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2015年12月20日日曜日

"Ma place est dans la salle(私の席は劇場にある)" パリで劇場への客足を取り戻そうというキャンペーンが実施

昨日、Twitterを眺めていたら、このようなものを発見した。



カラフルな無数の舞台ポスターの中心に"Ma place est dans la salle(私の席は劇場にある)"の文字が。よく見ると、周りの小さなポスターは、どれも演目のタイトルの部分が、"Ma place est dans la salle"となっているのがわかる。

実はこれ、先月のテロ事件で減ってしまった劇場への客足を取り戻そう、というキャンペーン。12/18に劇場にみなさん来ましょう、と舞台関係者たちが人々に呼びかけを行っている。SNSでも"#maplaceestdanslasalle"という言葉やハッシュタグがいたるところで流れている。

↓このキャンペーンホームページもある。
http://www.maplaceestdanslasalle.com

アーサー王も。


Resisteも。


キャッツも。


この記事によると、テロ以降、やはり客足はかなり落ち込んでしまったということだ。特に、12月のクリスマスシーズンは、劇場の客足が一番伸びる時期だそうなので、事態は深刻そう。。。学校の校外学習の一環での観劇等がキャンセルになったり(テロ後そういった催しが一時禁止されていたらしい。)、子ども、若者の客足が落ちている、という。テロの実行犯はそういうことまでを見越してあの時期にテロを起こしたのだと思うと本当にゾッとする。

しかし、その反面、やっぱりフランスだなと思うのは、芸術、文化が「レジスタンス」であるということ。テロが劇場で起きたから劇場にもう足を運ばないというのは、却ってテロリストの思うツボ、今だからこそ、私たちは劇場に行き、舞台を楽しむことが重要なのだ、という反骨精神が至る所で見られる。日本だったらまずこういう発想は生まれないよな、、、と思ってしまった。

もちろん、テロ後、セキュリティー等の機器が導入されたり、そういった面が強化されるという変化はあるみたいだけれども、フランスが誇る舞台文化はテロには屈しないのだ、という誇りそして気合がこのキャンペーンにも感じられる気がする。

劇場以外でも、テロ後すぐJe suis en terrasse(私はテラスにいます)というスローガンと共にテラスで食事をする写真がアップされるのをよく見かけた。こういう文化的な「日常」を守る静かなる(いや、むしろうるさい?(笑))抵抗こそ実はすごく大きな意味を持つのではないのかと思った。

さきほどあげた記事の中の映像インタビューで、"Ma place est dans la salle"のキャンペーンのアイディアというのは、"de rassurer le public et dédramatiser la situation(観客を安心させ、現状を深刻なものとはとらえないこと(drameは悲劇という意味もあるので、悲劇的に考えない、あるいは、もう以前の日常は取り戻せないと悲観視する必要はない、という意味だと思う。)と述べられていて、パリの「日常」の日を絶やしてはならないという思いがここからも伝わってくる。

これから、パリの舞台文化はどうなっていくのだろう、とちょっと不安と希望とが入り混じった気持ちでこのキャンペーンのポスターを眺めてしまった。

↓#maplaceestdanslasalleのハッシュタグ。本当にいろいろな場所でこのスローガンが使われている。今こそ、団結を!との呼びかけ。





2015年12月13日日曜日

フレンチ・ミュージカルも国際化? 英語字幕付きで見られます!

仏ミューが英語字幕付きで見れる!そんな時代がやってきたようです。

Theatre in Paris.com - Experience French theatre plays with English surtitles
(シアター・イン・パリドットコム − 英語字幕でフランスの舞台劇を鑑賞しよう)
http://www.theatreinparis.com




というわけで、フランスの舞台を英語の字幕(surとなってるのは、舞台の「上」に出るから、だとか(解説)。subtitleの間違いかと思ったよ。。。)で見ることができるサービスができたようです。そんなに演目数はないようだけれど、ミュージカルだけでなく、ストレートプレイも観れるみたい。

英語でGuardian紙の記事にもなっているようです。
http://www.theguardian.com/travel/2015/dec/12/paris-theatre-augmented-reality-glasses-translation?CMP=share_btn_tw

例えば、現在パリのLe Comediaで上演中の1920年代のレビューの女王「ミスタンゲット」を描くMistinguett, reine des années folles

こんな感じで英語で舞台内容がわかる↓。

https://www.facebook.com/MistinguettOfficiel/photos/a.618426774878091.1073741828.617086191678816/937459279641504/?type=3&theater

この不思議メガネが一番気になりますが。。。↓のサイトでこの英語字幕サービスを申し込むことができるそうです。実際にこのサービスを利用した方によるとこのメガネは実は必要なかった疑惑(普通に字幕はFB写真のように舞台の上に流れていたらしい。)、、、だったそうですが笑。

→追記:上記の英語記事を読んだところ、 この不思議メガネは右側のレンズに字幕が映るメガネなそうなので、メガネ越しにはなるものの、舞台を見ながら字幕を追えるというメリットがあるそうです。確かに、日本で字幕付きの舞台を見ると字幕と舞台とで行ったり来たりするのが億劫で結局字幕放棄することも珍しくない笑。一時期話題になってたGoogleグラスよりもスクリーンが大きくバッテリーのもちがいいそうです。

http://www.theatreinparis.com/mistinguett.html

このサイトで申し込むと、
  • 字幕が見易い席にご案内(前すぎると却って見えないからね。。。)
  • 英語のプログラムをゲット
  • 観劇前に英語ができるスタッフによる舞台、会場の解説(この会場自体がとっても歴史ある建物で、ミスタンゲットも公演をしたことがある施設だから?)
  • ハイテク眼鏡でそれぞれ個人個人字幕を楽しめるシステムを試せる
といった特典がつくそうです。
したがって、舞台が始まる30分前には劇場に着いてる必要があるようです。

で、、、実際に行った方によると、これ、本当にこんな感じで超至れり尽せりな対応だったそうです。あのアンチ・イングリッシュなフランスで(英語が全然通じないというわけではないとはいえ、やっぱり仏語優位は圧倒的。。。)!しかも、non French speakersの観客もこのサービスのお陰か、結構いたそうな。

私は去年この劇をパリまで観に行ったのですが、、、自分とは大違い笑。
いやー、こんなサービスが導入されるとは夢にも思わなかったなあ。

というのも、、、実際にフランスでミュージカルをご覧になるとわかると思うのですが、観光客も多く観に行くオペラやバレエと違って、フランスにおいてミュージカルというのは、ほぼ完全に地元の人(特に家族や若者向け)向けの超ドメスティックなエンターテイメントなのです。。。したがって、外国人を観客とする発想がそもそもない。。。この点は、観光客の割合も多いブロードウェーやウェストエンドとはだいぶ違うと思います。

外国人を見かけることはほとんどないですし、仏語をわからんのに、なんでおるねん?ぐらいのプレッシャーを自分は感じました(ちょっと自意識過剰だったかもしれませんが。。。)。。。アジア系だとそれだけでかなり浮きまくります。

したがって、フランス語がわからない人にとっては非常に敷居が高いエンタメではないかなあと個人的には思っていました。エフェクトとかもちろん言葉がわからなくても面白いと思えるところはたくさんあるけれど、それでもやっぱり物語の詳細がわからないのは観ている側としては結構歯がゆい。自分も1789のときは、結局物語の全貌がわかったのは、DVDを真面目に解読してからでした。そして、えー!そうだったの??と驚くことたくさん。。。

そんな中でこんなサービス提供の開始のアナウンス。え?仏ミューもついに国際化、そして観光産業の一つとしての位置付けになったのかなあ?とちょっとびっくり。

でも、フランスのミュージカルって英語圏のものにはない良さがあると自分は思っているので、その良さを本格的にフランス側が世界にアピールしようと思って腰を上げてくれたというのなら結構うれしい気がします(そうそう、宝石は眠らせてはいかんよ!)。

そして、このサービス、フランス語がわからない or 聞き取りは難しい、でも英語がわかるというお客さんにとってはとってもうれしいサービスなのではないのでしょうか。舞台は、映画などの映像媒体と違って台本があるとはいえタイミングとかも微妙に毎回違ったり、調整がいろいろ大変そうですが、非仏語話者にとっては、大きな助けになりそうです。字幕はフランス語という言葉の響きの美しさ(これは仏ミューの醍醐味の大きな要素の一つだと個人的には思っている。)を残しながら、フランス語が十分に聞き取れない人にも理解できる手助けをしてくれるという意味でも本当に画期的なサービスだと思います。

ミスタンゲットはセリフが多く、結構早口だったので、仏語中級の自分にとっては、理解するのはかなーり厳しい舞台だったので、このサービス当時利用できたらいろいろわかったろうになあと思います。。。

もちろん、原語をちゃんと理解できるようになるのが一番ではあるけれど、そこまでたどり着くのは至難の技。そして、より多くの人にフレンチミューの世界の門戸が広がるというのは、すばらしいことだと思います。

今後サービスが広がることに期待。


2015年6月2日火曜日

韓国ガラコン/アーサー王/フランス版三銃士/ロミジュリ韓国公演 

毎年のシーズナルな仕事にどっぷり巻き込まれ、更新が全くできずにいました汗。
ほんとは、1789のことについてつらつら書いたり、改めてアチアさんたちのインタビューを読んでいるうちに、フレンチミュージカル、あるいは、スペクタクル・ミュージカルの意味とは、、、とか考え始め、それについて書こうと思っていたのですが、リサーチに時間がかかりそうなので、 最近のフレンチミュー情報を今日はまとめてみようと思います。

まずは、6/13(土)にソウルでフレンチ・ミューガラコン開催メンバーは去年の10月の日本でのガラコンと同じく、Matt Laurent、Robert Marien、Cyril Niccolai、Nadia Bel、Richard Charest、Sophie Tremblay。私は残念ながら今回のガラコンは不参戦なのですが(哀)、メンバー的にも日本のときと似たような感じ(ノートルダム・ド・パリ、ロミジュリ、レミゼあたりがメインかな。)になる気が。

→6/11追記:MERSの影響により、延期となりました。今回の日程では中止のようですが、またやる予定ではあるようです。新しい日程が分かり次第発表とのことですが、MERSの拡大状況やノートルダムドパリのレバノン公演の予定等を考えると、ちょっと先の予定になるような気がします、、、が韓国ガラコンは激しく日程が変更されるので、変更されるとしても直前のアナウンスになるような気がします。。。

Matt LaurentのFBページ:
https://fr-fr.facebook.com/MattLaurentOfficiel

日本の公演ではMozart l'Opera Rock、Roi Soleil、Starmania、Le petit Prince等からのナンバーもあったので、これらも披露されるのかな?日本では私の大好きなスターマニアの"SOS d'un terrien en détresse"がスキップされたのですが(自分からすると、フレンチミューガラコンでこれをすっ飛ばしたっていうのは驚愕だった。。。)、2013年のガラコンのときは、ブリューノさんが披露していたので、今回はひょっとしたら 披露されるかも。→メンバー的にきっとリシャールが歌う気がする(いつか見てみたい曲の取り合わせの一つ。。。)。

場所も先日ブリューノ(・ペルティエ)さんがソロコンをやったあの Kyung Hee University (慶熙大学校)のようでちとうらやましい。

チケットはInterparkでも(日本語版もあり)発売中。
http://ticket.interpark.com/Global/Play/Goods/GoodsInfo.asp?GoodsCode=15005479

そして、パリというかフランスはというと…今宝塚で絶賛公演中の1789 バスティーユの恋人たちのプロデューサーの一人であるDove Attiaさん(今回はいつもの相方のAlbert Cohenさんは別のミュージカルを公演中ということでアチアさんソロプロジェクトです。)がプロデュースする「アーサー王の伝説(La Légende Du Roi Arthur(ラ・レジョンドゥ・デュ・ロワ・アルチュール))」(FBページ→こちら)が絶賛プロモ中、、、という言い方も変なのですが、大型のフレンチ・ミュージカルはだいたい公演が始まる1年前くらいからプロモを開始し、公演の半年ぐらい前にCDを発売し、いざプレミア、のときはみんなで楽しく合唱する(笑)!のが習わしなので、今ちょうどプロモまっさかりの時期なのです。

今さら感が満載ですが、、、メインシンガーの配役は、以下のとおりです。

le Roi Arthur(アーサー王) : Florent Mothe
la Fée Morgane(モーガン・ル・フェイ) : Zaho
la Reine Guenièvre (グィネヴィア) : Camille Lou
Méléagant(マリアガンス) : Fabien Incardona
Lancelot(ランスロット) : Charlie Boisseau

Florent Motheは、Mozartでサリエリを演じて大人気だった方、そして、Camille Louは1789でオランプを演じてたキュートな女の子です。オランプ役から一転してヘアカラーがプラチナ・ブロンドになりました。。。最初は、違和感ありまくりだったのですが、最近見慣れたせいかあんまり変と思わなくなりました^^;

アチア・コーエン組(と勝手に自分は呼んでいる笑)は割と同じ人を使うこともちらほらあるのですが、今回も顔なじみさんが入っているということのようです。やはり、それまでの信頼感というか、そういうあうんの呼吸みたいのがやはりあるのでしょうか?

あまり詳しいわけではないので恐縮ですが、Zaoは、R&B界のの歌姫のようですね。以前どこかの記事で、ミュージカルとは無縁だった、と書いてあったのを見た気が。するのですが、今回は美しき魔女にしてアーサー王の敵となる女性、というわけで、そう聞くと、彼女に白羽の矢が立ったのが何となくわかる気がします。妖艶でパワフルな感じとかちょっと楽しみです。

Fabien Incardonaは調べていたら、以前、ロミジュリのパリ公演でマキューシオティバルトの2ndをやっていたこともあったらしい、、、。確かに見た目がぴったりだわ。ジーザスっぽい雰囲気がとっても印象に残る。。。今回はメルワス役ということで悪役のようですが、ハマり役な気がします。フランスの歌手の王道(笑)、The Voice等の音楽タレント発掘番組にも出演していた模様。

Charlie Boisseauは、、、Wikiページもないなあ、確かランスロット役は結構売れっ子そうなポルトガル・ボーイだったはずなんだけど、、、と思っていたら、2月にもともとキャスティングされてた方は降板していたらしい汗。そして、理由が、スケジュールの都合がつかない恐れがあるから(爆)。

この時点で言い出すんかい??というツッコミはさておき、後任になったCharlieくんは、フレンチミューに結構ある、歌番組(The Voice)でいい線いった方のようです。やっぱり若い子がみんな見てる歌番組から人気の子を引っ張ってくるっていうのは、集客に有利なのかしら?と穿った考え方をしてしまう私笑。でも、元々のキャスティングされてた子と雰囲気がなんとなーく似ているので、最初人が変わったことに気づきませんでした笑。

CDはコンセプト版がすでに発売されています。Amazon.jpだと電子版しかでてないっぽい。。。こちら。 日本のiTunesでも買えます(こちら)。

公演自体は、2015年9月17日~パリのパレ・デ・コングレ(Le Palais des Congrès)で開幕です。

10分以上に渡る素敵クリップも公開されてます。歌の抜粋やバックステージ映像が入っています(→気前いいな、、、というか露出を上げてミューファン・ガールズたちの心をつかもうという作戦、なんだと思うのです苦笑。)


曲の感じは、やはりアチアさん作ということで歌って踊れるポップ。ところどころに、アーサー王ということで、ケルティックの楽器が使われていたり、中世風のアレンジも入っている模様です。私自身はポップ・ミュージックは好きではあるのですが、ポップすぎると、これって、、、ミュージカルって言っていいのか?、というタイプなので(爆)、今回のアーサー王もアチアさん作だから、きっと若向けね、とちょっと割り切っていたのですが苦笑、このCDの曲、素直に結構好きでした。

いまどきの楽曲だし、ノリノリの曲もあるし、これミュージカルに仕立てる曲なのか?と思うような楽曲もやっぱりありますが笑、、、フレンチミューの魅力は、観客と出演者が一緒に楽しむ!というところも大きな要素の一つなので、会場で観客のエネルギーとのフュージョンが楽しみな楽曲がすごく多い気がしました(CDを聞きたいというよりは、会場で実際に見て楽しみたい、といったミュージカルな気がする。)。

気になった楽曲としては、 Florent Motheが歌うAuprès d'un Autre。プロモ映像は、親切に歌詞付き。とっても哀愁漂うナンバーですが、歌詞を見ている 限りだと、ランスロットの元に走っていってしまったグィネヴィアに対する歌のようです。裏切ったのは彼女のほうだと思うのですが、「これは自分のせいなんだ。」という歌詞もあることから、こんなことになってしまったのは、自分のせいだという後悔の念を滲ませた男泣きな歌なのかなという気がします。

苦しい心のうちを切々と訴える Florent。なかなか素敵な曲。そして、エモーショナルたっぷりに舞台で歌われたらすごくいい感じの曲になりそう、と頭の中で軽く妄想していました笑。

去年、パリ・ミュー遠征で散々散財したので、今年渡仏は結構厳しそうなのですが、人気があれば、来年も再演ということになる気がするので(アチア・コーエンの法則笑)そこを自分は狙っていこうかなあと思っています笑。

そして、三銃士。こちらは、公演は来年の2016年ですが、6/10に歌手のキャスティングが全員発表になるようです。一部の配役はすでに決定しているようです。プロダクションは2013-14年、マット・ポコラ をセンターに好評を博したRobin des Bois(ロビンフッド)を製作したGilbert Coullier Productions。ここからしても、超大型スペクタクルミュージカルになることは間違いありません(にしても、フレンチミューは、ヒーローものがお好き(笑))。

さて、配役ですが、アトス役はだいぶ前からダンサーのBrahim Zaibatに決定していましたが、アラミス役も発表になりました。


ロミジュリの初代ロミオのダミアン・サルグでした!!!yahooo!!!

ダミアン!

ロミジュリ日本公演から降りる+もうミュージカルには出ない聞いたときのがっかり度といったら、、、。これまた来年パリに行けるかどうかは謎ですが、生ダミアン見れるんだったら是非とも行きたい、、、!!!と思っている今日この頃です。

ダミアン自身も、もうミューは。と思っていたようですが、、、三銃士、と聞いてやろう、と思ったのだとか。まあ、フランス人からしたらそうだろう、なあ^^ いずれにしても、私には大変朗報でした。

先日は早速フェンシングを披露している様子もアップされていました。洋服もちょっと三銃士風。ダミアンなかなか似合ってますね。

子供たちがダミアンたちに「アーレ、アーレ(行け、行け)!」と言ってるのが何ともかわいい^^

一部のキャスティングはオーディションで選ばれているようです。
ファイナリストはこんな方たち。 それぞれ2人ずつ残っているみたいです。


1789でアントワネットを演じていたロクサーヌ・ル・テキシエの姿も。今回も引き続き王妃つながりでアンヌ・ドートリッシュ役に応募している模様。この役にはLe Roi SoleilでIsabelle役で出演していたVictoria Petrosilloも選考に残っているようです(ずいぶんと違うテイストだね笑。)。これまた1789でロベスピエールを演じていたセバスチャン・アジウスは、バッキンガム公ジョージ・ヴィリアーズ公で選考に残っているようです。他にもリシュリュー役、コンスタンス役が映像には出てきていました。

こうやって見ると、やっぱり、ミュー経験者がいっぱい残ってるんだなあという気がしますね。。。当然と言えば当然なのですが、これ以外にも、オーディションの映像があるのですが(こちらがフラ語版三銃士のyoutubeチャンネル。いろいろ出てます。)、これにもあ、この人どこかで見たことある、みたいなことがちらほら。そう考えると、本当に狭き門に多くのアーティストがひしめきあってるんだなあという気がしました(でも、歌手の人たちにしたら、こんなに大きなプロダクションで歌えるっていうのは、まさに一攫千金のチャンスなんだろうなあ。。。)。

そして、最後。9月にソウルでロミジュリ招聘版の再演が決まったようです→ロミジュリFB4月21日のポストより

6/11追記:日程も決まったようです(公式HP)↓。HPによれば、9/12~10/11までとのことなので、1ヶ月ほどの公演になるようです。結構長め。ということで、日本からの遠征には、日程に幅があって結構助かるかも。
http://romeoetjuliette.eu/Actus/asie-2015.html

6/24追記:出演者は以下のようです。
http://ticket.interpark.com/webzine/paper/TPNoticeView.asp?bbsno=34&pageno=1&stext=&no=22562&groupno=22562&seq=0&KindOfGoods=TICKET

Cyril Niccolai, Joy Esther Official, Stéphane Neville, John Eyzen Officiel, Tom Ross, Gwladys Fraioli, Sebastien El Chato, Moniek Boersma, Jean Frederic Charter, Stéphane Métro, Brigitte Venditti。

去年パリに見に行ったLe Bal des Vampiresに出演していたモニークさん以外は、2012年の日本公演のときと同じメンバー。モニークさん歌とっても上手かったので、またお目にかかれたらちょっとうれしいなあ。と思いつつ、メンバーを見ていると、モニークさん、たぶん、ジュリエットママ役っぽいんですけど・・・。え?いいのか、これ。確かにジュリエットママは、美魔女な感じだけど、彼女は美魔女っていうほどの年齢の方ではないので、ジョイと並んだら姉妹にしか見えんのでは???と自分は思いました笑。
 
ロミジュリといえば、自分にとっては、日本で初めて見た思い出のフレンチミュージカル。これがなかったら、私の今の生活は180度違っていたに相違ないので、ぜひぜひ再見したいと思います。3年ぶりなので、自分の仏語力の進歩も確かめられるかも。。。
というわけで、今さら、フレンチミュー、何となくまとめでした。
三銃士の配役発表楽しみだー。

2014年12月21日日曜日

パリ観劇録2014 vol.2 - Mistinguett, Reine des années folles (1) 総評編 

さて、第2弾は、Mistinguett, Reine des années folles(以下、Mistinguett。)のレポです。
(HP(フランス語)はこちら。オフィシャルfacebookページ(フランス語)はこちら。youtubeページはこちら。写真やバックステージ映像なども見れます。)

実は、今回の元々のパリ行きの目的は、このミュージカルを観に行くことでした。プロデューサーが前回の観劇旅行で観た1789 Les amants de la Batilleと同じアルベール・コーエンさん(今回はいつもデュオで製作を行っているドーヴ・アチアさんとは、離れて彼がソロでプロデュースを行っています。)だったこと、そして、時代がタイトルにもある通り、des années folles(黄金の20年代、平たく言うと華麗なるギャツビーの世界ですね。。。)ということで、内容的に大人向けになりそうと思ったのと、ファッションが結構好きな自分としては、衣装がすごく見てみたいというのが主な理由でした。

http://youtu.be/F_3xMbwrvDc
最新のダイジェスト映像がこちら。

http://youtu.be/3zHXObtfFgw
実際フィナーレはこんな感じでかなり華やかでした。
1列目から撮った映像です。

タイトルにもなっているミスタンゲット(Mistinguett)は実在したレヴューの女王と呼ばれた伝説の女性(Wiki(日本語))で、今回使用されている劇場であるカジノ・ドゥ・パリ(Casino de Paris)で公演を行っていたそうです。かなりご高齢になってからもずっと踊り続けていたという生粋の踊り子。

当時のMistinguettが出演していたレヴューの映像。
この映像の中で歌われている"C'est vrai"もミュージカルで出てきます。

実際このミュージカルも、ミスタンゲットの一代記というよりも、Casino de Parisの劇場を中心にした、ミスタンゲットと彼女を取り巻く人々との人情劇といった要素の強い劇でした。というわけで、ある意味、Casino de Parisはこのミュージカルの主人公の一人(一つ)でもあるとも言えると思います。

ミュージカルの中でも重要な役割を果たす
Casino de Parisの劇場

モガドールと同様、伝統を感じると共に、この劇場は元々レヴューを中心に公演を行っていたミュージック・ホールということで、入った瞬間から ちょっと大人の香りがする劇場でした。

この劇場は至るところに鏡があるのが特徴でした。
そしてシャンデリア!
客席案内係の人が、まず、黒いスーツでビシッと決めた、ちょい悪なおじさんたちでした笑。Casino de Parisは座席に席番号がないので、この劇場をよく知っていない人でない限り、自力で席を見つけるのは結構大変=おじさまたちに席を教えていただかないと、席にたどり着けません。このおじさまたち、テキパキと観客を席に連れて行きます。

http://youtu.be/LGefLMfmIQU
プレミアの日を追った映像。
バックステージ映像がいっぱいあります。
Mistinguettと時代は違いますが、
舞台裏は当時もこんな感じだったんじゃないかなあ。

2年前のPalais des Sportsのときもそうですが、このような客席案内係の人にはチップが必須というわけではないようですが、たいていの人はチップを渡しているようです 。でも、観察していると渡してない人もいたので、私も特にチップは渡しませんでしたが、だから愛想が悪くなるとか、そういったことは特になかったです。

キラキラ輝くシャンデリア。レヴュー全盛期の香りがします。

そして、ホールに入るとパンフ売りの方が、パンフを売り歩いていました。ちょっとノスタルジックな感じ。が、そのパンフ売りの方というのが、、、なぜかオネエ系のおにいさん(おじさん?)でした笑。「私からプログラム(パンフ)買った〜?」や「知ってるわよ。あなたたち、今日来たの、3回目でしょ?ちゃんと見てるんだから!」といった感じで観客の人にやたら絡んでいました笑。服装も20's感がする白ハットをかぶっていて、舞台が始まる前からほんとfolles笑。

キラキラー。Vol 2.
劇場内部。1階1番後ろの席からの眺め。
舞台の上の天蓋のようなものもオシャレでした。

劇場の雰囲気はこんな感じでした。

さて、この作品、前回レポしたLe bal des Vampireとありとあらゆる面で対照的でした。

まず客層。劇が1920/30年代シャンソンということで、日本の懐メロ(っていうか歌謡曲?)的感覚のためか小さな子どもはほとんどおらず大人(30代、40代中心)、そしておじいちゃん、おばあちゃんがいっぱいでした。

そして、Vampiresが最新の技術を駆使したミュージカルであるのに対し、こちらは、舞台もプロジェクター等のヴィジュアルエフェクトはほぼなく、クラシックなセット。

楽しみにしていた衣装ですが、これは、確かに見応えがありました。特に1列目で見ていたときは、ディテールがよく見えて、すごく美しかったです。特に、レヴュー用の衣装を品定めするシーンがあるのですが、キラキラ派手派手なのですが、なんと言うか優雅。すてきでした。


舞台横のボックス席から。
さらに、これが一番の驚きだったのですが、実は、台詞と歌の割合が、感覚的には台詞が8割、ときたま歌が差し挟まれるぐらいの感じで、ミュージカルというより普通の演劇、お芝居に近い感じでした。前回の観劇旅行で観たアチア、コーエンプロデュースの1789は最新の技術を駆使した「最近のミュージカル」だったので、コーエンさんプロデュースのミュージカルが「お芝居」中心のクラシックな舞台になっていたのはかなり意外でした。

舞台に近いので、台詞のスピードは普通の発話とほぼ同じぐらいの超高速(に少なくとも私は感じました)爆。というわけで、実はストーリーは2回目の観劇で初めてなんとなくわかったという感じでした爆。というわけで、率直に言うと、フランス語が全くわからないとこのミュージカル、結構退屈してしまうと思います(特に1幕。2幕には、レヴューのシーンなど、観ていて楽しめる場面が結構あるのですが。)。

さらに、ヴァンパイア物は、ジャンルとして確立されているところがあるので、わりと国境を越えて、楽しめると思うのですが、このミュージカルは、「レヴュー」、「ミュージック・ホール」、「シャンソン」というフランスの文化にすごく根ざした物語&音楽なので、フランス文化に浸透していない人にはピンときづらい舞台かもしれないと思いました。途中でフランスでは有名なミスタンゲットの歌が何曲か出てくるのですが、観客の人(特に年配の人)は一緒に口ずさんでいました。が、外野の私には、その世界観に入るのが結構難しかった気がします。

ただ、これは外国人の自分に限ったことではなく、恐らく、ミュージック・ホールやレヴュー全盛期を知らないフランスの若者たち(Casino de Parisも当初は、レヴュー専用の劇場だったようですが、レヴューの人気に翳りが出てきたため、レヴューをやる劇場としての役割は今はなくなり、現在は、もっぱらコンサートや今回のようなミュージカルの会場として使用されているようです。(Casino de Parisの歴史(フランス語)→こちら)。というわけで、若者たちにとっても、ミスタンゲットやミュージックホールの煌びやかなレヴューというのは、未知の世界なのだと思います(フランス語学校の先生をやっている女の子にミスタンゲットについて話してみましたが、誰それ?って感じでした。あと、日本に帰ってから現地の人の観劇感想録をちょろちょろ読んでいたのですが、やはり休憩中にスマホでミスタンゲットってどんな人なのか調べた(笑)、と書いている人がいました。 )。

ミュージカルで使用されていた楽曲ですが、ミスタンゲットが当時歌っていた曲("Mon homme"、"C'est vrai"、"Ça c'est Paris"、"Je cherche un millionnaire")も含まれていましたが、オリジナルの曲も結構たくさんありました(登場人物に架空の人物が混じっているということもあるのだと思うのですが。)。

オリジナルがある曲は"C'est vrai"や"Ça c'est Paris"はわりとオリジナルに近いアレンジだった気がしますが、"Mon homme"は、オリジナルのシャンソンらしさを残しつつもちょっと現代風のアレンジ、"Je cherche un millionnaire"もかなりjazzyな仕上がりになっていました。

ミュージカルのオリジナルの楽曲ですが、こちらも、ベースはシャンソンというか、華やかなバンド音楽に現代のディスコ的な感じが加えられた音楽みたいな感じでした。

これらのアレンジが果たして、良かったのかというのが最大の問題かと思いますが、私個人の感想としては、それほど違和感なく楽しめました。下記の映像を見てもらえればわかると思いますが、ミスタンゲットの楽曲をそのままミュージカルに持ってくるのはやっぱり、無理だったと思います。。。ただ、実際にミュージック・ホールでレヴューを見ていたおじいちゃんやおばあちゃんたちからすると、モダン過ぎ?だったかもなあという気もします。

逆に若い子からすると、やっぱり古くささが否めないかもなーという気もしました(来年、今度はアチアさんがアーサー王の新作ミュージカル(映像こちら)をやるのですが、そちらと比べると、どう考えても、若い子が寄ってくのはああいうポップな感じのミュージカルな気が。。。)。というわけで、このミュージカルのターゲットとする対象年齢設定が意外と難しいかもなという気がしました。


ミスタンゲットが歌うオリジナルの"Mon homme"

http://youtu.be/Lsq3QkFM088
本公演に先駆けて行われたShowcaseの映像ですが、
舞台版の雰囲気がよく出ていると思います。
Disco風の電子音が入っていたり、現代風のアレンジが
加えられています。

http://youtu.be/fVabMMWiqJ0
ミスタンゲットのオリジナルの
"Je cherche un millionnaire"

http://youtu.be/uhlsLJHj5P8
Mathilde Ollivierちゃんが歌う"Je cherche un millionnaire"
彼女は、ミスタンゲットに憧れる少女の役なのですが、
劇中、ミスタンゲットの踊り子になるためにこのミスタンゲット
の曲をミスタンゲットの前で披露する(オーディション)
(実は彼女は踊れないのですが、歌が上手いという設定)
というシーンがあります。
スイングがかかってかなりジャズ風。

ちなみに、Mistinguettでは、音楽はバンドも入っていましたが、Vampireと違い、録音とバンドの両方の音源が使われていました(現地の方のブログでは、ミュージックホールの話なのに、電子音ばかりで録音なのはせっかくのミュージック・ホールの雰囲気を台無しにしているという意見も見かけました。確かにそう言えなくもなくもなかったです。)。

歌手も、Vampireが正統派ミュージカル歌手っぽい人を起用してるのに対してこちらはちょっとハスキーな大人な感じの歌手をたくさん起用。ダンスの振りも、Vampireは、芸術的なダンス、こちらはかなりセクシー&コミカルでした。


以上、総評でした。。。

舞台の詳細や、歌手の人たちについては次回書いていきたいと思います。

2014年12月15日月曜日

En quête des traces de Rimbaud vol.2 - Rencontre avec Arnaud 〜アルノーさんとの出会い〜 

前回のシャルルヴィル探訪からのつづき。

ランボーの足跡を求めて、シャルルヴィルに向かった次の日。
ついに、リシャール(・シャーレ)とRimbaud Spectacle Musicalを一緒に製作した、作詞家のアルノー(・ケラン(Arnaud Kerane))さんにお会いすることができました。

リシャールに10月のフレンチ・ミュージカル・ガラコンのときに書いてもらった
"Vitalie"の歌詞と一緒に写真を撮らせてもらいました笑。
素敵な笑顔^^
■ アルノーさんとrencontre

アルノーさんにお会いする予定だった日は結局、アルノーさんに会うまでアパルトマンで準備をずっとしていたため、観光は夜景を撮ったぐらい笑になってしまいました。もったいないといえばもったいない使い方でしたが、(しかも、準備して頭にいれていたことは、結局あまり役に立たなかった。。。)まあ仕方ないかなあと今になっては思います。

お話を伺ったカフェ。クリスマスの飾りがついていてきれいだった。
マレ地区のカフェで待ち合わせをしたのですが、いやはや緊張しました。待ち合わせ時間ほぼぴったりに着いて、周りをきょろきょろしていると、youtubeで何度も見た(笑)アルノーさんが目の前に。アルノーさんも、FB上で私の写真を見てくれていたからか、私にすぐ気づいてくれました。リシャールのときと同様、Ca va?とまず聞かれました。会えてうれしいよ、と言ってもらいちょっとほっとしました。youtubeよりも、ハスキーな感じの声で、かっこよかったです。。。

話始めの定番としてまずプレゼントを渡しました。いろいろ何にしようか迷ったのですが、結局、クリスマス仕様の雪だるまの落雁と、ランボーの文庫本(1年前リシャールにソウルガラコンのときにプレゼントしたものと同じもの)という至ってシンプルなプレゼントにしました。

文庫本はリシャール同様すごく喜んでくれて、現代のランボーだと自分が勝手に思っている(爆)、ケベコワ映画監督のグザヴィエ・ドランの今年のカンヌでの審査委員賞受賞時のスピーチの引用("Tout est possible à qui rêve, ose, travaille et n'abandonne jamais")を書いておいたら(アルノーさんが、以前、このスピーチをFB上で絶賛していたこともありますが、自分もこのスピーチにすごく感動したので、今回引用してみました。)そのことをすごく喜んでくれて、この話でちょっと盛り上がりました。予想以上に喜んでいただけたみたいで、これはすごくうれしかったです。



その後、リシャールに"Vitalie"の歌詞を書いてもらった「ヴィタリー」の本をお見せしました(冒頭の写真。)。アルノーさんはFBで既にこの本のことを知って下さっていたので、サインページを見るとアルノーさん笑顔に^^「リシャールは、兄弟みたいなんだよ」、とアルノーさん言っていたのですが、まさに同じフレーズを日本で会ったとき、リシャールも言っていて、二人本当に兄弟みたい、と心の中で自分は爆笑していました。FBに載せたらちょっと面白いかもね、ということで、リシャールが書いてくれたページとアルノーさん、という写真を撮りました笑。

せっかくなので、アルノーさんにも何か書いてもらうことにしました(というかそのために本を持参した笑。)。何がいいかなあ、とちょっと考えていたアルノーさんですが、結局、今回私が、シャルルヴィル巡りをしたこともあって、Charleville mon soupir(シャルルヴィル、僕の溜め息)の歌詞を書いてもらうことになりました。そしてリシャールのときと同様、この瞬間もぱちり笑。でも、こうして、日本、ケベッックのリシャール、パリのアルノーさん、とこの本を通じて一つになった気がして、ちょっと感動的でした。

Paris-Québec-Tokyoがこの本でつながりました。
何だかこれは胸にジンときました。
書いてもらった歌詞がこちら。
"C'est Charleville, 
C'est mon soupir
C'est avec elle que je m'ennuie
Je veux l'oublier et partir
Etre poète... mais à Paris."
シャルルヴィルに飽き飽きしたランボーがこんな街を出て、パリに行って
俺は詩人になりたいのに、と溜め息をつく、という内容の詞
だそうです。
字が汚くてごめんねー。とおっしゃってましたが、
ヨーロピアンの中では全然汚いの範疇に入らない気がする笑。
"Charleville mon soupir"
書いてもらった部分はこの歌のサビの部分です。

その後は、私のパリでのあれこれ等の雑談もしていたのですが(というか大半がそうだった爆。自分が、曖昧なお願いをしていたことが大きいのですが。)、その他のおもしろかったことについてまとめると、

・シャルルヴィル巡りの話
小さくて静かな街だと思った、と印象を言うと、どうしてランボーがこの街を脱出したくなったか、わかったでしょ?と言われました(素敵な街だけど、田舎町で退屈(笑))。あと、前述のランボーの家で歌を歌った話等のエピソードもお聞きしました。

・ランボーについて、
ランボーは天才だけど、同時にすごく傲慢で我が侭、そして、他人に自分がして欲しいことをさせるためにすごく悪賢い一面もあったと思う、とアルノーさんおっしゃってました。そして、ランボーの人生は、お母さんとの関係、ヴェルレーヌとの恋愛(当時としてはすごい話だよね、と)等々、すごくhumaineな話がいっぱいあるよね、と力説してくれました。この辺もリシャールが言ってたこととすごくよく似ている^^

・フランスのミュージカルについて
2年前に1789を見にパリに行って、セットや衣装、光等はすごくよかったけど、お話はめちゃくちゃだった、という話をアルノーさんにしたら、アルノーさん、フランスにはたくさんミュージカルはあるけれど、話が面白くないのが多いんだよね、とおっしゃっていました(リシャールと僕が、ランボーを題材に選んだのは、話がとっても面白かったからなんだともおっしゃっていました。)。また、ミュージカルはお金もたくさんかかるので、興行的に成功しないものもたくさんあり、作るのが大変なんだよね、という苦労話もしていました。この辺りも、リシャールと言っていたこととよく似ていました。



実は、アルノーさん自身について、どんな方だかあまり知らなかったので(爆)、どういったお仕事をしていらっしゃるのかも聞いてみました。彼は、作詞家で(本は1冊書いたことあるけれど、でもその他はみんな歌詞を書いてるんだよ、とおっしゃっていました。)、ミュージカル(ランボー以外にもフランスの作詞家についてのミュージカルも今、作っているそうです。)や他の歌手の方へ詞を提供しているそうです。

アジアの国にとても興味があって、日本もぜひ見てみたいんだ、とおっしゃていました。あと、話の成り行きで、ケベックについて話していたのですが、モントリオールを絶賛していました。やっぱりいつか絶対行こう、と心に誓った私笑。



最後の方になって、そういえば、質問準備してくれていたんだよね?と聞かれて、もぞもぞとi pod touchを取り出して、質問のメモを見てもらうと(実は、1年ほど前に、リシャールにプチインタビューをしていたときに、アルノーさんにもいくつか質問を送っていたのですが、結局そのままになっていました。でも、アルノーさんはそのことも覚えてくれていて、「そういえば、僕その質問答えていなかったよね?」と言及してくれて、ちょっと驚きました。)、メールで送ってくれたら、答えるよ、とおっしゃって下さったので、また後ほどリストを送ることになりました。というか、私があまりにフランス語が下手過ぎて、「書いた方が(話すより)きっといいよね?」と言われました。→リシャールと同じ展開(爆)。ちゃんと時間をとって書くから、とおっしゃって下さいましたが、なんだかすごくお忙しそうなので、運が良ければ、、、と思っています。



1時間ほどお話させていただいたのですが、自分が話下手ということもあり、ほとんどアルノーさんが、話を展開してくれていて、私はそのレールに乗っかってるだけでした。。。(社交性低し。。。)でも、すごく親切&細やかな配慮がある方で、「ガサツでエゴイスト(爆)」という私のパリジャン感が覆りました笑。本当にアルノーさんには感謝です。



途中で英語を話し始めてしまったり(汗)、、、あまりにひどいフランス語すぎて、(メッセの文章はよく書けてるよ、とアルノーさんにおっしゃってくださいましたが、あれは、私の力ではなくGoogle翻訳と、ひたすら検索して書いてる文章なのです、と告白するしかありませんでした苦笑。)自分で絶句&自分の至らなさを反省しましたが、それでも、今年の初めには妄想でしかなかった「アルノーさんに会ってフランス語でランボーについて話す。」という夢が叶ったのはすごくうれしかったです。今回、観光はほとんどせず、終わってしまいましたが、本当に唯一無二の思い出を作ることができました。そういう意味で本当に貴重な旅だったなあと思います。

いつか日本で会えたらうれしいなあー、とまた勝手に妄想笑。でも、きっとアルノーさん日本にいらっしゃったら、日本を気に入ってくれる気がします。またこの夢もいつか叶うといいなあ。

以上、今回のランボー関連のレポでした。

En quête des traces de Rimbaud vol.1 - Petit voyage à Charleville 〜ランボー探訪〜

実は、今回のパリ旅行の目的は2つあって、1つはもちろんフレンチ・ミュージカル観劇でした。が、実は、もう1つ大きなテーマがあり、それが、ランボーの生まれ故郷であるシャルルヴィルを巡ること、そして、ランボーのミュージカルをリシャール(・シャーレ)と共同制作したアルノー・ケラン(Arnaud Kerane)さんにパリでお会いして、ランボーのミュージカルについてお話を伺うということでした。

というわけで、今回は、シャルルヴィルでのランボーゆかりの地巡りのレポをしていきたいと思います。

Mont Olympeの前で。この橋でアルノーさんとリシャールは、
youtubeの映像を撮影していたみたいです。
なんだかその場所に自分がいることが不思議でした。
http://youtu.be/cPoz10q_At4
私が、ランボーのミュージカルについて
知るきっかけになったyoutube映像。
時期も多分同じぐらいだったのか、まさにこの風景が
自分の前に広がっていました。

■ そもそものことのなりゆき

今回のパリ行きのそもそもの目的はもちろん、フレンチ・ミュージカル鑑賞(当初は、ミスタンゲットとVampire。)でした。、ちょうど10月のフレンチ・ミュージカル・ガラコンが近づいている頃で、「ランボー」の曲はやるんだろうか、と考えていたら、そういえばランボーの生まれ故郷のシャルルヴィルってパリから行けるんじゃ?、と突然(爆)思い立ちました。で、調べてみたら、2時間くらいだったので、日帰りで行けるなと思い、これも旅程に加えることにしました。個人的に人でごった返す都会はあまり好きではないので、田舎に行けて(爆)ちょうどいいなと言う気持ちもありました。

初TGVに乗りました。快適。
で、そうだ、パリに行くんだったら、アルノーさんってパリジャンだったじゃない、とまた突然思い出し、もしかしたら、会ってもらえないだろうか、と夢物語みたいなことをふと思いつきました。

リシャールにもいつもダメもとでお願いをしているので、とりあえず、アルノーさんにもダメもとで、ランボーについてお伺いできる機会を設けてもらえないでしょうかと聞いてみました。我ながら、大胆、、、(っていうか普段絶対こんなことしない。。。)と思ったのですが、驚いたことにアルノーさんは、忙しいけれど、パリのカフェでちょっと話をするくらいなら喜んで、と快諾していただきました。。。

Charleville-Mézièresの駅。
大きくはないけれど、クラシックで素敵な駅でした。
確か、この最初の約束をしたのがちょうどガラコンの直前で、ガラコンのときに、リシャールに、アルノーさんにパリに会いに行くんだ、と言ったら、「アルノーはね、mon frère(兄弟)なんだよ。」ととってもうれしそうに話してくれました。

Musée Rimbaudの前にあるオブジェ。椅子一つ一つにランボーの
言葉が刻まれています。
で、その後、日にちを改めて設定してもらって、さて、手はずは整った、、、ということになったのですが、、、フランス語が(汗)(結局、これは、今後の課題にもなってしまったのですが。)。あー、そしてランボーの本をいろいろ読み終わってなかったり、なんと言うか準備不足のまま(そう、やるだけやってツメが甘いのです、私。)パリに旅立ちました。会う約束をしていた日はちょうどシャルルヴィルに行った次の日だったので、シャルルヴィルはいろいろ情報収集も兼ねて歩き回りました。

気温はかなり低かったですが、まだ秋の名残が所々見られました。
■ シャルルヴィル探訪

シャルルヴィルは、一言で言うと、いたって普通の田舎町、でした。言い方が正しいかどうかわかりませんが、可もなく不可もない、本当に小さな静かな街。9:30に街に着いて、17:00くらいにシャルルヴィルを出る予定になっていましたが、15:00くらいで街の見所はほぼ全て回っていました笑。

街のメインストリート。旅行者としてはかわいらしい小さな街
と言う感じで散策しているのは結構楽しかったです。
旅行客としては、街並みもきれいだし、ムーズ川の湖畔は、冬なので若干寒々としていましたが、夏などに歩き回ったらかなり心地良さそうな感じでした。たぶん、Marché de Noël などがやっている時期は夜もかなり美しい街だと思います。ですが、ここで生まれ育ったとしたら、、、多分ランボーでなくとも退屈だったろうなあ=パリに出たいと思うだろうなあとは思いました。ただ、あまりに静かでこじんまりとした街だったので、こんな地味な街(という表現が正しいかはわかりませんが。。。)からあんなextrêmeなぶっ飛んだ考え方をする詩人が現れるというのが、個人的に意外というか、ちょっとしたギャップのように思えました。

ムーズ川湖畔。本当に人がいなくて静寂でした。
でも、都会の喧騒から離れてとても落ち着く場所でした。

街の中のランボーという本屋さんのショーウィンドーに飾ってあった絵。
シャルルヴィルにはランボーやランボーの作品にちなんだ
名前のお店がいっぱいありました。
そういえば、ヴィタリーに関する本に、アルデンヌ地方の人は、気象環境が厳しかったり、場所柄、国境付近の街なので、よくドイツ軍の侵入を受けたり、生活が厳しかったので、フィジカルでもメンタルでもタフというようなことが書いてあったのですが、街の人を見ていると確かに、パリの人とは違いました笑。パリの人は小洒落ているけれど、シャルルヴィルの人と比べるとそういえば、軟弱に見える(笑)。逆に、シャルルヴィルの人たちは、あまり洗練されている印象はないけれど(ちょっと、グラスゴーの労働者階級の人たちの雰囲気と似ている。)無骨なタフさを感じる人たちが多かったです。あと、やっぱり、ちょっと保守的な感じ(私の記憶では、白人でない人はほとんど見かけなかったと思います。なので、自分が浮きまくりだった。)がしました。

本屋「ランボー」

さて、シャルルヴィルでは、ほとんどアルノーさんとリシャールがyoutubeの映像で巡っているところをそのまま回っていただけなのですが、ランボーのお墓、デュカル広場、カフェ(バー)・ドゥ・リュニヴェール、アルデンヌ博物館(ミュゼ・ランボーが改修中のため、遺品が一部こちらに展示されていました。)、ムーズ川、ミュゼ・ランボーの建物となっている水車小屋@改修中、ランボーが通っていたコレージュ跡、教会、ランボーが少年時代を過ごした家(今は、ラ・メゾン・デザユールというランボーの人生や作品に関するインスタレーション等の展示が行われている記念館になっている。)を巡りました。

水車小屋。
2014年12月現在改修中ですが、普段はMusée Rimbaudとして
彼の遺品等が展示されている場所です。

デュカル広場

ムーズ川

バー・ドゥ・リュニヴェール
ランボーが通っていたコレージュ跡
実は、これらの場所は、リシャールとアルノーさんが製作したミュージカル「ランボー・ミュージカル」の楽曲の1つである”Charleville mon soupir(シャルルヴィル、僕の溜め息)”の歌詞にも出てきます。
個人的に一番印象に残ったのは、La maison des Ailleursかなあと思います。ここが、現代アートの展示場になっていることは事前に知っていたのですが、実際行ってみると、おー、という感じでした。部屋によって赤だったり、緑だったり、テーマカラーのようなものがあって、部屋の内部にはランボーの詩作の音読がこだまし、壁にはプロジェクターで作品の文が写されていました。一応、部屋一つがランボーの人生のある時期に関する説明になっていて、その説明のすごく小さなプラカードが置いてありました。

プロジェクターでいろいろなものが映し出されていました。
蜷川さんの「皆既食」のランボーの台詞に確か、「いろいろな色を見てみたい。」(とってもうろ覚え。。。)みたいな台詞があった気がするのですが、まさにこの展示はその彼の色彩のvividさが表現されているように思いました。という意味で、ある意味、ランボーの頭の中を探検しているような気分になりました。=ある意味、人を不安にさせるというか、安定からの脱却、みたいな感覚を味わうことができました。(そういう意味でちょっとしたお化け屋敷(爆)的要素もなきにしもあらず。)。

La maison des Ailleurs。ランボーの頭の中?みたいな
不思議な空間でした。

部屋によっては水車小屋が見えました。

建物自体は、もちろん、ランボーが住んでいた当時のままなので、古くてきれいな洋館なのですが、そこに現代アート、というギャップがまた新鮮でした。係員の人に片言のフランス語+英語で聞いたところ、現代アートを入れている理由はやはり、ランボーはmoderneな詩人だったから、そのスピリットを現しているいるということらしいです。

ランボーが少年時代を過ごしたという部屋。
ここでランボーは詩作を始めたそうです。
ちなみに、アルノーさんともこの展示の話をしたのですが、この展示は光とか音とかいろいろな演出があって、まさに「舞台」みたいだねとリシャールと話していた、らしいです。確かに。そして、彼らはここでランボーの歌を実際歌っていたらしい(笑)。フランスって自由笑。でも、私が行ったときもお客さんは私以外に一人だけのようだったし(すっごい熱くランボーについて係の人に語ってました笑。)、確かに何しててもあんまり怒られなさそうな気はします。

 La maison des Ailleursの入口

ランボーが先生であるイザンバールに宛てた手紙の一部が
記念館の壁に書かれていました。
この手紙、私も結構好きなのですが、アルノーさんも、この写真を
見せたら、この手紙の言葉暗唱してるよ、と笑って答えてくれました。
あと印象に残ったのは、やはりお墓とランボーの遺品でしょうか。お墓は、最初ぼけっとしていて気づかなかったのですが、ランボーと妹のヴィタリーのお墓が2つ立って並んでいる下に、ランボーの母のヴィタリーとランボーの祖父のお墓が固まって配置されていました(ランボーは他にも兄や妹がいるのですが、彼らのお墓はどこにあるのだろう、っていうか、ランボーとヴィタリーだけなんで特別扱いなんだろうと素朴に思いました苦笑。やっぱり母ヴィタリーにとっては特別な子ということだったんでしょうか。)。

ランボーのお墓(向かって右側)。
息子アルチュールと母ヴィタリーがすぐ近くで眠っているというのも何だか感慨深いですが、それと同時に、息子の墓は立派なものであるのに対し、母の墓はいたってシンプル、かつ目立たないように配置されているところに、ヴィタリーの愛というか、溺愛(というと言い過ぎかもしれませんが。。。)を感じました。

ランボーの母ヴィタリーと祖父のお墓。
墓石に刻まれている言葉はどのお墓も一緒でいたってシンプル。名前、年齢、亡くなった日、「彼(女)のために祈って下さい。」の一言。そのシンプルさにちょっと拍子抜けしましたが、お祈りしました。少年時代も家出をしたり、詩作を放棄した後もアフリカなどの土地を転々としたランボーが最後に眠るのは、大嫌いだと言っていたシャルルヴィルというのも、なんだか皮肉なようで、感慨深い気がしました。(でも、故郷って、誰にとってもそういうambivalentな場所であるとは思うので、それほど驚くべきことでもないとは思うのですが、なんだか、ランボーでもそうなのね、と妙に納得してしまいました。)。

最後に戻ってくるのはやっぱり故郷。
お墓の前にいたときは、もっと感慨深いかなと思ったのですが、意外とそれほどでもなく(爆)、でも、今年の頭に、いろいろ調べ始めてからほぼ1年くらい経っていたので、なんだか不思議な気持ちでした。ちなみに墓地もひっそりとしていて、自分以外誰もいませんでした。

墓地の入口
墓地の中。静かでした。

ランボー宛の手紙を書けるポストも。
そして、ランボーの遺品たち。ミュゼ・ランボーのオリジナルの展示の規模がよくわからないので、アルデンヌ博物館に移設して展示してあった品々がどれくらいの割合のものなのかわかりませんが、メジャーなものは全て集結しているような印象を受けました。ランボーのスーツケースは思ったよりも大きくて、スカーフなどはエスニック色が強い感じのものでした。

ランボーのスーツケースや時計、スカーフなど。
ランボーの写真や手紙。ただ手紙はみんなレプリカだったような。
アルノーさんが以前一緒に写っていた等身大のランボー写真

ランボーの本。ボロボロでした。

ランボーの胸像。アルノーさんとも話したのですが、
ランボーって今の基準から言ってもかなりの
美少年だったと思います。

有名な絵。ただこの絵のランボーはかなりもっさりしている笑。

教会も、特別に大きな教会というわけではなかったのですが、Vitalieの曲の中にjusqu’à l’égliseという歌詞があって、ここでヴィタリーは、アルチュールのことを思ってお祈りしたんだろうかと思うとちょっと感慨深かったです。


教会。ヴィタリーもここで祈ったのだろうか。
教会の中。ここも誰もおらず一人でお祈りしました。
そんなこんなで、ランボーの過ごした街を探訪し、その空気感を知ることができたのは、とても良かったです。でも、、、確かにランボーがこの街を脱出したくなってしまった理由もわかる笑。
引き続き、今度はアルノーさんとのトーク・レポ(こちら)を書いていきたいと思います。