというとちょっと変だけれど、でも、舞台ってやっぱり、観客の存在があってこそ、完全になるんだなあとNDP東京公演の千秋楽のとき考えていました。

また、フランス語では、の話になってしまいますが、私が好きな動詞の一つがNDPのエスメラルダの曲のタイトルにもなっている、"vivre"だったりします。フランス語を勉強し始めたばかりの頃、vivreの意味は、もちろん、「生きる」と覚えたわけですが、いろいろな文の中にでてくるvivreを見ているうちに、実は、vivreは英語のlive同様、(でも、この意味は、どっちかっていうとフランス語の方が頻度が高いイメージが自分にはある。)「人生を体験する、人生を享受する」(プチロワ(辞書))という意味もあり、まさに、舞台を見て感じた感覚はこの"vivre"だった気がします。そして、まさに、経験すること=生きること、なのだという気がします。

ミュージカルとともに私は「生きて」いる、なんていうと、なんか微妙ですが、、、でも、感覚としては、そういう感じな気がします。

さて、なんだか新年早々長々と書いてしまいましたが、最後に昨年末感動したRussian girlの美しいNDPに関する感想で〆たいと思います。

彼女は見た感じ10代後半の女の子だったと思うですが、私なんかより遥かに上手&美しいフランス語で、長い間夢見ていたNDPをモスクワで見れた喜び、感動をマットに綴っていました。(マットがそれをリツイしていて、自分も読んで感動してしまった。)

彼女のメッセージを読んでいたら、初めてシアターオーブで、NDPを見て、心をわしづかみにされた日のことや、初めてキャストの方々と会えた日のことが蘇ってきて、(なんだか初心に戻った気分だった。)胸が熱くなりました。

生きている場所が全く違っても、同じものに感動できる、これも演劇ならではの感動だなと思いました。

今年も、こんな感動がいっぱいできますように!
そして、フレンチミュージカル・ファンとして、少しでも成長できますように!