2015年6月12日金曜日

フランス版 三銃士(Les 3 Mousquetaires)キャスト発表!

先日Idina Menzelのコンサートを見に行ったり(これすごかったです。。。ほんとに。)、Tony賞を一応チェックしたり、(渡辺謙さんが出ていたこともありますが(苦笑)。)なんだか頭の中が若干ブロードウェーなのですが(笑)、ついに、フランス版、三銃士のキャスト(歌手)が発表されました~!!!

6/10のコンフェレンスの映像等も入った映像はこちら↓(英語字幕付き)。
 プロデューサーや歌手たちのインタビューもあります。見ごたえある映像。

https://www.dailymotion.com/video/x2trslo_cdp-l3m-part1-eng-sub_travel 
https://www.dailymotion.com/video/x2u4c9q_cdp-l3m-part2-eng-sub_travel

これによれば、この作品は国内公演だけでなく、国外輸出(フランス語圏以外も、という意味だと思うのですが。でも、多分、招聘版ではなく、翻訳バージョン。。。)も視野に入れているとのこと。

「三銃士」は日本でも浸透してる物語なので、このフランス版の三銃士が日本でも上演される、というのは結構あり得るのではないかなという気がします(フランスでの公演の評判ももちろんあるとは思いますが。)。
 
メインシンガーの写真はこちら(公式FBより)↓
https://www.facebook.com/Les3Mousquetaires/photos/a.544351668996390.1073741828.534702693294621/788707867894101/?type=1&theater

三銃士+ダルタニアン バージョン
https://www.facebook.com/OlivierDionOfficiel/photos/a.363001897057427.91564.298921273465490/990885630935714/?type=1&theater

そして、チケも最速発売中~笑↓。公演は来年だよ?!笑。
でも、そこまで急がなくてもフランスの場合は割といい席は取れると思います。。。出演者にもよるとは思いますが。
http://www.les3mousquetaires-lespectacle.com/fr/billetterie?utm_source=fb_3M

配役はこんな感じになりました!

Olivier Dion (D'Artagnan/ダルタニアン)
Brahim Zaibat (Athos/アトス)
Damien Sargue (Aramis/アラミス)
David Ban (Porthos/ポルトス)
Megan (Lanquar) (Constance/コンスタンス)
Victoria (Petrosillo) (la Reine Anne d'Autriche/アンヌ・ドートリッシュ)
Christophe Héraut (Richelieu/リシュリュー)
Golan Yosef (le Duc de Buckingham/バッキンガム公)

まず写真を見て思ったのは、ミュージカルやるって感じがする(爆)。何が言いたかったかというと、、、今回三銃士をプロデュースするプロダクションは、以前ロビンフッド(Robin des Bois)を作ったプロダクションと一緒なのですが、 ロビンフッドのチームは、パッと見、今をときめくフランスのスーパースター、マット・ポコラと仲間たち、みたいな感じが否めず、、、(日本で当てはめるとジャニーズの誰かが主役をやる感じと似てるかなあ。)ポコラ人気でミューを売ってる感じが私としては、んーと思うところがあり(ある意味食わず嫌いってところもあるのかもしれませんが。)、結局この年はフランスに遠征するのは止めました(爆)。チケットが売れなければ、公演自体成り立たないので、その戦略を一概に批判することはできないのですが、それでも、これはあからさますぎる気が苦笑。

結果、ロビンフッドは興業的に大成功だったようですが笑、それと比べると、今回の出演者は、ミュー色がちょっと強くなった気がします。年齢層も若手キラキラ要員ももちろんいますが、それなりの年齢の歌手もいますし(全体的に平均年齢は高め。)、ミュージカル出演経験も、未経験っぽい人もいれば、ダミアンのような実力派もおり、チームとしてバランスの取れた配役になったなあという印象を受けました。アイドル的キラキラ感だけでなく、ミューとして見せようという意欲が感じられて、そういった点は好印象でした。

といっても、楽曲はまだ発表されてないので 単なる期待感ですが、、、。6/15にダルタニアンの1stシングル"Je t’aime, c’est tout(君を愛してる、ただそれだけ)"が発表になるようです(タイトル、キラキラ度満載だわ^^)。乞うご期待!最初のシングルなのできっとキャッチーなポップ曲なんじゃないかなと思います。

ただ、不思議なのは、重要な敵役であるはずの美しきスパイ、ミレディ役が未発表なこと。彼女なしに三銃士の物語は展開できないはずなので、いないってことはないとは思うのですが、いろいろ裏事情があるのかしら。。。(→上記のコンフェレンスの映像によれば、まだミレディ役はキャスティング中とのこと。)

さて、出演者を一応ググってみました。

アレクサンドル・デュマの三銃士のお話と登場人物の復習はこちら→(Wiki)。

ダルタニアン役の Olivier Dion(Wiki(仏))。Wikiによれば、ケベコワ、23歳。2012年のケベックのスター・アカデミーで人気を博したようです。CDも結構売れていたようなので、ケベックやフランスでは結構名の知れた歌手なのかな。下記が彼のソロのシングル曲。最近よくある踊れるポップですね。しかもタイトルが、もし僕が彼女の太陽なら(爆)。若い、そして間違いなくアイドル路線ね笑。というわけで、彼は、このミュージカルでは間違いなく、女子をキャーキャー言わせるキラキラ王子様要員だと思います。でも、主人公にキラキラ感は必須ですし、ビジュアルはみんなが考えるようなダルタニアンに結構近いのではないでしょうか?

"Olivier Dion - Si j'étais son soleil"
さわやか、キラキラ~

アトス役のBrahim Zaibat(Wiki(仏))。卓越したダンサー、のようですが、、、ググってたら、マドンナのいい人だったそうな(別れたときの記事→こちら)。し、知らなかった。というわけでマドンナのコンサートにもダンサーとして参加してたことがあるそうです。彼は三銃士の一人だけれど、歌手ではなさそうなので、歌は歌わないんだろうか。。。謎。ちなみに彼は、アトスとしてだけでなく、ミュージカルの芸術面の監修も担当(振付等もやるってことかな。)するそう。というわけで、ミュージカルでは素晴らしいボディー(爆)と戦い等で見せる素晴らしい身のこなしに注目。のような気がします。彼のそんな一面がわかる三銃士プロモ映像↓。三銃士では最年長のまとめ役のアトス役ですが、ダミアン(アラミス)、ダヴィッド(ポルトス)と来ているので、これはちょっと不思議な感じかも。。。まあ、でも彼が一応一番に配役が決まったので、チームのまとめ役であることは確かなので、そういう意味でアトス役ということなんでしょうか。

https://youtu.be/nEFQiBiNlcY 
剣さばきと身のこなしはさすが!

アラミス役のDamien Sargue(Wiki(仏))。フラミューファンにはおなじみ、ロミジュリの初代ロミオ。初演時の長髪をたなびかせてのロミオは、とても印象的。ロミオ役があまりにも有名すぎてちょっと霞んでますが、実は、ロミジュリに出る前に、ノートルダム・ド・パリにグランゴワール&フェビュスの2ndキャストとしても出演していました。2010年くらいまでは韓国公演などワールドツアーにもロミオ役で出演していたダミアンですが、、、2012年の日本公演ではまさかの降板。。。その後、あまり目立った活動をしてなかった気がするのですが、ある日突然すごい勢いで芸能活動を再開したっぽく(笑)、Danse avec les stars(芸能人のダンス番組。これ、いろんな国でやってる気がします。)に出演したり、Forever Gentlemenというコラボ・アルバムに参加したり、Latin Loversというグループを結成してCDを出したり、気づいたら、白馬な王子様<3 からちょい悪な渋いアラフォーに華麗なる転身を遂げていたのでした笑。今年には娘さんも誕生。歌唱力はロミオ役で折り紙つき。私も、生ダミアンを見に行くためだけにフランスに行きたいです笑。きっとダルタニアンをしっかり支える三銃士の一人になることでしょう。

https://youtu.be/MuZ4-cdGgQE
あの長髪姿をもう一度。

ポルトス役のDavid Ban(Wiki(仏))。私もパリまで見に行った1789 Les Amants de la Bastilleでダントン役を演じていた方。 ダントン役でも女癖は悪いけれど、心が広いおおらかな人物を演じていましたが、今回もちょっと路線が似ている気がします。ダヴィド自身も、生で見たのは舞台だけですが、地方公演の間、ファンの子達の為にミニコンサートを開いてあげたり、心優しい人のようです。1789以外にもグリース、ヘアー、Avenue Q、フラッシュダンス、Il était une fois ... Joe Dassin等にも出演。声が割と低め(たぶん、バリトン)で渋く響く声なので、私は1789のとき好きな歌手の一人でした。コミカルな演技も非常に上手なので、そういう意味でも、三銃士のムードメーカーとして活躍してくれるような気がします!

https://youtu.be/CmsCitl2pR0
Au Palais Royal(1789より。)。
髪は、ウィッグです笑。スキンヘッドだと知らなかった自分は最初本人と役が結びつきませんでした。。。今回も何か被るのかな笑。

コンスタンス役のMegan。彼女はどうやら公開オーディションで選ばれたようです。金髪の優しそうな美女。彼女もやはりPopstarsという音楽オーディション番組で2013年にMessというガールズグループの一員として優勝し注目を集めた女の子のようです(彼女についての記事→こちら)。ダルタニアンと相思相愛になる役どころ(でも最後は悲劇なのね。。。)。ダルタニアン役のオリヴィエと美男美女カップルになって、若者たちが熱狂しそう(笑)。顔だちはあまーい感じだけれど、歌い方は割とグルーヴィーなようなので、見た目よりはちょっと大人っぽい感じのコンスタンスになるのかなあ。いずれにしても、チームの華になること間違いなしの少女です。

https://youtu.be/fyIatDT79ig
三銃士でのレコーディング(でも、オーディションの一部)の様子。

彼女のオリジナル楽曲↓どちらかというとR&Bに近い感じ。
Megan - Sous ma peau 
https://youtu.be/A8JZjeOs5nk

アンヌ・ドートリッシュ役のVictoria(Wiki(仏))。Roi Soleilではボーフォール公に身分違いの恋をする一般ピープルの女性イザベル役を演じていましたが、今回は女王様役。彼女も公開オーディションで選ばれたようです。ファイナリストには、1789でマリー・アントワネット役で出演していたロクサーヌも残っていましたが結局は、力強いクールなかっこいい女子のヴィクトリアの方が選ばれたようです(アンヌ・ドートリッシュのWiki記事を読んでた感じだとどちらかというと、ロクサーヌ系の陶器のような白い肌美女のほうがビジュアルに近い気がしたので、ちょっと意外と言えば意外でした。ミレディのほうがイメージに近かった気も。)。ルイ14世の母ということで、嫋やかな女性というより、こういったパワフルな感じの女性の方がイメージに合ったのかも。歌声もソウルフルで力強く、ミュー経験者ということもあるのかもしれませんが、舞台映えしそう。彼女も音楽オーディション番組The Voiceに出演歴があるようです。みんなこういうの出てるのね~。

https://youtu.be/kKdSwW_MIX4
同じく三銃士のオーディション中の映像。
同じプロダクションのRobin des Boisの曲をカバーしています。

https://youtu.be/Dpor2a8ujAc
ロワ・ソレイユ時代のヴィクトリア。このときはロングヘアー。

リシュリュー役のChristophe Héraut。この人が選ばれたのは結構意外でした。というのも、オーディション映像で、彼はかなり挙動不審で自信なさげ笑。最初のオーディションで歌っていたノートルダムの名曲、Tu vas me détruireも何だか微妙。ファイナリストに選ばれていたもう一人の人のほうがはるかに自信たっぷりでした。彼自身も相手の方が経験があるし、とても上手だし、、、と言っていて、この人がファイナリストに選ばれたこと自体驚きでした。でも、見た目は確かにリシュリューっぽいし、チーム全体で考えたとき、バランス的にもう一人のファイナリストより彼を入れたほうがしっくりくる気は確かにしました。そういう意味でも、やはりミュージカルというのは単に歌唱力や経験で役が決まるわけではないのかもなあという気がしました。ちなみに彼は、Spartacus le gladiateurというミュージカルに出演してたようです。そして、今年ちと話題になったEurovisionにも昔、参加してたことがある模様。。。

 https://youtu.be/h3AKYCqLDOw?t=2m7s
彼の自信なさげなインタビュー映像をどうぞ笑。

https://youtu.be/cG1ASB3v1gI?t=1m
ちょっと微妙な Tu vas me détruire。プロダクションの人たちの感想も結構ネガティブな感じ。

バッキンガム公役のGolan Yosef(Wiki仏)。1789でロベスピエール役で出演していたセバスチャン・アジウスを破ってのキャスティング。彼も、やはりかっこいい要員な気がします(爆)。彼は、オランダ出身(最近はフレンチミューでもフラ語圏以外の出身者はちらほらいたりしますが。)。元々はバレー・ダンサーとしてキャリアをスタートしているようです。フランスでの舞台出演歴も結構あるようで、2010年にDracula, l'amour plus fort que la mort(主役のドラキュラ役だったのに、歌わなかったそうな笑→インタビュー)、2014年にLove Circusに出演(このときは歌ったらしい笑。)、今年のフラ語版キャッツにもRum Tum Tugger役で出演予定だそうです。人気者~。女王様に熱烈に恋する英国人公爵役ですが、相手がヴィクトリアということで、その相手にしてはちょっと線が細い気がするなあ。。。このカップルどんな感じなんだろう?とちょっと思ってしまいました笑。これは舞台を見るまではわからないですねー。

https://youtu.be/OEUxYGWnIrs
ドラキュラでの華麗なダンス。さすがバレーダンサー。身のこなしが優雅だわ。何も言われなければ、これがミュージカルとは気づかない。。。

https://youtu.be/-nzWpcTsgrE
昨年公演をしていたLove Circusでのゴラン。多分、黒いベストを着てる人だと思います。実は、去年パリ遠征時に最後まで見に行くか迷っていた公演だったのですが、 英語の曲が多そうだったのと、流行った音楽をつないで物語をくっつけたタイプのミュージカルのようだったので、結局見に行かなかったのでした。でも、帰国して調べたら結構評価よかったので、ちと後悔しました。サーカスとミューのフュージョンということで面白そうでは確かにありました。

さて、三銃士の名言といえば、One for all, all for one(みんなは1人のために、1人はみんなのために )。仏語ではどうなるかと言うと、 "Un pour tous, tous pour un (アン・プール・トゥース、トゥース・プール・アン)"。

この言葉をパリで聞くのを夢見て、来年を迎えたい(笑)と思います(→気が早い人。)。

トリビア:このミュージカルのタイトル、trois mousquetairesではなく、3 mousquetairesと3が数字になっていることに気づきました。たぶん、troisで検索するとデュマの小説やら、映画やらいろいろ引っかかってしまうから な気がするのですが、面白い作戦だなあと思いました。


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