2013年11月4日月曜日

Notre Dame de Paris - Richard Charest (1)

Richardとの出会い①  ~Rencontre Inattendue avec Richard Charest~

Laurentの初来日が先に来てしまったので、ローラン祭りになってしまったが、そもそも自分は、NDPに出ていたRichard Charest(リシャール・シャーレ)をメインに応援していたりする。。。(←今さら。。。)

2013年3月のNDPの東京公演の時に撮らせてもらった写真。
プレゼントをあげたら「じゃあこれと一緒に撮ろう!」と言ってくれたリシャール。
私が撮るとあんまりかっこよく映らないけど、実際のリシャールはかなり美形(笑)な方です。
フェビュスもやってたくらいだしね。

普段の性格上、「○○って大好き!」みたいなキャラではないので、大々的に、○○のファンですというのはブログといえども気恥ずかしいというか変な気分なのだが、NDPを見るそもそものきっかけはRichardであったりするので、やはり、彼には(勝手に)感謝するところが大きい。というわけで今回はRichardについて。

Mon histoire (4)でもいったように、Richardを知ったきっかけは、Youtubeの映像だった。Gringoireといえば、もちろん、オリジナルキャストであるBruno Pelletierさんがダントツに有名だし、彼の歌声は、まさにカリスマ(そして、いつも聞いてるNDPの音楽もBrunoさんのもの笑。)、、、。でも、RichardのGringoireは、別の魅力というか、親しみやすいGringoireだと個人的には思っている(あんまり褒め言葉に聞こえない(汗)気もするけど、観客との距離感が近いというか愛すべきグランゴワールだと思う。)。

年齢的には自分よりかなり上の人なので、リシャール、と呼び捨てにするのは大変おこがましいのだが、、、見た目も中身も実年齢(2013年現在43歳。)よりかなり若く感じる(やっぱり人に見られる職業をしてるから老けないんだろうか??)ので、自分の中では、かっちょいい「お兄さん」的なイメージだったりする。なので、リシャール"さん"というとどうもしっくりこず、やっぱり自分の中では「リシャール」と呼んでしまう。

Richardは、2013年1月のミニライブの際には来日しなかったので、彼を実際に自分の目で見たのは、最初にNDPを見に行った2日目の公演だった。しかも、そのときは2階席で、彼の表情まではよく見えていなかったが、Liveの歌は映像以上にかなりよかった。(自分は基本的に低音に響きがある人が好きなのだが(ローランもそう。)、Richardの声もまさにそういう感じで、すごく感激した。。。)

R&Jは、大好きな公演ではあったけれど、歌手たちのテンションやコンディションの落差が激しかったことが少しだけ不満だった。それと比べると、NDPチームは歌手の年齢層がR&Jよりかなり高めで、安定感があり、見ていて安心感があった。

特にリシャールは、結局3回公演を見に行ったけれど、どの回でも滑るということが全くなく、常に同じレベルを均一に保っているのがすごく印象的だった(だいたい最後の方になると何となく歌手たちに疲れが見えてくる気がするのだが、リシャールはどういうわけか、そういうことを感じることがあまりなく、いつもレベルが高かった。あと、彼は、他の出演者と比べて休演日も少なかったようだった。)。

物語のファンファーレ的要素が強いグランゴワールのLe temps des cathédralesは、やはりインパクトが強い。2階席からではあったけれど、Richardの声はよく通るので、2階席でもあの青いライトの物語の世界に一気に引き込まれた(自分が見た初めてのNDPのグランゴワールがRichardであったということはもちろんあるとは思うけど。そして、英語だったのがほんとうに残念だった。。。)。

他にもカテドラルと同じぐらいグランゴワールの人気ナンバーであるLuneは、カジモドの哀しさがしみじみと伝わってきたし(これは、カジモド役のMattとの仲のよさも関係あるのかも…。)、L'attaque de Notre-Dame では、グランゴワールがそれ以外の歌手たちと掛け合いをする部分があって、グランゴワール(Richard)の歌声のかっこよさがバーンと映えていて、個人的にすごく好みだった。(1人でそのほかの出演者を相手に歌のバトルをする感じが、すごく好き。)

歌以外でも、La Cour des Miraclesで袋の中に入れられて宙ずりにされてあわあわするシーンや、Le mot Phœbusであっさりエスメラルダに振られて舞台から退散するシーンなどのコミカルな演技も彼のチャーミングさが生かされていて、かなり「Cute」な感じなのもツボだった。悪意に満ちたと言えなくもない歌詞ではあるけれど、小気味よいナンバーであるLa fête des fousや、歌手だけど、何気にダンスをちょっとだけ踊るLe Val d'Amour では、彼のビジュアルのかっこよさがすごく映えていたと思う。

さらにマニアックな点だと、Richardの手の振りが個人的にツボで、歌舞伎や能ではないんだけど、やたらと手の動きや返し方がしなやかで美しく間近で見ると楽しいだろうなあと思ってしまった。

カーテンコールではごくごく短くではあったけれど、思いがけずフランス語ver.のカテドラルも聞くことができて、それだけは異様に感動してしまった^^

このときは一人で観劇していた&出待ちの発想はなかったのでとりあえず、すごい!!!と一人で感動に浸りながら家に帰った。

と同時に、こんなすばらしいパフォーマンスをする彼らに実際に会ってみたいという衝動に駆られた。こんな気持ちになったのは初めてだった。それだけ、NDPは衝撃的だった。

もう一つ、公演の中身とはほぼ関係ない(笑)が、実は、下記の映像を偶然発見し、あまりにもおもしろすぎて、MattとRichardについて、気になってしまっていた。



フランス語が早口すぎて追いつけない部分もあるけれど、要するに、なぜか避難用具を使ってマジ避難訓練をするというイタズラ映像(どうやら内輪のジョーク映像だったらしい。)。

公演前から、FBを見てると出演者同士で楽しくコメントしあっていて、仲はいいんだろうなとは思っていたけど、こんなことをしちゃうまで仲いいの?!と正直びっくりだった(あとで、RichardとMattはすごい昔から一緒にNDPに出てたことを知ったわけですが…。)。

で、2回目観劇。

今度は友人と。この日、成功するかはわからないがとりあえず楽屋口を探そう、とだけは考えて会場入り。というわけで、会えるかどうかもわからないのに、ミラーレスカメラを持参(笑)。この回は、前から5列目のセンター辺りだったので、Richardがはっきりと見えた。そして、Richard、やっぱりうまい。しかも、今回は表情がくっきり見える!と感激しっぱなしだった。この回は、確かひたすらRichardを追って、大満足していたような記憶(笑)。

カーテンコールのみ撮影可ということで撮った写真。
この日は、土曜だったと思うが、フロロとフェビュスが代役という日だった。
リシャールが出演していて、本当にほっとした記憶。
(代役のジェロームさんもよかったけど、ロベールさんを間近で見れなかったのはかなり残念だった。)。
NDPは代役というよりもはやローテーションというぐらいの勢いで出演者が回転していたので
自分が見たい出演者が出るかどうかわからないというのが、実は何とも悩ましかった。
 
そして、観劇終了後、友人を巻き込んで楽屋口を探索。会場をぐるぐる回っていたら、友人が「あそこから外国人が沢山出てきてるから、あれじゃない?」と指摘してくれる。で、行ってみると、確かに出演者パスを持っている人たちがつぎつぎと出てくる。。。あとからわかったが、これはダンサーたちで、今から考えるとかなり不躾だったと思うが(このときスタッフだと勝手に勘違いしていた。。。)、、、ダンサーのうちの一人に「リシャールはもう帰ってしまいました?」と聞いてみると、「さあ、どうだろう?」とあっけなく返されてしまう。
 
んー、どうしよう、と思いながらとりあえず待っていると、MattとRichardが仲良く一緒に登場(確か、出演者の中では最後だった気が。)。舞台上ではヅラをしているので、かっこいいことはかっこいいのだが、やっぱりヅラなしのRichardはヅラありより数倍かっこよく見えた。確かこのときは無駄に緊張していたけれど、パンフにサインをもらい、一緒に写真を撮ってもらうことができた(まさかマジでミラーレスが活躍すると思わず。)。Richardが帰り際"Bonne soirée!"と手を振りながら、爽やかに立ち去っていった姿が今でも忘れられない(あの瞬間を本当に写真で収めたかった。。。)。
 
MattもRichardも上記の面白映像のようにとっても楽しい人なのかと思いきや、実際に会ってみると「面白い」人(チャーミングという意味ではそうかも。)、というより、ファンを大切にする「真面目」な人という感じがしたのが実は、意外だった。(ファン一人一人に丁寧に応対していたのがとても印象的だった。)。

ほかに出待ちをしたことがなかったので、比較はできないけれど、出演者がこんなに気さくなのは驚いたし、感動した。もちろん、舞台での姿や歌声に最も感動したわけではあったけれど、それでも、彼らの誠実さ、優しさに触れて、益々応援したいという気持ちになった(→かなり単純。もちろん、向こうも客商売なので、愛想悪くはできないというのはわかっているけれど、それを差し引いても、やっぱり素敵な人たちだと思う。)。
 
この日は本当に夢のような日だったが、その一方で、やっぱり自分のことばで、いかに自分がこの公演に感動したかというのをきちんとシンガーの人たちに伝えたくて、手紙+αを渡すことを思い立つ。前述のように、普段はキャーキャー言うタイプではないので、正直、ファンレターとかプレゼントというのは何となく照れくさかった。でも、ここで何か表現しなければ、相手にこの感動した気持ちを伝える機会はない。という気持ちがペンを動かしていた(もちろん、FBやTwitterがあるので、もっと手軽に電気的に伝えることは可能なのだけれど、元来アナログ人間の私は、やっぱり対面で、しかも手書きでないと本当の思いは伝えられない、と思ってしまう…。)。

視点としては、リシャールメインではあったけど、実は、ロベールさん@フロロ(人間の性を哀切を込めて歌うロベールさんのフロロは本当に最高。フロロを憎いと思うより、哀しい人間だな、と憐憫感情を持ってみてしまう…。)、マット@カジモド(決して振り返られることのない「愛」の歌にMattの人の良さが投影されている気がしてすごく切なくなった。。。)、もそれぞれ感動したので、とりあえずその3名に手紙を書くことにする。

ただ、この時点での予定では、観劇はもうしない予定だったので、渡すとなると、どうしようか、と考えたのだが、観劇をしなくても、よく考えたら出待ちはできるので(相当変な人ではあるけど(汗)。)、Twitter上での出演情報をチェックしつつ、ロベールさんが出ていそうな日を選び(苦笑)、彼らが楽屋口から出てきそうな時間を狙って訪問することにする。

もうここまでくると、アホとしかいいようがないな、と自嘲的に思いつつも、でも、やっぱりやりたいという気持ちには勝てず、数日後、シアターオーブに出向いた。

(2)につづく。

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