2014年8月31日日曜日

1789 Les Amants de la Bastille ~1789 バスティーユの恋人たち 登場人物紹介~

さて、ストーリーに入る前にやはり登場人物の紹介をしていこうと思います。
フレンチミュージカルの場合、基本的には、歌手、ダンサーという構成ですが、このミュージカルには俳優(comedien / comedienne)=歌を歌わない人も登場します。

まずは歌手から。役と役者名を載せています。説明書きは、ミュージカルのパンフやWikiを参考にしています。登場人物は架空の人物と実在の人物が半々くらいです。

Ronan Mazurier (ロナン・マズリエ)(Louis Delort)

農民、後に若き革命家となる。父を兵士に殺され、その復讐を心に誓い、パリに上京する。そこで、デムーラン、ダントン、ロベスピエールらの革命家たちと出会い、自身も「新しい考え」に目覚めていき、革命へと身を投じる。その中で、マリー・アントワネットの子どもの家庭教師をしていたオランプと恋に落ちる。

Olympe du Puget(オランプ)(Camille Lou)
du Pugetと付いているのは、プジェ家のオランプということだと思います。

マリー・アントワネットの子どもの家庭教師(でも、マリー・アントワネットの侍女のような役も担っているように舞台では見えました。)。父は、バスティーユ監獄の看守(パンフには、lieutenantと載っているので、軍人の可能性もありますが、舞台を見た感じでは、看守か所長のように見えました。)。主君であるマリー・アントワネットに献身的に尽くす。パレ・ロワイヤルで偶然出会ったロナンと恋に落ちるが、自らと正反対の世界に生きるロナンとの愛に苦悩する。



Camille Desmoulins(カミーユ・デムーラン。Wikiはこちら)(Rod Janois)

実在のフランス革命で重要な役割を果たしたダントン派のジャーナリスト。1789年7月にPalais Royal の一角にあるCafe du Foyのテーブルの上に乗り、民衆に向かって「武器を取れ!(Aux armes!)」と民衆に決起を促したことでも有名(→ミュージカル中にこの場面を再現したシーンが出てきます。)。ミュージカルでは、ロナンをほかの革命家に紹介する、という役回りになっています。また、ジャーナリストという役回りからか、ミュージカル全体を通して、何となく語り部っぽい役割を与えられているような役のような気もします。ミュージカルには出てきませんが、彼は、ロベスピエールの恐怖政治に対抗すべくダントンと共にキャンペーンを展開するも最終的には処刑される、という悲しい運命を辿った人です。

Aux armes!と民衆に決起を促すデムーラン。
Marie-Antoinette(マリー・アントワネット)(Roxane Le Texier)

説明するまでもないですが、ルイ16世の王妃。ミュージカルでは、彼女とフェルゼンとの逢引きをオランプが手助けしたことが発端で、ロナンとオランプが出会ったというストーリーになっています。民衆の怒りなど無頓着で豪奢な生活を送るシーンが冒頭に出てきますが、その一方で息子であるルイ=ジョゼフ・ド・フランスの死を嘆く母としての姿も描かれます。そして、彼女の凋落、神に自身の人生への後悔や懺悔の念を吐露する最期も描かれます。なので、そういう意味では、単に贅沢三昧の王妃といっただけでなく、ちょっと救いようがある感じに描いている、と言えるかもしれません。

フェルゼンと密会中。アントワネットはもっと素敵な衣装を着ているのですが、ちょっとその写真が手元にありませんでした。。。
Maximilien Robespierre(マクシミリアン・ロベスピエール)(Sebastien Agius)

こちらは、世界史等でもお馴染みの有名なフランス革命の指導者の一人(Wikiはこちら)。ミュージカルはバスティーユ監獄の襲撃でフィナーレを迎えるので、彼のその後の恐怖政治は描かれません。というわけで、ミュージカル中では結構いい人、というかハートが熱い革命家という感じで描かれています。そんなわけで、その後の歴史を知っていると、若干違和感があるというか、ちょっと変な感じに思えます。

情熱的なロベスピエール。衣装も真っ赤。
Solène(ソレンヌ)(Nathalia→Caroline Rose)

ロナンの妹(姉の可能性もあり。)。父の死後、兄に捨てられ、パリのパレロワイヤル付近で娼婦として生計を立てている。他の女性を率いてヴェルサイユへと向かう。彼女の衣装は実はドレスの片側の袖が男性の服(将校の制服のように見える)のようになっていたり、自立した意志の強い女性として描かれています。



Lazare, comte de Peyrol (ラザール(ペロール伯爵))(Matthieu Carnot)

将校。ミュージカルの中では旧体制側の代表として、王や王家に忠実な人間として描かれています。というわけで、若干サディスティックな感じ?笑。ロナンにとっては、父を殺した敵に当たる人物。劇中も囚われの身となったロナンがラザールと激しく言い争う歌が登場します。要するに、劇中の中での悪役No1(笑)の役どころですね。

完全にいっちゃってます笑。
Georges-Jacques Danton(ジョルジュ=ジャック・ダントン)(David Ban)

こちらも世界史でお馴染みの革命指導者の一人(Wikiはこちら)。ですが、ミュージカルでは、部類の女好き、で実におおらかな人物として描かれています笑。こう言ってしまうと実にちゃらい感じですが、その一方で革命家の間で意見の対立が起きたときに、「喧嘩はやめろよ!」と言う器の大きさも併せ持った人物として描かれています。

この写真は最後の場面なので、真面目モードのダントン笑。

Auguste Ramard(オーギュスト・ラマー)(Yamin Dib→ Willy Rovelli)

ルイ16世の弟であるアルトワ伯爵の血も涙もない手下。フェルゼンと王妃との逢引きの場に出くわし(オランプの計らいで2人の逢引きであることはばれずに済んだ)、それをネタに、あわよくば、とオランプを自分のものにしようと彼女に執拗に言い寄る。彼女と恋仲にあるロナンに激しい嫉妬を抱き、彼を亡き者にしようとする…。彼は、劇中1曲だけ歌を歌いますが、基本的にはセリフというか、劇中のコミカルな場面を盛り上げる役です。オランプへの偏愛も、基本的にはコミカルに描かれていて笑えます。女装したり、とにかく面白い人です。

嫌がるオランプを無理やり誘おうとする笑。
Charlotte(シャーロット)(子役の子達)

「l'enfant du Palais Royal(パレ・ロワイヤルの子ども)」。王家側、革命家側どちらの情報にも精通している少女。ロナンとオランプに情報を提供し、彼らの秘密の恋を応援する。ちょっと小生意気な感じがかわいい役どころです。

真ん中がシャーロット
ここから歌は歌わない俳優(comedien / comedienne)たち。脇キャラも含みます。俳優陣たちは、いくつかの小さな役も兼任で演じていました。
   
Louis XVI(ルイ16世)(Philippe Escande) 
ミュージカルでは、ルイ16世は、完全に子どもっぽい何もわかってないおバカな王様として描かれています。。。というわけで完全にお笑い要員(爆)です。 

Comte d'Artois(アルトワ伯爵)(Cyril Romoli)
ルイ16世の弟。優柔不断&政治に無関心な兄であるルイ16世に何かと進言する。ミュージカル内では、陰で兄を操ろうとする結構腹黒い役回りです笑。手下であるラマーとの軽妙なやりとりも見どころの一つです。

Gabrielle de Polignac(ポリニャック伯爵夫人)(Tatiana Matre)
マリー・アントワネットの取り巻き。

Père d'Olympe(オランプの父)(Philippe Escande)
自分がついた嘘が元で、牢獄に閉じ込められたロナンを救い出すため、オランプは牢獄の鍵を持つ父をたぶらかし(笑)、ロナンを救い出そうとします。

Tournemain / Loisel (トゥルヌマン、ロワゼル)(Michael Feigenbaum→Valentin Vossenat/ Olivier Mathieu
ラマールのおバカな手下たち(笑)。コミカルな演技で笑わせてくれるのですが、彼らはセリフというより超絶なボディーパーカッション等を披露して、笑いをとっていました。

Jacques Necker(ジャック・ネッケル→Wiki こちら)(Guillaume Delvingt)
財務長官。ルイ16世に罷免される。この事件が、デムーランの演説にもつながっていく。
 
Père de Ronan et Solène(ロナンとソレンヌの父)(Guillaume Delvingt)
冒頭、ロナンの目の前でラザールに殺されます。

Axel de Fersen(アクセル・ドゥ・フェルゼン)
アントワネットの恋人。2人の逢引きが出会うはずのなかったロナンとオランプを引き合わせ、禁断の恋へと向かわせます(→こう書くと本当にベタ。。。)

dauphin du roi (ルイ=ジョゼフ・ド・フランス)(シャーロットを演じた女の子が男装(笑))
ルイ16世とマリー・アントワネットの間に生まれた長男。7歳半で夭折する。ロナンとオランプは彼の葬式で再会する(→なんかフレンチ的展開(笑)。)。
 
Honoré-Gabriel Riqueti de Mirabeau(ミラボー) (Guillaume Delvingt)

というわけで、王家、革命家、双方の人物が出てきて、絶妙に絡み合う物語になっています。
そして、あとは、華麗なるダンスを踊るダンサーたちが、登場します。 

あらすじ①はこちらです。

2014年8月30日土曜日

1789 Les Amants de la Bastille 〜1789 バスティーユの恋人たち〜 祝 宝塚上演!

おー、ついに1789を日本語で紹介する日がやってきた!

宝塚の月組で2015年4月24日から上演決定〜!(東京は2015年6月19日から。)
http://kageki.hankyu.co.jp/news/detail/9caf7db52df7c0f1e16008f6694ca457.html

タイトルはとっても無難に、そのままバスティーユの恋人たちとなっていた笑。
何はともあれ楽しみです。

私フランスにこのミュージカルを見に行くとき、タイトルがフランス語で読めず「イチナナハチキュウ」と日本語読みしていたのですが(いや、今でもそうなんだけど苦笑)フランス語ではミルセットゥソン・キャトルヴァンヌフ、とやったら長い感じになります。(直訳だと1700、89という意味。)。そして副題は、レザマン・ドゥ・ラ・バスティーユ。2つ合わせると実は、超言いにくい。。。

という愚痴はおいておいて、フランス人にとってはおなじみの革命の年がタイトルになっているわけです。そして、副題がダイレクトに示している通り、革命を通じて出会ってしまった男女の身分違いの悲恋物語です(といっても出会い自体は結構コミカルな感じなのですが。。。)。と書くと、超ベタなラブストーリーに聞こえるかと思いますが、、、実際、、、期待をいろいろな意味で裏切りません(爆)。まさに王道のラブストーリーです。

登場人物についてはこちらにまとめました。

実際見に行ったときのカーテンコールのときの写真。
撮影は、可かどうかは確認は取っていませんが、とりあえず
この会場については放任でした苦笑。。。

もちろん、二人のラブストーリーが物語の主軸なわけですが、最初は、ごく普通のpaysan(農民)に過ぎなかった若者が、父を体制側の将校に殺され、運命が暗転し、パリに出て、デムーラン、ダントン、ロベスピエールといった革命家たちと出会い、その中で自身も革命に身を投じ、成長していく姿も見所の一つです。

また、革命の中の女性たちも見所の一つです。とりわけ、主人公の少年の妹(もしくは姉)は父を失った後、娼婦をして生計を立てているという設定ですが(下記、Je veux le mondeを参照。こういうところが非常にフランスっぽいですよね。)、彼女たちは実に「強い」です。娼婦も、職業としては、忌み嫌われるというか、もちろん大きな声で言えるような仕事ではなかったと思うのですが、その自立した生き方、強い意志、生きてやるんだ、という気概が全面的に出ていて、興味深かったです。

そして、革命に目覚める者があれば、断頭台の露と消える者もいる、というのが革命モノの 黄金ルール笑。このミュージカルにも、民衆の不平不満など気にも掛けない豪華絢爛+浮世離れした宮廷の場面→マリーアントワネットのさよならシーンという一連の体制側の没落の様子も描かれます。特にマリーアントワネットがすべてを失い、旅立つシーンは、平家物語ではないですが、「盛者必衰の理をあらわす…」みたいな世界観が出ていて、これはこれで、ちょっと切ないものがありました。

実は、自分は、どちらかというと、この舞台は、ストーリーに惹かれたというよりは、演出や歌やダンスだったりに感嘆した記憶が多いのですが(苦笑)、フランス発の革命ミュージカル=本家が作った本家のストーリーということなわけで、フランス視点でフランス革命を考えるという意味では、結構おもしろい舞台かなあと思います。

また、主要な登場人物として登場するカミーユ・デムーランは、ダントン、ロベスピエールらと比べて日本ではあまり知られてない人物だと思うので、そういう人が出てくるのもフランス発っぽいかなと思ったりします。

フランスっぽい、という視点でいうと、ちょっとセクシー&デカダンスな詞が多いところも挙げられるでしょうか。フランスに見に行ったとき、見物客は、大半が若い子、家族連れだったのですが、詞や演出がちょっと大人向けだったので、個人的にびっくりしました。というか、やっぱりこういうのがフランスのカルチャーなのかなと思いました笑。あと、ダントン(あの世界史の教科書に出てくる人ですね。)が、すごい女好きという設定になっているところも、驚きでした。

というわけで、個人的に、こういう詞がどんな風に和訳されるのか結構気になったりします。。。

さて、せっかく日本上演が決まったので、長らく放置していた(足掛け2年放置してるね笑。)ので、あらすじやら人物紹介ができたらと思っています。(目指せ、上演までに終了(苦笑))。下記、歌詞についてちょっと書いていますが、私の誤った理解等もあるかもしれないので、あくまでご参考程度に考えていただけると幸いです。。。

まず、ミュージカルなので、メインとなるシングルカットされた曲たちから紹介を始めることにします。シングルカットをされているので、もちろんプロモ映像もあるのですが、舞台版の方が個人的に好みなので、そっちを載せておきます。

Ca ira mon amour 
(サイラ・モナムール)



ミュージカルが始まる前から流れていた1st singleの曲。
映像だけではあまりわからないと思いますが、この曲、詞が非常にアダルティーで、ドキリとしてしまうまさにおフランス度満載な曲です(笑)。ちなみに、黄色い服を着ているこの人が、カミーユ・デムーラン(by Rod Janois(ロッド・ジャノワ))。曲中、彼が羽ペンを走らせるシーンがあるのは、彼が、ジャーナリストだったから、だと思います。

Je veux le monde
(ジュ・ヴ・ル・モンド)


「私は世界が欲しいの」、という誠にあっぱれなタイトルの曲です。曲調や女性たちの雰囲気でもわかるかと思いますが、もう我慢ならないわ!!!とプッツン+さあ襲撃するわよ、みたいに息巻いている&ちょっとフェミニストな感じの歌です。

歌っているのは、主人公のロナンの妹(姉ではないはず。。。)のソレーヌ。彼女は、冒頭で父を失い、その後、パリに出てきてパレロワイヤル周辺で娼婦をして生計を立てているという設定です。実はこの曲の他に、La nuit m'appelle (ラ・ニュイ・マペル(夜が私を呼ぶの))というよりストレートに彼女の娼婦としての生活が語られている歌があるのですが、この歌も、娼婦という生き方をマイナスに捉えていない点が、フランスっぽいなあと思いました。

Pour la peine
(プーラ・ペン)


見てわかる通り、カーテンコール曲です。タイトルは、辞書で引くと骨折り、とか出てきちゃうのですが(笑)、革命で犠牲を払った人たちへの努力へのオマージュ曲です。詞もなかなか静かな祈りと希望を感じる素敵な曲です。

Sur ma peau 
(スール・マ・ポー)



タイトルは英語にするとOn my skin。この肌に、決意(約束)を刻みつけるんだ(→もちろんタトゥーとかそういう意味ではなく、比喩的にだとは思いますが。)、というサビが登場します。この曲は舞台1幕の最初の方と舞台2幕のかなり最後の方にrepriseとして登場する曲なのですが、若き革命家が父を殺された時&バスティーユ襲撃を前に、その決意(父の死に対する復讐あるいは、新しい時代を切り開いていくのだという意志)をビシっと語る曲です。

さて、ここからは私的、おススメ曲。

Je mise tout
(ジュ・ミス・トゥ)

はい。マリーアントワネット登場曲です^^このシーンは、やっぱり、この豪華かつアーティスティックな衣装や演出が見所ですが、この歌、ご想像の通り(笑)、もう退屈すぎちゃって、デカダンス〜みたいな、ザ・ステレオタイプなマリーアントワネットの曲です笑。でも、これくらいいっちゃってる感が個人的にはシーンとしては見ていて楽しかったです。タイトルのJe mise toutのmise(miser)は、賭けるという意味なので、おそらく、毎日がつまらないから何でも賭けちゃうの、という貴族のアンニュイ感が出ていることば、な気がします。

Nous ne sommes 
(ヌ・ヌ・ソンム)


こちらも、後ろで箱の上に載っているsoldatsの独創的な衣装&ヘアメイクかつ、どうやってるのかよくわからない斜め45度の静止ポーズ(笑。腹筋が最強なんでしょうか。)が印象的ですが、歌は、「絶対服従!」みたいなガチガチのソルジャー魂を歌っている歌、のはずです。歌っているマチュー・カルノーのいっちゃってる顔が個人的にツボです笑。
最後に派手な発砲シーンがあって、圧巻なのですが、これ、日本でもやるんだろうか??

A quoi tu danses 
(ア・クワ・チュ・ダンス)


さて、このシーン、恐らくミュージカルの中で最もポップ(ロック?)なシーンかつ詞がちょっと浮いているシーン(爆)だと思うのですが笑、ロベスピエールが超ロックに歌って踊るのが非常に新鮮です笑。時代物にこんな現代的な曲が合わせられるんだ、、、という驚きが自分の中ではありました。

詞は、私の理解が間違っていなければ(実はちょっと自信ない。。。)、革命前夜の時期なので、何もかもに閉塞感が溢れている中、踊っていると頭や体がシェイクされて、トランス状態になり、もはや何を踊っているのかすらわからなくなるということのはず、、、。ちょっとヤケクソ感が漂う歌なのかなと思っています笑→踊ってないとえってらんねーよ、みたいな笑。私の勝手なイメージでは若干幕末の「えーじゃないか」の踊りのテンションに近いものがあるのでは、と思います。あ、でも、革命家たちは、革命をあきらめてるわけではないですが。

このシーンの後半で全員でタップダンスのようなものを踊るのですが(なぜか、このシーンは「ハカ(マオリの伝統的な舞)」と呼ばれていました。まあ、確かにハカの要素はあるような気はしますが、ちょっと笑ってしまった。)、近くで見たときは結構圧巻でした。そして、ミュージカルをやっていた頃はファンによるこの踊りのコンテスト等も行われていました笑。

※以下、最後のフィナーレ部分ネタバレです。見たくない方は飛ばして下さい。※

Fixe
(フィクス)


別の記事でも、この歌のことについては書いたことがあるのですが、個人的には一番好きなシーンです。そして、一番、フランス革命っぽいシーンだと思います。バスティーユ襲撃→主人公の少年の悲劇的な死→駆け寄る少女→Fixeで観客に畳み掛ける、という展開が何度見ても感動的です(いや、やるせなさが半端ない、といった方が正確かもしれません。)。Fixeの歌詞も、こんな未来溢れる才能ある若者がなぜ死ななければならなかったのか、問いかける、といったような古い体制(アンシャンレジーム)への批判が含まれた歌詞になっているような気がします。と、同時に、人間の命、尊厳、といったことも想起させるような歌詞になっているように思います。

途中で、歌手やダンサーたちみんなが、人権宣言を読みながら会場の方々から出てきて舞台に上がって、最後みんなで大合唱で終わるのですが、この演出も個人的にすごく好きでした。私がパリで見たときはロベスピエールが私の真横を通ったw。というわけで、この演出がもし日本でも引き継がれたら、スター様が真横を通る、なんてこともあるのかもしれません。。。

他にも好きな曲や場面はいっぱいありますが、とりあえず、今回はこれだけ。
あらすじ①はこちらです。