2015年12月20日日曜日

"Ma place est dans la salle(私の席は劇場にある)" パリで劇場への客足を取り戻そうというキャンペーンが実施

昨日、Twitterを眺めていたら、このようなものを発見した。



カラフルな無数の舞台ポスターの中心に"Ma place est dans la salle(私の席は劇場にある)"の文字が。よく見ると、周りの小さなポスターは、どれも演目のタイトルの部分が、"Ma place est dans la salle"となっているのがわかる。

実はこれ、先月のテロ事件で減ってしまった劇場への客足を取り戻そう、というキャンペーン。12/18に劇場にみなさん来ましょう、と舞台関係者たちが人々に呼びかけを行っている。SNSでも"#maplaceestdanslasalle"という言葉やハッシュタグがいたるところで流れている。

↓このキャンペーンホームページもある。
http://www.maplaceestdanslasalle.com

アーサー王も。


Resisteも。


キャッツも。


この記事によると、テロ以降、やはり客足はかなり落ち込んでしまったということだ。特に、12月のクリスマスシーズンは、劇場の客足が一番伸びる時期だそうなので、事態は深刻そう。。。学校の校外学習の一環での観劇等がキャンセルになったり(テロ後そういった催しが一時禁止されていたらしい。)、子ども、若者の客足が落ちている、という。テロの実行犯はそういうことまでを見越してあの時期にテロを起こしたのだと思うと本当にゾッとする。

しかし、その反面、やっぱりフランスだなと思うのは、芸術、文化が「レジスタンス」であるということ。テロが劇場で起きたから劇場にもう足を運ばないというのは、却ってテロリストの思うツボ、今だからこそ、私たちは劇場に行き、舞台を楽しむことが重要なのだ、という反骨精神が至る所で見られる。日本だったらまずこういう発想は生まれないよな、、、と思ってしまった。

もちろん、テロ後、セキュリティー等の機器が導入されたり、そういった面が強化されるという変化はあるみたいだけれども、フランスが誇る舞台文化はテロには屈しないのだ、という誇りそして気合がこのキャンペーンにも感じられる気がする。

劇場以外でも、テロ後すぐJe suis en terrasse(私はテラスにいます)というスローガンと共にテラスで食事をする写真がアップされるのをよく見かけた。こういう文化的な「日常」を守る静かなる(いや、むしろうるさい?(笑))抵抗こそ実はすごく大きな意味を持つのではないのかと思った。

さきほどあげた記事の中の映像インタビューで、"Ma place est dans la salle"のキャンペーンのアイディアというのは、"de rassurer le public et dédramatiser la situation(観客を安心させ、現状を深刻なものとはとらえないこと(drameは悲劇という意味もあるので、悲劇的に考えない、あるいは、もう以前の日常は取り戻せないと悲観視する必要はない、という意味だと思う。)と述べられていて、パリの「日常」の日を絶やしてはならないという思いがここからも伝わってくる。

これから、パリの舞台文化はどうなっていくのだろう、とちょっと不安と希望とが入り混じった気持ちでこのキャンペーンのポスターを眺めてしまった。

↓#maplaceestdanslasalleのハッシュタグ。本当にいろいろな場所でこのスローガンが使われている。今こそ、団結を!との呼びかけ。





2015年12月13日日曜日

フレンチ・ミュージカルも国際化? 英語字幕付きで見られます!

仏ミューが英語字幕付きで見れる!そんな時代がやってきたようです。

Theatre in Paris.com - Experience French theatre plays with English surtitles
(シアター・イン・パリドットコム − 英語字幕でフランスの舞台劇を鑑賞しよう)
http://www.theatreinparis.com




というわけで、フランスの舞台を英語の字幕(surとなってるのは、舞台の「上」に出るから、だとか(解説)。subtitleの間違いかと思ったよ。。。)で見ることができるサービスができたようです。そんなに演目数はないようだけれど、ミュージカルだけでなく、ストレートプレイも観れるみたい。

英語でGuardian紙の記事にもなっているようです。
http://www.theguardian.com/travel/2015/dec/12/paris-theatre-augmented-reality-glasses-translation?CMP=share_btn_tw

例えば、現在パリのLe Comediaで上演中の1920年代のレビューの女王「ミスタンゲット」を描くMistinguett, reine des années folles。

こんな感じで英語で舞台内容がわかる↓。

https://www.facebook.com/MistinguettOfficiel/photos/a.618426774878091.1073741828.617086191678816/937459279641504/?type=3&theater

この不思議メガネが一番気になりますが。。。↓のサイトでこの英語字幕サービスを申し込むことができるそうです。実際にこのサービスを利用した方によるとこのメガネは実は必要なかった疑惑(普通に字幕はFB写真のように舞台の上に流れていたらしい。)、、、だったそうですが笑。

→追記:上記の英語記事を読んだところ、 この不思議メガネは右側のレンズに字幕が映るメガネなそうなので、メガネ越しにはなるものの、舞台を見ながら字幕を追えるというメリットがあるそうです。確かに、日本で字幕付きの舞台を見ると字幕と舞台とで行ったり来たりするのが億劫で結局字幕放棄することも珍しくない笑。一時期話題になってたGoogleグラスよりもスクリーンが大きくバッテリーのもちがいいそうです。

http://www.theatreinparis.com/mistinguett.html

このサイトで申し込むと、
  • 字幕が見易い席にご案内(前すぎると却って見えないからね。。。)
  • 英語のプログラムをゲット
  • 観劇前に英語ができるスタッフによる舞台、会場の解説(この会場自体がとっても歴史ある建物で、ミスタンゲットも公演をしたことがある施設だから?)
  • ハイテク眼鏡でそれぞれ個人個人字幕を楽しめるシステムを試せる
といった特典がつくそうです。
したがって、舞台が始まる30分前には劇場に着いてる必要があるようです。

で、、、実際に行った方によると、これ、本当にこんな感じで超至れり尽せりな対応だったそうです。あのアンチ・イングリッシュなフランスで(英語が全然通じないというわけではないとはいえ、やっぱり仏語優位は圧倒的。。。)!しかも、non French speakersの観客もこのサービスのお陰か、結構いたそうな。

私は去年この劇をパリまで観に行ったのですが、、、自分とは大違い笑。
いやー、こんなサービスが導入されるとは夢にも思わなかったなあ。

というのも、、、実際にフランスでミュージカルをご覧になるとわかると思うのですが、観光客も多く観に行くオペラやバレエと違って、フランスにおいてミュージカルというのは、ほぼ完全に地元の人(特に家族や若者向け)向けの超ドメスティックなエンターテイメントなのです。。。したがって、外国人を観客とする発想がそもそもない。。。この点は、観光客の割合も多いブロードウェーやウェストエンドとはだいぶ違うと思います。

外国人を見かけることはほとんどないですし、仏語をわからんのに、なんでおるねん?ぐらいのプレッシャーを自分は感じました(ちょっと自意識過剰だったかもしれませんが。。。)。。。アジア系だとそれだけでかなり浮きまくります。

したがって、フランス語がわからない人にとっては非常に敷居が高いエンタメではないかなあと個人的には思っていました。エフェクトとかもちろん言葉がわからなくても面白いと思えるところはたくさんあるけれど、それでもやっぱり物語の詳細がわからないのは観ている側としては結構歯がゆい。自分も1789のときは、結局物語の全貌がわかったのは、DVDを真面目に解読してからでした。そして、えー!そうだったの??と驚くことたくさん。。。

そんな中でこんなサービス提供の開始のアナウンス。え?仏ミューもついに国際化、そして観光産業の一つとしての位置付けになったのかなあ?とちょっとびっくり。

でも、フランスのミュージカルって英語圏のものにはない良さがあると自分は思っているので、その良さを本格的にフランス側が世界にアピールしようと思って腰を上げてくれたというのなら結構うれしい気がします(そうそう、宝石は眠らせてはいかんよ!)。

そして、このサービス、フランス語がわからない or 聞き取りは難しい、でも英語がわかるというお客さんにとってはとってもうれしいサービスなのではないのでしょうか。舞台は、映画などの映像媒体と違って台本があるとはいえタイミングとかも微妙に毎回違ったり、調整がいろいろ大変そうですが、非仏語話者にとっては、大きな助けになりそうです。字幕はフランス語という言葉の響きの美しさ(これは仏ミューの醍醐味の大きな要素の一つだと個人的には思っている。)を残しながら、フランス語が十分に聞き取れない人にも理解できる手助けをしてくれるという意味でも本当に画期的なサービスだと思います。

ミスタンゲットはセリフが多く、結構早口だったので、仏語中級の自分にとっては、理解するのはかなーり厳しい舞台だったので、このサービス当時利用できたらいろいろわかったろうになあと思います。。。

もちろん、原語をちゃんと理解できるようになるのが一番ではあるけれど、そこまでたどり着くのは至難の技。そして、より多くの人にフレンチミューの世界の門戸が広がるというのは、すばらしいことだと思います。

今後サービスが広がることに期待。


2015年12月12日土曜日

2016年アルベール・コーエンさん 新作フレンチ・ミュージカル「赤と黒(Le Rouge et le Noir)」

十戒、太陽王、ロックオペラ・モーツァルト、1789 バスティーユの恋人たち等のプロデューサーであるアルベール・コーエンさんの2016年の新作のキャスティングが発表されました。

現在、パリの劇場Commediaで上演中の「Mistinguett, reine des années folles」をソロプロデュース中のアルベールさんですが、今回もソロプロデュースのよう。

題材はあのスタンダールの「赤と黒」



フランス小説を舞台化ということで、とってもフランスっらしい舞台になりそう。キャスティング告知用のポスター(めちゃくちゃかっこいい!)にはNew Barock Opéraとあるので、ミュージカルといってもアチアさんと組んでいた頃のポップよりなものよりもクラシカルな歌い方に近いものになるのかな(そもそもミュージカルなんだろうか??)。。。

ミスタンゲットも、20'sの音楽をモダンにアレンジした歌を使っていたりしていて、若者がノリノリで楽しめる曲というよりは、大人が楽しめる舞台という趣向が強かったので、こちらもどちらかというと対象は大人向けの舞台になるのではないかと予想。ミスタンゲットもセリフ多めの舞台だったので、物語の内容的にもお芝居が結構出てくる舞台になるような気もします。

男女の愛憎劇。まさにフレンチが得意とする世界。

楽しみです。

2015年12月5日土曜日

1789 バスティーユの恋人たち 東宝版キャスト発表!

1789 バスティーユの恋人たち、ついに東宝版のキャストが発表になりました!

キャストや小池先生の談話

サイラモナムールの歌唱も披露。
東宝版でも書き下ろし曲があるとか。楽しみ。

上記のインタビューやこちらの記事でも出てきますが、小池先生がこのミュージカルと現代、そしてこれからの未来とのつながりを説明されているところが非常に興味深かったです。

もちろん、数週間前に起こったパリのテロがあったからこそ、ということもあるのだと思いますが、革命家、王家、普通の市井の人々、すべての人の物語であり、それが「人権宣言」に集約され、すべてはそこから始まる。そして、観客は、革命のその先に見えるものは?と問いかけられる…。それはもちろん、希望ではあるけれども、同時に大きな犠牲が伴う− これは、自分も舞台を見ながら感じたことだったので、非常に共感しました。



 現代にも決して無関係ではないテーマを取り上げているのもこのミュージカルの魅力。
オリジナルでオランプ役を務めていたカミーユ・ルーもテロ発生時、1789のPour la Peineの一節を取り上げていました。
ひょっとするとオリジナルより小池先生の方が、このミューの言わんとするところをきちんと捉えているような気がする笑。オリジナルは、この辺の「想い」を物語の流れとしてうまく表現しきれていないところもあるので、宝塚版に引き続き、そういった日本版の物語の緻密さは期待が持てます。同時に宝塚版ではいろいろ削られてしまったフレンチ的要素(ロナンの最期、女たちの描き方)がちゃんと描かれることを望みます。

しっかし笑ってしまったのが、フランスが描くフランス革命ということでもっとシビアなものかと思ってたら、ポップでノリのいい恋愛、青春ものだった、というくだり(爆)。小池先生、正直すぎます笑。でも、私も思った以上にエンタメ度が高いことには驚きました。でも、だからこそ、若い子たちも楽しんで革命を学ぶことができるし、そういった意味で親しみやすい作品なのではないかなと思います。

世界がより混沌とする中、また、この東宝版を見て、「人権」とは、市民の力とは?そういったことをまた改めて考えていきたいなと思います。

さて、配役を見ていると、宝塚版と同様、ロナン&オランプとアントワネット&フェルゼンのカップルが主軸になるというところは変わらないのかな、と思います。

小池くんのロナンってどうなんだろう、、、と思ってたのですが、予想以上にぴったり。童顔な感じが、名だたる革命家の中で孤軍奮闘し、時に抗う「若き農民革命家ロナン」を彷彿とさせます。個人的に、Rêve du paysan !(どうせ、農民の夢だよ!)とデムーランに怒りをぶつけるシーンが結構好きなのですが、そのシーンを演じている小池くんを妄想してしまいました笑。期待。

そして、衣装ですが、、、すごくアース・カラーに近い色になった気が(笑)。特にロナンや革命家たちの衣装。宝塚版では、オータムカラーへシフトして、渋い色合いになったなあと思ったのですが、それがさらに加速(笑)。私は、オリジナルの鮮やかな衣装がフランスっぽくて結構好きなのですが、農民の役なので、こちらの方がリアル感があるといえばあるかなという気がします。いずれにせよ渋カッコいい素敵な衣装だなと思います。

逆にオランプはオリジナルよりちょっと豪華&派手な感じ?オリジナルなちょっと地味目な真面目ガールな感じは残しつつも、衣装がより重厚感がある豪華な仕上がりな気がします。

アントワネットは、お二人とも宝塚ご出身の方ということで、おー、ぴったり。そして豪華だ!笑。宝塚版のときもそうでしたが、日本版はオリジナルの人よりもだいぶ、ベテランの方が演じるので、すごく気品溢れた大人の色香が広がるアントワネットだなと思います。

そして、宝塚版で異彩を放っていたアルトワ伯!!!宝塚版、お耽美系をきちんと踏襲し、セクスィーな魅力がすでに溢れ出ていますw 日本版で独自の進化を遂げたキャラ、東宝版でも必見です!

いやはや、来年の春が待ち遠しいです。


2015年11月27日金曜日

フランス版 三銃士 Les 3 Mousquetaires 2nd single "Un jour(いつか)" がリリース 〜パリテロ事件に寄せて〜 

久しぶりの更新ですが、、、。

少し時間は経ちましたが、、、パリでまた悲しい事件が起きました。
やはり一番衝撃的だったのは、劇場がターゲットとされていたこと。
去年の今頃、私はまさにパリの劇場で、何度も劇場に足を運んで観劇を楽しんでいたので、ひょっとしたら自分も巻き込まれたかもしれないと思うと本当にゾッとしました。

今回のテロは観光地ではなく、パリの地元の方が楽しく集う劇場、カフェ、スタジアムがターゲットになり、何の罪もない、人生をただただ楽しもうとしていた人たちが犠牲になりました。そういう意味で、当たり前の「日常」「幸せ」がターゲットになったと言えるのではないかという気がします。後日、テロの数十分前に撮影された楽しそうな観客の方たちの写真を見て、余計に心が痛みました(ここに写っている何人かの人は犠牲になったのかもしれないと考えただけで悲しすぎます。)。

1月のテロのとき、私の頭の中を駆け巡ったのは、1789の曲たちでした。
人間の命の重さ、そして儚さ。
今回の事件でも、人の命がこんなにも簡単に奪われてしまうことにやるせなさを感じずにはいられませんでした。

そんな中、来年9月から公演が予定されている「三銃士」から2nd シングルがリリースされました。

タイトルは"Un jour(いつか)"。

https://youtu.be/DrMslzbNvqI
スタジオバージョン
剣術の練習風景等メイキング映像も入っています。

https://youtu.be/vhqIUxiCs3M
オフィシャル・ビデオ
ダルタニアン、アトス、ポルトスと離れ離れになってしまう
アラミス。大自然の中でダミアンが歌います。
そして、蘇る楽しい仲間のとの思い出。。。
素敵なクリップです。

歌うのはアラミス役のダミアン・サルグ。

しっとりとしたバラードですが、実はこの歌、失った友への想いを歌った静かな感動を感じる楽曲です。

こちらのオフィシャルHPの解説によれば、アラミスが悪役リシュリューとミレディに捕えられたとき、ダルタニアン、ポルトス、アトスに自分がいなくとも女王の飾り紐を取り戻すためのミッションを続けるよう説得するといったシーンで使用される楽曲のようです。まさに、l'amitié, la fraternité et la solidarité(友情、兄弟愛、団結)といったデュマの作品の大切な価値を歌った歌、とのことです。

この曲自体は、プレスコンフェレンスでも披露されていましたし、テロ事件の前にもティーザーなどがリリースされていたのですが、歌詞がまさに多くの命が無残にも奪われた今こそ、訴えかけるものがある曲になっていると思います。

今回のテロ事件で多くの命が一瞬にして失われたことと同時に、非常に心が痛んだのは、突然愛する者を失った方々の悲しみだったと思います。

#rechercheParisというハッシュタグと共に愛する人を必死で探そうとする夥しい量のTwitter、そして、誰々が亡くなったことが確認されました、という投稿。

最愛の妻を失った男性が、Facebookで「Vous n’aurez pas ma haine(あなたがたは私に憎しみを抱かせることはできない)(原文/日本語)」と題する投稿を行ったことも話題になりました。

もちろん、遺族の悲しみは想像を絶するものだとは思いますが、この歌は、その悲しみに、寄り添い、その心に静かに染み入るような、そんな楽曲のような気が私にはしました。

残された者の気持ちが静かなメロディーとシンプルな歌詞で綴られていて、実に泣けます。


多少、意訳も入ってしまいますが、仏語歌詞の内容を少し書いていきたいと思います。

"愛する者が
突然消え去ってしまうとき
彼らはどこに行くのだろう

僕たちを見捨てる人
君たちを傷つける人が
僕たちから遠く離れた場所に
去って行くとき

彼らは僕らの中にある
僕らの思い出の手の届くところに

余計な一言ではなく
必要な行動を
最後のときのために
思い出を留めておくために

いつか、すべての希望が果たされ
過去が再び命を取り戻せますように
今というときと、ここにいない者たちが一緒になれますように
いつか、眠りにつき、最悪のことをもう考えずにすむことを
素晴らしく思える日が来るだろう
僕らは思い出の中でも生きている

残された者はどうすればいいのだろう
痛みがどんなものよりも強いとき
残されたことに罪の意識を感じるとき
(それでも)最後まで生きなければならないとき
誰しも忘れ去られ、終わることはない
もし誰かがまだここで待っているのなら

友がまだ今も恋しい
彼(女)が戻って来ることをいつも思っている"

今回のテロ事件に限らず、愛する人を突然失うという経験を持つ方は他にもたくさんいるのではないかと思います。

「残された者」の責任、愛する者を失った後も続く人生を生きていかなければいけない辛さ。

その中で出てくる「思い出」。
その人は戻ってこない、それでも思い出の中では再びその人の存在を確かに感じることができる。

「残された者」だからこその苦しみ、絶望の中に、思い出は一筋の希望を与えてくれる、そんな気がしました。

最後のそれでも、まだきみのことを恋しく思っている、という正直な告白にグッときてしまいました(これを書きながらウルウルしてる自分。。。)

ときどき思うのですが、本当にミュージカルの曲ってその時代を映しているというか、「鏡」のような存在なんだなと思います。


2015年11月24日火曜日

Mozart, l'opéra rock、韓国でオリジナル版をやるらしい。

びっくり。アチア・コーエンさんプロデュースの作品は、仏語オリジナルの海外公演はないだろうと思っていたら、なんと、来年3月、Mozart, l'opéra rockの来韓公演が決まったらしい(google翻訳による(爆))。。。場所もまた、あの懐かしのセジョン・センターとのことなので、結構力を入れて公演をやるってことなのかしら。

しかし、タイトルがなぜかAmadeus...。 でもLe Spectacle Misicalとなってるし、下の方にはちゃんと、Mozart l'opéra rockと書いてある。Google翻訳を見る限りでは、やはり仏版のことを言ってるようで。。。ドイツ語版と混乱するじゃんね。。。ドイツ語版がMozart!だからMozartと入れるとそちらと勘違いされると思ったんだろうか。

http://www.playdb.co.kr/magazine/magazine_temp_view.asp?kindno=2&no=87152&page=1&sReqList=

ただ、やるんだったら、誰がやるんだろう?というのは仏ミューファンとしては一番気になるところ。。。

少なくともサリエリ役のフロラン・モットは、現在パリで絶賛アーサー王に出演中&3月もツアー中だったと思うので、おそらく今回の来韓ツアーメンバーは新たに編成されるのではないかと思うのですが。たぶん、みんなミケランジェロとフロランのイメージが強いというか、あれは2人あってのミューだったようなところもあると思うので、ニューメンバーとなると、演じる人たちはなかなか大変かなと思います。

でも、本国では3D上映会とか、オリジナル公演の輸出はやる気ないんだろうなあとちと悲しく思ってたので、自分には嬉しい驚きでした。そろそろノートルダムとロミジュリ(あと十戒もか)だけじゃダメかなあと本国も思い始めた?のかしら?
それとも、韓国側から熱烈オファーがあったのかなあ?

行けたら行ってみたいのですが、、、ただ最近予定が割と謎いので、どうなることやら。。。

2015年9月19日土曜日

フランス版 アーサー王(La légende du roi Arthur)ついに 開幕!

さて先日9/17についにフランス版アーサー王のミュージカルがプレミア(初日)を迎えました!!!

プレミアのカーテンコールの様子がこちら↓。みんな楽しそうですね〜
そして、仏ミュー恒例のカメラを片手に押し寄せるファンたち^^ 熱狂が伝わる笑。


気になりすぎて、早速いろいろググってしまった。。。

結果。。。想像以上にすごいかもしれない。。。

こちら↓リハーサルの写真ですが、ちょっとセットの様子もわかるかな。。。
http://www.ptitblog.net/theatre/la-legende-du-roi-arthur-les-coulisses-du-spectacle-avant-la-premiere_art12820.html

たぶん、3Dプロジェクション・マッピング等を駆使してるんだと思いますが、映像でもすごい迫力。そして、仏ミューが誇るダンサーも、アクロバティックですごい!セットも衣装もすごく豪華な気が。

リハの映像ですが、ダンサーと映像、セットの
融合がすごい。

きっとライブだと相当凄いんじゃないかな。。。



いろいろな場面が
少しずつ映像が入っています。

観客の反応は正確なところはわかりませんが、いろんな人の感想を読んだ限りでは全体としては、結構良いように思いました(プレビューではないけれど、観客もプレミアや最初の頃の公演はそういう位置づけで見ているので、確かに直したほうがいいと思うところはあるけれど、また見にくるよ、という暖かいメッセージを寄せている方も多かったように思います。)。あと、CDを聞いたときは、普通すぎて全然いいと思わなかったけど、舞台版はとても良かった、という意見も結構見かけました。

やっぱり舞台は舞台となって初めて成立するものなんだな、、、と改めて思いました。豪華なセットや衣装、ダンサーたちの華麗な舞等の効果はもちろんあると思いますが、歌手たちもプロモやリハ等を経て、歌いこんでいるので、その辺の成長もあるのかなあという気もします。

ただ、やはり、アーサー王、グィネヴィア、ランスロット、マリアガンスの愛のトライアングルじゃなくてスクエア(笑)に話が集中しすぎて、聖杯を探す旅のほうがほとんど描かれていなかったのが残念だったといった意見をちらほら見かけました。

ストーリーも、舞台用に脚色されている部分もあるのかなという気がします。一番わかりやすいところだと、アーサー王の異父姉であるモーガン・ル・フェイですが、どうやらこのキャラクターはアーサー王伝説のモルゴース(彼女もアーサー王の異父姉。モーガンとは両親が同じ。)とモーガン・ル・フェイを合体させたもののようです。アーサー王の子どもを身籠り云々という話はモルゴースから、魔法を使ってアーサーに復讐といった部分はモーガンから来たものと思われます。あと、今回の舞台ではアーサー王が岩から引き抜いた剣はエクスカリバーということになっているようですが、これも伝説の中では実は違う剣らしい。。。

舞台に乗せる人間の数や時間も限られていたり、よりドラマチックな展開を求めての脚色なのかなあという気がしますが、、、確かにアーサー王の物語が恋愛ストーリーで終わってしまうの??と思う気持ちもわからなくもありません。。。

衣装も、すばらしいと言っていた人が多かったですが、趣味でなかったと言っていた人もいました。グィネヴィアの髪型が。。。と言っている人が確かいたのですが、、、私も中世な感じは出ているけれどもう少しナチュラルでもいいんじゃないかなーと思ったりしました。

私もそこまで嫌いではないですが(だってコスチュームって、目立ってなんぼというか。。。)、若干色味が強いかなあと思ったりはしました。確かに人によっては、ゴテゴテ過ぎてやりすぎ、と思う人もいるかもしれません。

プロモのときは黒を基調にしたどちらかというとみんなが考える「中世」な感じの地味目な衣装だったのですが、本番はかなり色鮮やか。なんでこんなに変更されたのだろうと考えてみたのですが、ひょっとすると、、、ちょっと前にやっていたRobin des Bois(ロビンフッド)と衣装のイメージがちと被る(イギリスものだし、鎧を着て戦い、、、といったところも似ている。)からかなと思ったりしました。

で、どうせ変えるんだったら、時代に囚われず自由にやろう、、、みたいな(笑)。前の記事にも書きましたが、衣装は、中世風でありつつも、「今」を感じさせるアレンジを加えているということで、ちょっとアーティスティックな感じもするものが多い気がします。

ちなみに、プレミア(初日)は、準備が間に合わなかった、とかで、Final(カーテンコール前の出演者登場のシーンのことを言っていた??)が即興だったらしいのですが(と、アチアさんが釈明している映像がありました^^;さすがフランスだわ。。。でも、観客は、アチアさんに暖かい拍手を送っていました。)、その点も含め、毎日日々の舞台でどんどん進化して行っているそうです。

あと、youtubeで映像をみていたところ、どうやらアレンジや歌詞も変更になっている曲もちょろちょろあったり(特にランスロットの曲)、CDに入ってない曲もあったので、ひょっとすると、舞台バージョンとして新たなCDが出されるかもしれません笑。
*わかるかぎりで舞台版とCDとの曲の違い等の情報をこちらにまとめました。

DVD化、これだけ大掛かりな舞台なのでされるような気がするのですが(というかしないのはもったいなさすぎる。。。)、早く見てみたくて仕方ありません。