2015年7月12日日曜日

1789 バスティーユの恋人たち フランス版と宝塚版の違い <人物編>

前回の感想に続き、オリジナルの仏版と宝塚版の違いについて引き続き書いていきたいと思います。

とりあえず、人物設定から。

<ロナン>
オリジナルでは、デムーランや他の革命家に混じって、存在感が若干薄かったロナン。彼が父をラザールによって理不尽に殺された、ということ以外、実は、原作ではそれほど人物像は掘り下げられていませんでした。革命家としての成長も、革命のパンフレット作りには関わっていたみたいだけど、デムーランのように演説の草稿を書いたりしていたわけでもなく、まさに「名もなき一青年」として、最後に命を落とす、という設定だったので、ヒーローらしさやカリスマ性といったものもほとんどない役でした。したがって、ミュージカル内では、きっと主役、、、なんだろうけど、ちょっと主役としては弱いなといった感じの役でした。

対して、宝塚版では、ちゃんとヒーローになっていましたw そして、きちんとどの場面でも舞台を引っ張っていく役になっていました。特に宝塚版の演出でよかったと思ったのが、バスティーユ監獄で、彼が吊り橋の鎖を切り、それを突破口に襲撃がなされた、という設定の変更。彼が主人公であること、そして革命の中での意義がはっきりわかってすごくよい変更だったと思います。でも、オリジナルの、カリスマ性を持ったヒーローではなく、「一市民」としての「名もなきヒーロー」という点はしっかり踏襲されていて、うれしかったです。

聞くところによれば、一般市民が宝塚の主人公として取り上げられるのは非常に珍しいのだとか。でも、キャラ設定がはっきりしているような偉人ではない人を主人公にするのって、すごく大変だったと思います(オリジナルでもこの辺はいろいろ迷走感がありました。。。)。そういう意味で、ここまで名も無き主人公をうまくまとめ上げたのはやっぱりすごいなあと思いました。

また、もう一つ宝塚版ではっきりとなった部分が革命家の中でも彼は農民、つまり下層市民であったという点。無学だけれど、ハートだけは熱いロナンとデムーラン、ロベスピエールといった「プチ・ブルジョワ」な平民の間でも対立があったことは、オリジナルでも描かれますが、オリジナルでは印刷所での口論は、ダントンの「喧嘩は止めるんだ!」の一喝で事態は丸く収まります。そして、その後デムラーンとロナンはあれだけ喧嘩してたのに堅い握手を交わし一件落着してしまいます笑。

これもうちょっと深く描いても良かったんじゃないかなあと私は思っていたのですが、宝塚版では私が思っていた以上にこのエピが掘り下げられていました→っていうか、一曲この件についてだった(笑)(自由と平等(原題:Pic et pic et amstramgram))。この歌元々は、どっちかっていうと、我々の団結は堅い!みたいな曲だったんですが笑。

でも、実は革命側だって一枚岩じゃない、という視点は非常に大事なことだと思います。宝塚版の歌詞ではないですが、リアルに社会の不条理を自分の目で見てきている「この身体の肌一枚」のロナンにとって、リアルを知らないちょっとスノッブなデムーランたちはやっぱり「どうせお前たちは上から目線で、本当に苦しんでる人達のことなんかわからないんだ!」と憤りたくなる気持ちは非常によくわかります。それが宝塚版ではより丁寧に描けていたかなという気がします。

ただ、、、うーんと思ったのは、前回の記事にも書いたように、やはり彼の死に方。これは、、、オリジナルにやっぱり忠実であって欲しかったです。。。

あと、カーテンコールで(あ、でも宝塚はその後レビューがあるので、エンディングって感じかな。)、さっきまで薄汚れたロナンがいきなり宝塚の白い衣装でせり上がってきたのは、、、宝塚のスター様登場なので仕方ないのでしょうが、革命へ静かに思いを馳せる曲なので、自分としては違和感が無きにしもあらず。ちなみに、オリジナルでは、ロナンは襲撃シーンの汚いメイクのまま(仏版は、Sur ma peauのシーンで歌いながら顔に茶色の顔料を塗る演出があるのです。)、最後にオランプと手をつなぎ登場するのですが、このほうが、「革命」の意味を考える上では良かったんだんじゃないかなあ、やっぱり。。。

あと、これは全くどうしようもない話なのですが、、、オリジナルで演じていたルイくんは20代そこそこのあどけなさが残る青年。周りのデムーラン、ロベスピエール、ダントンを演じてた役者は30代くらい。明らかに彼が一人若造(笑)だったので、若さゆえの無鉄砲さや一徹さが大人に混じってがんばってる感が出てて、なかなかいい感じだったのでした。が、宝塚版は、、、やっぱり若く見せてる感じが(汗)。東宝版に出演予定の小池くんはそういう意味では、童顔なので、この辺は意外とぴったりくるかもしれません。

<アントワネット>
仏版ならオランプが次に来るはずですが、宝塚版は間違いなく、アントワネットがロナンに次ぐ主人公になっていたと言えるでしょう。そして、フェルゼンがメインキャストへと格上げされ(仏版ではダンサーが片手間で演じてたのに、歌まで歌ってたよ(驚き)!)この二人の愛も物語の大きな主軸になっていました。が、前回の記事のとおり、宝塚版は、本当にフェルゼンを心から愛していたけれど、国のために、家族のために、夫であるルイ16世のために、泣く泣く諦める、という純愛+耐える女、というストーリーになっています。

仏版との一番大きな違いは、このフェルゼンとの恋が物語のもう一つの主軸になったこととも関連していますが、マリーアントワネットが改心した理由です。

宝塚版では、フェルゼンとの許されぬ恋に身を焦がしたため、その罰として愛息である王太子が亡くなったとアントワネットが自分を責め、改心する、という設定になっていますが、オリジナルでは、フェルゼンは冒頭の逢引のシーン以外では登場せず、この恋愛が直接王太子が亡くなったこととは関連付けられていません。

神様の裁き(原題:Je vous rends mon âme)は原曲と同様、マリー・アントワネットが改心し、神の赦しを請うというコンセプトは同じですが、宝塚版は良妻賢母になることを誓う(爆)曲になっているのに対し、オリジナルは、冒頭は自分の贅沢三昧の生活が、平民の生活を犠牲にしたと言うのなら、私を許してください、と始まり、後半は、もう二度と帰ってこない息子への愛、懺悔、を語ってはいつつも、やっぱりそれが恋愛によるものだとは言っていません。私個人の解釈ですが、、、仏版の改心した理由はやはり、アントワネットも最後は全てを失って、ちょっとだけ平民の痛みに気づき、人間としての改悛の情が湧いてきたということなんじゃないかと思います。

しかし、どうしてこんなにも「良妻賢母」をプッシュするのかなあというのは自分の中で疑問に残りました。オランプに暇を出すときも、仏版では、国のために、という話以前に、自分は愛する人(フェルゼン)を追いかけられなかったけれど、あなたなら追いかけられる、と「恋する女」として、オランプを応援するという設定になっています(プロデューサーさんは、王妃、妻、母である前にアントワネットもやはり恋する女だったのだ、ということを言いたかったのかなと思います。)。宝塚版はこのシーンでは「女」なアントワネットがそこまで強調されてなかったような。

不義の恋ということについても、多分ベルサイユ・ワールドにおいて、愛人がいるなんてことは、日常茶飯事で、仏版では不義を後悔するなんて発想自体なかったんだと思うんですが(笑)、好きな人を諦め、貞淑な妻に戻る、という設定が、個人的にはすごく日本的な「ザ・清い人」な感じに見えました。。。

こういうところは、やっぱり日仏のモラル観というかそういう文化的背景が影響を受けているのではないかと推察。。。

でも、宝塚版でアントワネットを演じていた愛希さんは、その佇まいがまさにアントワネット。王妃としての威厳、そして凛とした美しさがぴったりハマっていました。あと、個人的に、全てを賭けて(原題:Je mise tout)以外の(笑)衣装がオリジナルより上品で高貴な感じがして素敵だったと思います。オリジナルは割と若めのかわいい子がアントワネットを演じていたのですが、私としては、愛希さんのほうが落ち着きがあって、ハマっていたかなあという気がします笑。

<オランプ>
配役の掲載順ではかなり格下げされていたオランプですが、、、舞台を見ている感じではそれほど存在感が薄れた、という感じはしませんでした。そして、ロナンとキスしてた回数、、、多分、仏版より多かった気がする笑。

キャラ設定もオリジナルからほぼ変更がありませんでした。良家の子女で、王妃様のためなら体張ってでもがんばる真面目ガール。でも敵であるロナンに恋してしまう。。。

ただ、彼女が1人で歌う曲がアントワネットに取られてしまったり、ロナンとのデュエット曲がロナンのソロ曲になってしまったり(Tomber dans ses yeux(邦題:二度と消せない))、歌うシーンは減った印象でした。

あともう1つ原作との違い、として思ったのは、「神」の存在が宝塚版ではロナンとオランプとの恋の焦点にあまりなかったことかなと思います。2人が別れてしまった理由は、革命に生きるvs王家に仕えるという任務という感じだったと思うのですが、実はオリジナルでは「神」が結構絡んでます。こういうところがやっぱりフランスっぽいような気が自分はしました。

宝塚版では「思いが違うの」というややわかりにくいセリフで2人の世界観の違い表現されていましたが、仏版ではもう少し細かいやりとりがあって、革命=神なぞいない、人間はすべて平等、人間が中心というパラダイムに生きるロナンと王家サイド=神を信じ、王権神授説の下、王を絶対化した存在として畏怖しているオランプが「愛を持ってしても超えられない(ように思える)決定的な違い」を巡り、口論になるという設定になっています。

あと、宝塚版でもやっぱり何故2人が恋に落ちたのかは、よくわからなかった気がしました。オリジナルはオランプが救出したときに一目惚れ、だったのか??ぐらいで全くの謎、、、でしたが、宝塚版もやっぱりそんな感じ??ぐらいでした笑。この部分はオリジナルのストーリー・ラインが弱くてどうしようもなかったのかなあと自分は思いました苦笑。

私が観劇した日は海乃美月さんがオランプを演じていましたが、真面目ガールな感じがぴったりですごくよかったです。

<アルトワ伯>
この役は、一番仏版と違うのではないでしょうか。役回りとしては、仏版のアルトワ伯(腹黒、策略キャラ)とラマール(オランプを囲おうとする)の役を合体させたような感じ。そして、そこにお耽美俺様キャラの要素が加わり、なんだかすごい魅力的な(笑)悪役キャラになっていました。これだけ悪役が美形なのも悪くないなあと思わず思ってしまったほど。オリジナルにはない、確固たるキャラにいい意味で変貌していました。

Je suis un dieu(邦題:私は神だ)は、オランプに迫る曲という意味では仏版と同じですが、仏版はラマール(宝塚版同様、ヘマばっかりしていつも空回り、でも威張りくさっている器の小さい男、という設定)が歌っていたので、むしろこの曲は、何だか滑稽な歌だったのですが、、、宝塚版は魅惑の媚薬ソング(笑)になってました。媚薬設定にはビビりましたが、これも、ありかなあと思わず思ってしまいました笑。

が、その変更のせいで、トゥルヌマンとロワゼルはまだしも、ラマールの存在が結構無駄っぽい印象を受けました。宝塚版でも、観客の笑いを取るために登場している役回りですが、どうも冗長というか、、、ラマールは潔く切っても良かったんじゃないかなあという気が自分はしました。あと、宝塚版はそんなこんなでアルトワ伯のキャラが独り立ちしてしまったので、ラマールとの軽妙な掛け合いが少々減ったような気がしました。そういえば、マイナーなところでは、宝塚版でラマールは死なないのでした。

<デムーラン、ロベスピエール、ダントン>
この3人の使い方が宝塚版では一番残念だったかなあ。オリジナルでは、見た目もキャラ設定も明確に違っていますし(デムーラン→理想家、ロマンティック、ロベスピエール→熱い、情熱家(恐怖政治の部分は出てこない)、ダントン→おおらか、女好き、3枚目)、それぞれミュージカルの鍵となる曲をソロで歌っているので(デムーラン→サイラモナムール、Fixe、ロベスピエール→A quoi tu danses、Hey ha、ダントン→Au Palais Royal)それぞれ非常に魅力的なキャラクターになっていました。が、宝塚では、衣装は違うのに、どうもみんな「同じ美形な感じ」に見えてしまって、しまいには、誰が誰だかわからなくなってしまいました、自分苦笑。というわけで、彼らは基本常にセットでプチブルジョワな革命家ズに見えてしまったのでした。。。

ただ、これは、明らかにロナンを主役として引き上げるために、行われた演出の変更によるものなので、仕方のないことなのかもしれません。でも、もう少し、3人の違いがよりはっきりしたら良かったのになあと思いました。特に割りを食ったのはデムーラン。サイラモナムールはロナンがリードを歌いバックコーラスに、Aux armes!(武器を取れ!)のシーンも連呼していた割りに、仏版ほどドラマチックなシーンにはならず(っていうか、テーブルに立っていたのはひょっとしてロナンだった??いや、さすがにそれはないよね。。。)、、、。ほんと、one of themに埋没してました。仏版は彼の存在が主役のロナンを食ってしまうほどに大きかったのですが、彼の持つ「理想の国」を目指そう!というロマンティックな雰囲気が少々宝塚版では弱まっていたかなという気がします(まあ、その役割をロナンが担っていた、と考えることもできるのですが。。。)。

あと、個人的にお、と思ったのが、デムーランの妻リュシーの登場。仏版にはない役なのですが、デムーランについて、自分が調べていた時に偶然この2人のラブ・ストーリーを知り(2人とも恐怖政治のときに処刑されてしまいます。)いたく感動したので、この改変ちょっとだけうれしかったです。

<ソレンヌ>
すでに前回ほとんど書いてしまったのですが、やっぱりフランス版との一番大きな違いは、オリジナルでは悲しみ、脆さを胸に秘めつつも、娼婦として生きる誇り、したたかさ、強さ(言葉はあまり素敵ではないけれど、何があったって生きてやる!みたいな雑草魂を感じた。)が全面に出ていたのに対し、宝塚版はロナンの妹という点が重視されていて、ちょっとかわいいキャラに変更になっていた点でしょうか。

変更点で一番大きかったのは、彼女の代名詞とも言える歌、Je veux le mondeを歌わないこと。この歌がなくなったために、彼女の存在感が一気に薄まり、舞台の中における「女性」の役割が一気に減ってしまいました。

オリジナル版ではかなり存在感があった役ですが、宝塚版ではかなり脇役に格下げの印象でした。ここは本当に残念。

<ラザール>
一言。う、美しすぎる。2階席からの観劇でしたが、はっきりとその美しさがわかりました笑。演じてらっしゃった星条さん、彫りが深いお顔立ちが際立っていました。オリジナルを演じていたマチューは、どちらかというとフランス人にしては薄い顔立ちをしていた(爆)+ロッカーなので、こんな眩いキラキラ感はなく、そのギャップに慣れるのに時間がかかりました笑。

ロナンの父を殺す仇役という点や無慈悲なサディスティック・キャラという点はオリジナルと同じでしたが、ロナンと歌うManiaque(邦題:耐えてみせる)とNous ne sommes(邦題:国王陛下の名の下に)の演出は結構違ってました。宝塚版はまさに美しいサディスト(爆)。

一番の違いは、Maniaqueで彼が実際にロナンに拷問を指示する役になっていたということ。これは、びっくりでした。が、、、私としてはこの演出はあまり好きではなかったかな。これは、仏版のコンセプトからちょっと外れていた気がします。。。フィジカルな暴力シーンは物語の設定上必要であれば、全然構わないのですが、、、個人的にこの場面で拷問を持ってくることが果たして必要だったのかな、、、と自分は疑問に思いました。前回の記事で、仏版の良さはエグさと書きましたが、こういうフィジカルなエグさを持ってきて、なんか残酷〜、と観客に思わせるのは、ちょっと安易な気がします(実際に拷問とかはあったのかもしれませんが…。)。精神vs肉体としたかったのはわかるのですが。

仏版も確かに、どんな仕打ち(父を殺されたり、土地を没収されたり)を受けても人間の「考え」だけは奪うことはできない、と訴えるロナンをラザールが嘲笑うという設定は一緒ですが、Maniaqueの歌の元々の意味は、フィジカルな痛みに耐えてやる、というよりも、マニアック(偏執者=取り憑かれた人)という言葉が示す通り、取り憑かれてしまうくらい強い復讐への怒り、また、「考え」によって体はどんなに捕らえられても自由でいられる、と主張するロナンとその「考え」によってお前は囚われているのだ=早くそんな馬鹿な考えを捨てろ、と嘲るラザールとの対比がメインテーマだったのですが、この辺、単純化されちゃって残念、と自分は思いました。

Nous ne sommesは、ラザールが指揮者のようになって(オリジナルでは実際に指揮をする振りがある。)軍隊を奏でる(笑)という演出があったのですが、それが確か宝塚版ではなかったか、あんまりよくわからない設定になってた気が。ここで星条さんがすごい声を潰してドス声で歌ってたのがそういえばこの曲では印象的でした。が、オリジナルですごく印象的だった「イっちゃってる」顔はやはり美の宝塚では無理でした苦笑。しかし、マチューに星条さんのお写真見せてあげたいわ笑。

<その他>
・フェルゼン
宝塚版ではアルトワ伯に次ぐ出世をしたキャラと言えるでしょう笑。これはやっぱり、ベルばらの影響なのかなあと思いますが。

前述のように、オリジナルでは半ばどーでもいいキャラでしたが、宝塚版では、アントワネットの相手役として、アントワネットへの純愛を貫き、最後は美しく身を引き、王家を守ると誓うまさに「王子様」キャラでした。そして、宝塚用の書き下ろし曲である「世界の終わりが来ても」のデュエットにも参加。振り返ると、フェルゼンぐらいしかザ・王子様キャラはこの作品にはいなかったな。。。

・ルイ16世
オリジナルではかなり幼稚でおバカなキャラ全開でしたが(笑)、宝塚版は政治に関心がなく趣味に走っていたとはいえ、かなり人格者だけど優柔不断な人、というやや救いようがある人物に改変されていました。

・オランプの父
オリジナルでは、ロナンの解放を訴えるオランプに対し、父は鍵を渡そうとしません!笑。なので、オランプは父がよそ見をした時を見計らって、バスティーユ監獄の鍵を奪取し、ロナンを助け出します。宝塚版でお父さんが、娘を信じよう、と言い、あっさり鍵を渡したのはかなりずっこけました。え?お父さん、あなた監獄の監視役でしょーが!笑。というわけで、医者を装ってオランプと一緒にロナンを救出するシーンもオリジナルにはありません。穿った考えかもしれませんが、オランプが一人でロナンを救出できないという改変もやっぱり宝塚だから?と思ってしまいました。

そして、前回の記事にも書いた通り、最後のシーンでオランプ父が救出されるといったエピソードもオリジナルにはありません。

・シャーロット
ロナンとオランプの恋のキューピッドという設定は同じですが、オリジナルは、2人の恋を応援しつつも、おしゃまな面もあり、ある意味小生意気な感じの女の子だったのが、宝塚版は本当に2人の恋を心から応援するかわいい女の子という感じにちょっとだけ変更されていたように思います。

オリジナルでもはっきりとは言及されていませんが、「パレロワイヤル」というおよそ子どもがいるべきではない場所を1人でうろついていたり、パリのあらゆる場所に精通しているところを考えると、シャーロットは、何らかの理由で孤児になった子だと思われるのですが、そういったたくましく生きる子ども、という部分が宝塚版は薄れたかな、という感じでした。もう1つ、シャーロットの見せ場だった、ダントンとの軽妙な歌の掛け合いがあるAu Palais Royalでの登場場面がカットされたこともあり、やはりキャラとして格下げされた印象でした。

・印刷所の人々
オリジナルでマラーは辛うじて、出てきてたと思いますが、それ以外の印刷工はダンサー1,2…といった感じで名前は全く付いてませんでした笑。なので、宝塚版でかなりの人に名前が付いてたのは新鮮でした。

・ギヨタン博士
これ、宝塚版の完全オリジナル・キャラですが、、、個人的に彼の役回り、というか、何度も何度もギロチンの機械が出てきて、repriseされる理由が私には全く謎でした。アントワネットたちがこの後、褒めちぎっていたこの機械で自ら命を落とすことになる皮肉、もしくは忍び寄る死の影を表したかったのではないかと想像するのですが、イマイチ話に関係ないし、あの小さなギロチンの模型が出てくる都度、私はイラっとしてしまいました笑。

全体として、ポリニャック夫人等、オリジナルでは歌を歌わないキャラもみんな歌に参加していたり、同じ人がいろいろな役を兼任したりといったことは無くなっているといった変更がありました。

こうやってまとめてみるとやっぱり結構変更があったなあと思うのと同時に、やっぱり文化の影響って大きいんだなと思いました。



2015年7月11日土曜日

1789 バスティーユの恋人たち 宝塚公演、観劇しました!

さて、1789 Les Amants de la Bastilleのオリジナルをわざわざパリまで見に行ってから早3年。
ついに、日本で上演される1789を見に行くことができました!そして、記念すべき初宝塚観劇。ドキドキでした。

初めて宝塚の劇場に来ました!やはり女子、女子、女子笑

作品の潤色度については、いろいろな噂をちょくちょく耳にしていたので、かなり改変が加えらえれていることは知っていましたが、いやあ、変わってましたね笑。全く違う物語に仕上がっていました。「恋人たち」が2組になってたよw、から始まり、アルトワ伯がお耽美神様キャラに格上げされていたり笑。。。話し出したらきりがなくなるのでここら辺で止めておきますが…。

でも、予想通り、宝塚版のほうが、ロナンを中心とした革命群像劇そしてオランプとロナン&アントワネットとフェルゼンの愛の物語という筋書きがはっきりとしていて、起承転結も仏版よりわかりやすくできていたんじゃないかなと思います。

仏版は先に音楽ありきで、物語がそれを追っているって感じで、「革命に散った若い命」、「人間の尊厳」、「命の重さ(あるいは軽さ)」といった主題はかなりはっきりと伝わるんだけど、そこに辿り着くまでの線がどうも曖昧で(四方八方にいろいろ散った挙句、強引に収束、と見えなくも無い展開。。。)、見終わった後、若干きつねにつままれた感がありました笑。それが、宝塚版では、すごく緻密にストーリーが線として作りこまれていて、見終わった後に、いろいろ納得しました(仏版とは全く別の新たなストーリーとしてですが笑。)。でも、こうやって観客をきちんと納得させられるのはやっぱり演出家さんの手腕なんだと思います。

が、その反面、そういった緻密な文脈を作るにあたってかなり大胆な改変が加えられたため、オリジナルでは活きてた設定が、意味不明になっていたことも。でも、まあ、これはある意味仕方のないことな気がします。

セリフは意外と仏語版のセリフを忠実に再現しているものもあり、歌もJe mise tout等はそのまま曲の内容を踏襲していました。が、やはり、大部分が全然違うコンテクストで歌われていたり(La sentence、Je veux le monde etc...)、全然違う歌になっていたり(Pour un  nouveau monde)、、、様々でした。

あと、宝塚版ならでは、と思ったのは、やはり歌。使われた曲をチェックしてみたのですが、宝塚版では、オリジナルから1曲削られた曲(La Rue Nous Appartient)があったものの、シーズン2でしか使われなかった曲が2曲、CDにのみ採用されている曲から1曲、宝塚版の書き下ろし曲1曲が加わっていたので、オリジナルよりも実は、3曲も多い構成でした。これはやっぱり「歌劇団」だからなんじゃないかなと思うのですが。。。

しかもジェンヌさんたちは全員歌が歌えるので(オリジナルはダンサーと歌手は別々なので、実は舞台に立ってる人の大半は歌が歌えないというか、マイクをつけていない笑。したがって、コーラスも全て録音。。。)合唱シーンがすごく良かったなと思いました。これは多くの人も思ったのではないかと思うのですが、「声なき言葉  (原題:Les mots que l'on ne dit pas )」は、実は、元の曲のコンテクストとは全く違うものの(元々は、オランプが、ロナンに伝えられなかった言葉について思いを馳せる歌。)、ハミングの合唱の部分の重層的な響きがこの歌にスケール感を生み出していて、宝塚版のオリジナル曲として華麗なる 変身を遂げていました。

特に歌で自分の中で印象に残ったのは、アントワネット役の愛希れいかさん。透き通るような高音は宝塚ならでは、だと思います(基本的に、フランスではミュージカルに出演する歌手はポップやロックを歌う人たちなので、こういうクラシカルなザ・高音を聞くことはあまりない。)。お美しさも相まってうっとり。

お芝居についても、 宝塚の方がやはり発声等、ザ・舞台といった感じがしました。そもそも、フレンチ・ミュージカルは音楽を中心にしてそれをつなげるために台詞がつくといった感じであることが多く、歌に対する比重が高めなので、台詞部分はそれほど細かくないことが多い気がします(ノートルダム・ド・パリなんて、台詞がそもそもないし。)。

対して、宝塚は、台詞一つ一つが、細かめで、説明的な部分が多いように感じました(分量自体も多かったのかな。。。)。しかも、仏版は、舞台で歌を歌う人はメインの職業は歌手という人が多いので(コンサートやったり、シングルとか出す普通の歌手=舞台とはおよそ無縁な人ということです笑。)、人によっては演技をしたことがないという人もいるので、演技としては、もうちょっと荒削り、ナチュラル目な気がします(決して大根というわけではないですが。)。

あと、上記に関連していることでもありますが、仏版よりも宝塚版は、状況設定が非常にわかりやすくなっていました。これ、実はパリで見ていたとき、私かなり混乱していたので、フランス革命の細かな点に詳しくない私のような人間に は非常に親切だなと思いました。場面が変わるごとにちゃんとどこか文字で示されるし、「三部会」という歌が追加になっていましたが、こういった形でところ どころ解説してくれるシーンがあったり、テニスコートの誓いのシーンではちゃんとテニスコートがセットになっていたり(仏版は何もなかったので、何の シーンかさっぱりわからなかった。)、迷うことなく話の筋を追うことができました。

宝塚でもう一つ忘れてはいけないのは、ダンスだと思いますが、こちら、レビューはさすが!!!でした ^^ 物語の暗いエンディングから一転、突然キラキラ純白お衣装、ミラーボールになるので、ちょっと頭の切替は必要でしたが笑。ラインダンス、羽、羽、羽、はやっぱりフランスって感じがしました!

ですが、劇中のダンスは、オリジナルで筋肉隆々の男性ダンサーが演じていた振りをそのまま持ってくることはできないので、やっぱりその辺はちょっと迫力としては仏版のほうに軍配が挙がるかなという印象でした。Maniaque(邦題:耐えてみせる)やNous ne sommes (邦題:国王陛下の名の下に)等の男臭さ満載の力技が結集されている振り付けはやはりなくなっていたので、その辺の雄雄しさはやはり影を潜めていた気がしました(いや、むしろ、そういう汗臭さは宝塚には求められていないとも言えるでしょう。)。やはり女の子ということもあるのだと思いますが、どうも衛兵の格好も何となくかわいいコスプレにしか見えず(ごめんなさい)、、、ここはやっぱり男性ダンサーのほうがいいんじゃないかなと個人的には思いました。

あと全体的に宝塚のダンスは、綺麗にまとまっていて、確かに美しいのですが、フランスのオリジナルのような迸る感情、エネルギーというのはちょっと薄かったかなという気がします。その影響もあってか、Sur ma peau(邦題:肌に刻み込まれたもの)から最後のバスティーユ監獄のシーンにかけての盛り上がりがイマイチだった気が。あのシーンは民衆の怖いまでの怒り、魂の叫び、新しい世界への想いが渾然となった一種の「カオス」的なシーンなので、もうちょっとそういう観客を圧倒するぐらいのメラメラとしたものを見たかった気がしました。

娘役さんが いっぱい出てくるLa nuit m'appelle (邦題:夜のプリンセス)は割とセクスィーな振りや表情もいっぱいあったのですが(おー、ここまで宝塚でもやるのね、と私は、結構驚きました。)、仏版の女性ダンサーのような匂い立つような妖艶なセクシーさ、加えてガールズ・パワーというか女性としての矜持を高らかに歌い上げるといった要素がやや弱いように思えました。。。(やっぱり、ところどころ、良家の子女っぽさが見え隠れしていて、悪い女を「演じている」感じがした。。。)。

でも、こういうちょっと危険なファム・ファタルなセクシーさというのは、努力して醸し出すものというより、自然に滲み出てきてしまうもの(セクシーな人って、何してもセクシーじゃないですか笑)だと思うので、これはやっぱりl'amourな国フランスで活躍する女子たちと比べると酷かなという気はします。。。さらにいえば、それこそ、そういう露骨なセクシーさというのは、やっぱり宝塚に求められているものとは別物なのかなという気もしました。



さて、観劇後、劇場を後にしたわけですが、、、。


お話の作りも良かったし、歌も上手だったし、演技も良かったし、周りの人の反応も「良かったわね~」で満場一致だったのに、なぜか一人劇場入口で悶々としている自分がいました。。。

その理由を考えてみたのですが、つきつめたところ、細かな変更も含めて、いろいろな面で仏版の「リアルさ」、「エグさ」がなくなって、「美しさ」だけ残っている作品になっていたから、な気がしました。

でも、これは、宝塚の公演ということを考えれば必然的な帰結な気はします。ネットで宝塚の魅力、というのを検索していて、多く挙がっていた理由の一つに「リアルな世界には存在しない夢のような世界に出会えるから」というものがありました。実際、舞台を見てみて、舞台人として洗練された女性たちによる伝統と歴史に裏づけされたまさに粋を集めた舞台であると思いました。ですが、、、ここからは、完全に私の解釈にはなってしまうのですが、、、同時に、あまりに完璧すぎて、「隙がない」というか、「美しすぎる」気が私にはしました。。。

特にそれぞれのキャラクターの解釈がみんな、「いい人」になっていて、お話自体も「イイ話」に変更になっていたのが個人的には気になりました。確かに、仏版も、プロデューサーが、インタビューで革命の最もロマンティックな時代を描きたかった、だから1789年より後の血みどろの恐怖政治の時代は描いていないとおっしゃっていた↓ので(宝塚版にはロナンが拷問されるシーンがありますが、実は、多分こういう背景からか仏版にはロナンが直接暴力を受けるようなシーンは出てきません。)、1789年という人々の理想に燃えた「美しさ」を描こうということではあったんだと思いますし、最後の人権宣言のシーンなどはほんとに心揺さぶられるものがあります。

1789のプロデューサーであるアチアさん、アルベールさんのインタビュー
https://youtu.be/9cPKuI-aWIM

ただ、私が宝塚版を見て思ったのは、宝塚版はやっぱり型がきっちり決まっているというか、とにかく見せ方をかっこよくすることに比重が置かれている気がしました。それに対して、仏版は、同じ「美しい」であっても、その意味合いはちょっと違うように思います。

もちろん、仏版も振付け、衣装、舞台装置は華麗です。でも、それ以上にこの舞台が見せようとしていたもの、それは、人々の「リアルな感情のぶつかりあい」だったのではないかと思います。怒りは怒り、悲しみは悲しみ、憎しみは憎しみ、喜び(悦び)は喜び(悦び)、どの感情もリアルで人間味が溢れています。そして、悲惨なものはとことん悲惨で、無慈悲です(ほんとに、misérable ...)。

例えば、アントワネットの死のシーンは、なかなかエグい演出でしたし、前述のとおり、襲撃のシーンのダンサーの表情には鬼気迫るものがありました。La nuit m'apppeleのダンスの振りには明らかに営みを連想させ、女性が傷つくことを表している振りがあります。革命家同士の喧嘩のシーンも、本気でロナンがデムーランに食ってかかり、ダントンがどうして、憎しみ合わなければいけない?と諭します笑。そして、王太子のお葬式で2人が再会するシーンは、お葬式なのに、オランプの衣装はスケスケシースルー、抑えきれない想いをバトルのように掛け合いで歌い、そして最後にがっつりと抱擁 笑。愛にモラルは関係ありません(爆)。

設定にしても、主人公のロナンの妹のソレンヌは、宝塚版では、兄と仲直りもしますし、最後の方では、昼はカフェで働いており、どうやら娼婦の道から足を洗いつつあるような感じの設定になっています。しかし、仏版の設定では、娼婦のままで、ロナンが置き去りにしたことを謝罪するにもかかわらず、彼女はそれを受け入れず、パンを求め、武器を手に行進へと向かいます。そして、そのまま、ロナンは死にます。

これはオランプの設定にも言えます。仏版では、アントワネットに任を解かれ、ロナンを追いかける、というところまでは同じですが、ロナンと再会してハート<3みたいなシーンはありません。(壁を隔てて、愛を告白する白昼夢のようなシーンが挟み込まれるだけ。。。)その後ロナンに出会うときは、やはりバスティーユ監獄でロナンが凶弾に倒れるところです。やはりこの二人も最後に言葉を交わしたのは、「生きる世界が違う」と認識し、半ば喧嘩別れをしてしまうシーンです。

だからこそ、最後のロナンの死の悲劇性が増すわけですが、宝塚版は、どうも最後にみんな人はいい人になるし、がんばる人はどこかで幸せになることができる、みたいな設定になってたのが、私には安直すぎに思えました。

アントワネットの恋も、宝塚版は、フェルゼンとの純愛、そして、最後はフランス王妃としてルイ16世の貞淑な妻に戻ることを決心する、という些か古風というか、日本人にとって受け入れやすい設定になっていますが、、、仏版は、フェルゼンとの恋が物語の中心でないこともありますが、、、フェルゼンへの恋が宝塚版ほど純粋な愛には見えませんでした(まあ、確かにオランプに私は愛する人を追いかけられない、でもあなたは追いかけなさい、とは言うんですが、フェルゼンが出てくるシーンは、パレロワイヤルの密会シーンだけで、あなた、どうせ女ができたんでしょ!で、終わっているので、やっぱりアバンチュールな恋だったのかしら?という印象は拭えませんでした苦笑。。。)。しかも、浮気をルイ16世に指摘されたときは、「そんな噂を信じるなんて侮辱だわ!」と怒り心頭で、ルイ16世の元に戻る気配もありませんでした。。。というわけで、アントワネットも間違いを犯したけれども、貞淑な妻に戻る、というより感情移入しやすい「いい人」キャラに設定が変更。。。

仏版は、話の筋は突っ込みどころが満載ですし、演技自体は宝塚と比べればだいぶ荒削りだったと思いますが、役者本人がほんとに役を通して、革命を舞台の上で確かに起こしてました。 一人一人の想いが本当に世界を動かすんだ、そう信じさせてくれる舞台でした。

宝塚の演技は手足の隅々まで気が配られていて、発声もくっきり、はっきり。演技の基礎がやっぱりみんなきちんと舞台人として完成しているなあと感心したのですが、拷問のシーンや人々が窮状を訴えるシーンでさえも、なぜかかっこよく見えてしまい(貧しい若者が鞭打たれてるんじゃなくて、スター様が鞭打たれちゃってるー、みたいな感じ。)、、、全てがキラキラに見えてしまいました。。。それがなんとなく、私の中では違和感として残ってしまったような気がします。

新しい時代への理想も、仏版の場合はそういう、妥協のない(苦笑)救いようのない悲惨さ、怒りから、こういう美しい理想が生まれたんだという地に足のついたベクトルを肌で感じることができたのですが、宝塚版は、どうもその辺りが、キラキラ感も相まってか、美しい理想だけが燦然と輝いていて、その裏にある人々の惨状や涙、怒り、憤り、不条理さがどうしてもはっきりと見えてこないなという印象でした。

私はどちらかというと、キラキラ感だけでなく、ドロドロでもリアルな人間の「生」を見たい、というタイプなので(ある意味泥臭い感じ)、宝塚版には宝塚版の良さがありつつも、やっぱり仏版のほうが自分の考える「革命」のイメージにしっくりくるかなあという気がしました。

でも、これは、宝塚と仏版では目指す舞台が違う、ということももちろん関係あると思いますし、フランスと日本の文化の違いということもあると思います。また、単純に何を舞台に求めるのか、で、舞台の見え方も自ずと変わってくるのではないかという気がします。

そして、もう一つ気になったこと。。。これは、自分がフェミニスト寄りな人間だからなのかもしれませんが、、、やっぱり「女性」の役割が極端に抜け落ちていたことがすごく残念でした。

フランスがフェミニストの国なのか、、、というとこれはこれで難しいですが、、、少なくとも、仏版のオリジナルでは、男から見た革命と女から見た革命の両方が半々ぐらいで描かれています。男の見せ場がバスティーユ襲撃なら、女の一番の見せ場は、パンを求めて立ち上がり、惨めな思いはもうたくさん、さあ、みんな革命を起こすわよ!とソレンヌが歌うJe veux le monde(邦題:世界を我らに)だと思うのですが、宝塚版ではこのシーンは男たちが革命後の新しい世界を夢見て歌うという設定に変わっており、女が立ち上がることを明確に示した歌はなくなってしまいました。

この歌は、元々は、新しい世界を求める歌であると同時に、世界を握っているのは女なのよ、男ってのはバカなんだから、という「女王様」ソングでもあります笑。歌詞も中々辛辣で、おー、これは男もビビるわね(笑)、みたいな歌です。そう、女だってファイターなのだ!と私は感激しながら頷いていたわけですが(笑)、この歌のコンセプトが宝塚版ではごっそり消えてしまったために、宝塚版では女性の強さ、したたかさ、ファイティングスピリットが全く描かれない事態となってしまいました。

そのため、なんだか非常にアンバランスな仕上がりになったように思います。これは、男性トップを魅せる演出をする宝塚にとっては仕方のないことなのは重々承知しているのですが、、、私個人としては、この部分は仏版の大事なエッセンスの一つだと思うので、これを落としてしまうと、仏的エスプリが抜けた舞台になってしまうと思います。。。

あと、前述のLa nuit m'appelleは、仏版は、普通は眉をひそめて捉えられがちな「娼婦」という職業を「美」と捉え、そこに見える女として生きる誇りを感じさせる曲なのですが、宝塚版はタイトルが「プリンセス」になってしまっている辺り(どっちかっていうと女王だよなあ。。。なんか一気にかわいくなってしまった。)からして、どうもキラキラ感が拭い去れず、そういった底辺で生き抜いている人の美しさ、したたかさ、たくましさが、どうも伝えきれていない気がしました。やっぱり、典型的な姫キャラではない女性を描くのは、宝塚では難しいのでしょうか。。。「夜に私は自分自身が一番美しいと感じるの。」という歌詞が持つ艶かしさ、誇り、でもその裏側にある脆さ、、、そういう人間の多面性がもう少し見えたら、と思いました。。。

そして、一番、むむむ、と納得いかなかったのは、主人公のロナンの最期。

最後、宝塚版は、オランプのお父さんを守るためにロナンが代わりに死ぬことになっています。これは、、、、確かにイイ話、だけれど、正直、演出として仏版の大事なコンセプトを台無しにしてしまった残念なシーンでした。

上記の仏版のプロデューサーのインタビューに、「なぜ、ロナンを死なせてしまう設定にしたのですか?」という質問があるのですが、彼らは、ロナンの死は、「(革命で犠牲になった人々の)象徴なんだ」と答えています。これは、ミュージカル鑑賞時に私も強く感じたことでしたし、このミュージカルが一番伝えたかったことなのではないかと思います。

ロナンが死ぬシーンは、「ロナン」という個人の死を超えて、もっと普遍的な「犠牲」を意味しており、そういった多大な犠牲と引き換えに、私たちが現在享受する人権だったり、自由といった大事な権利があるということを象徴的に表しているシーンだと思うんです。この仏版のあっけないロナンの死のシーンは、その悲劇性、不条理さを示すと同時に神々しさも感じさせる重要なシーンになっていると思います(プロデューサーさんは、このことを人類の罪を背負って死んでいったキリストにたとえていますが、そういう目で見ると、確かにね、と思うシーンでした。)。

が、宝塚版では「お父さんのため」という完全に個別的な「死」にすり替えられてしまったため、ロナンは愛する人を守るために戦った人という個別具体的な死に留まってしまい、そういうフランス版の大きな背景が見えづらくなってしまったように思いました。これ、東宝版でぜひ変えて欲しい苦笑。そうしないと、この物語単なるラブストーリー&青春物語になってしまうもの。。。

以上、雑感、、、でした。
次回、なんとなく、仏版との違いを羅列してみようかなと思います。


2015年6月24日水曜日

2016年秋 仏新作ミュージカル Marie-Antoinette Et Le Chevalier De Maison Rouge (赤い館の騎士)

検索していてふと気づいた&思い出したのですが、、、そういえばアントワネットの新作がどーのこーのと聞いた気が、、、と思ったら結構もうすでにこのプロジェクト走り出してました汗。

↓発見した記事。タイトル「"ミュージカル"の戦いの火蓋が切って落とされる」。この記事ではこのミュージカルとアーサー王が対決!、といった内容になっています。

PVは、結構作りこんであるので、わりと大き目のミュージカルなのだと思うのですが、三銃士と比べると、全然情報をゲットできていなかった。(マーケティングの差?!)。

さて、このミュージカル、アントワネット+革命モノです!

日本に輸出という構想は全くなさそうだけど(笑)、でもこれ輸入されたら絶対注目されるんじゃないかなあ。

タイトルは、"Marie-Antoinette Et Le Chevalier De Maison Rouge(wiki(仏))(FBページ)"。アレクサンドル・デュマの「赤い館の騎士(あらすじ)」 からインスピレーションを受けたミュージカルのようです。フランスで有名な(だと思われる汗)作詞家、作曲家、歌手であるDidier Barbelivien(ディディエ・バルベリヴィアン)さんという方が製作するということが話題のミュージカルっぽいです。上記記事によれば、この小説が原作のテレビシリーズが60年代にフランスで放送されており、ディディエさんはそれの大ファンだったらしく、ずっとこのミュージカルの構想が心にあったとか。

すみません、この小説を読んだことがないので、あらすじを見聞きした程度になってしまうのですが、どうやらアントワネットがテンプル塔に幽閉されていた最後の数週間の間の話のよう。アントワネットの脱出計画、禁断の愛、、、となかなかサスペンス=ミュージカル向きな物語のような気がします。

そしてよく考えると、2016年は三銃士も上演される年。ということは、2016年はデュマ・イヤーなんですね笑。それだけ、デュマは、フランス国民に愛されている作家だということも言える気がします。

フランスでしか買えないみたいだけど、CDもすでに発売になっているらしい(視聴可)。

いくつか曲の映像も出てます。

"La France"
この映像の最初の方に出てくるロマンスグレーのおじさまが多分、ディディエさんご本人(本人も出演されるっぽいです。)。
ちょっとメランコリックで、でもきれいでドラマチックな曲。「ラ・フランス」って繰り返すからもあるのかもしれませんが、脳裏にトリコロールがひらひらしている映像が思い浮かびました笑。歌詞も、最近のポップのように「きみに恋しちゃった<3」みたいなひねりがない(爆)ものではなく、もうちょっと抑制の利いたポエティックな歌詞のような気がします。こういう詞ってフランスの言葉の豊かさを感じられて好き。

"L'amour secret"
タイトルどおり、秘密の恋の歌っぽい。

すでに、テレビ等でもパフォーマンスは披露されているようです。

最近、アーサー王とか、三銃士とか、ミュー曲っていうか、ほとんどポップみたいな曲ばかり聞いていた自分は、びっくり。これこそミュージカルの曲、という感じの曲(まあ、ちと歌謡曲っぽいという言い方もできるかもしれない。)。ちょっとロミジュリの繊細な美しい曲たちを思い出しました。 ディディエさんがキャリアの長い歌手、作り手だということも影響してるのかなあ。

PVも、ミュージック・ビデオではあるけれども、ちょっとストーリーを感じさせるところがいい感じ。
というわけで、フレンチ・ミューだからといってみんながみんなポップで、ロック、、というわけではない、、、ようです^^

→追記:

ちょっと詳細を探そうと思い、記憶に残ってた批評家さんの記事(1月5日付のFB記事)を探して読んでいたのですが、、、批評家さんからは、かなり酷評されてました。コメントもうん、これは酷い、といったものが大半。

え?私、何かまずいもの紹介しちまった?!(笑)かと思い、ちょっと焦って、見てみたのですが、、、酷評されていた理由は主に2つのようでした。

1つは、同じ革命ネタである1789 Les Amants de la Bastilleの直後であること、また、フランスにはもう1つ仏革命を題材にしたLa Révolution Françaiseという有名な古いミュージカル(1973年製作)があり、これらミューの二番煎じ+便乗してるだけで想像力がなさすぎ、という批判。

もう1つは、歌が70年代からそのまま出てきたみたいでダサすぎる、、、というもの。こんなものをミュージカルと呼んでほしくない、とまでコメントを書いていた人がいたので、いったいどんな詞なんだろうと思ったのですが、、、見てみたところ、ダサい、古臭い、陳腐、と言っていた人の言いたいことは何となくわかりました。

最近のポップなミュージカルと比べると、ちょっとお高く留まっているというか、poshというか、詞の言葉自体ポエティックだけれど、まあ、確かにきれいに響く言葉を並べただけと言えなくも無い詞でした。La Franceは特に、おおフランスよ、みたいな感じなので、フランス人からすると、こういうの聞き飽きた&お説教はよしてくれ、、、と言いたくなるのかもしれません(まあ、ある意味、外国人が似非ジャポニズム(芸者、チャンバラ、フジヤマ系のやつ)を絶賛されているのを見ても、日本人の自分からすると、むむむ、、、と思うのとちょっと似ているかなあと自分は思いました。)。

でも、逆に外国人からの視点だと、ある意味それこそ「ラ・フランス(ザ・フランス)」という感じがして、スーパー・ステレオタイプではあるけれど、ミュージカルとしては受け入れやすいんじゃないかなあという気がします。その辺、やっぱりフランス人とはちょっと期待するものが違うかもなあと思ったりしました。

そして、安心要素も。確かに批判している人のほうが圧倒的に多かった気はしますが(爆)、それでも、美しいと思う、と言っていた人も中にはいたので、まあ、大きな枠で考えるとテイストの好き嫌いが結構分かれる、といったところなのかもしれません。


2015年6月22日月曜日

ノートルダム、秋にも公演があるらしい。。。

さてびっくり情報。

祝、ロミジュリ公演<3と思っていたら・・・

なんと!ノートルダム・ド・パリ、10/15~11/15という日程で韓国でまた公演があるらしい。。。
ただし、場所は世宗センターではなく、ブルースクエア サムスン電子ホールのよう。

今年の頭のノートルダムの公演を取り仕切っていたマスト・エンターテイメントのFBの6/18付のポストをG翻訳すると、9/12~10/11 のロミジュリ公演に引き続き、ノートルダムの公演がある、ということになっているようです。ちなみに、ロミジュリもブルースクエアでやることになっている模様。
https://www.facebook.com/MASTENTER?fref=nf
Interparkの韓国版ではチケット情報も見れるみたいです。世宗よりちょっと安い。
http://ticket.interpark.com/Ticket/Goods/GoodsInfo.asp?GoodsCode=15007052

ブルースクエアのHPにもロミジュリと一緒にちゃんと載ってました。
http://www.bluesquare.kr/Goods/AllPerformanceList.asp?m_menu=performance&s_menu=all

MERSのこともあったり、この先のことはまだ未知数なことも多いですが、、、2か月連続で招聘版を持ってくるって、韓国すごいわー。そして、同じ年に同じ公演を2回やるってのもまたすごい。

日程的に2つの演目がつながっているので、滞在をちょっと伸ばせば、ロミジュリ→ノートルダムという、なんだか想像もつかない楽しみ方ができる日程にはなっています(飛行機代も2回出さずに済むしね笑。)。

でも何故こんなに詰まったスケジュールなのだろう。。。舞台の仕込みとか間に合うのかな。。。と勝手な心配をしてみたり。

いずれにしろ、アジアでまたオリジナル版の公演が見れるというのは、すばらしいことです。
日本まで足を伸ばしてくれればいいのになあ。


2015年6月20日土曜日

フランス版 三銃士の楽曲が発表になりました!

先日キャスティングが発表になりましたが、三銃士の楽曲も発表になりました!

最初のシングルはやはりダルタニアンから。

ダルタニアン役のOlivier Dionくんがセーヌ川沿いのパリの街を背景にとっても爽やかなダルタニアンを演じています。三銃士と言えば、鮮やかな剣さばきですが、そちらもちらり。愛するコンスタンスやアトスも少しですがでてきます。

Les 3 Mousquetaires (Olivier Dion) - Je t'aime c'est tout(訳:君を愛している、ただそれだけ)


英語とフランス語の字幕付き。
https://www.dailymotion.com/video/x2ujasi_l3m-jtct-eng-sub_travel?start=114

"それを言いたい
それを言うことはできる
きみのためならできる
呼吸をするようにきみを愛してる
救いようがないほど君を愛してる
きみのことを、とくに何よりも愛してる"

フランスの音楽の祭日(6/21)であるLa fête de la Musiqueで、この歌、観客に初披露されたようです。ちゃんとみんなで、剣を持ってプチ演技をしています笑。アトスは、、、やっぱり踊り専門で歌わないよう(苦笑)

https://youtu.be/mbv4TSVefwA


というわけで、歌の内容は、タイトルにバーンと書かれているように、ストレートにコンスタンスに対する愛を語ったもの。

こんな爽やかにかつストレートにきみのこと好きなんだ(キラキラ)と言えるのは、やっぱり若さの為せる技 笑。まぶしい、まぶしすぎる。

とにかく、君のことが好きで仕方ない、この気持ちを君に伝えたい、だけれど男ってのは、愛を伝えるのが苦手なんだ、でも君のためならできる気がする。。。というツンデレ?な曲な気がします。というわけで、君のことがすごく好き、ちょっと好き、、、すごく好き、ちょっと好き、、、といった花びらをちぎりながら好き、嫌い、好き、みたい(笑)な歌詞も登場します。

映像もそんな歌詞に合わせて、ダルタニアンが木にハートを彫り込んだりするシーンも。コンスタンス役のMeganも衣装がお似合いでかわいい。バックにたまに写り込んでいるのはなんとノートルダム。懐かしいなあ。。。

ただ、やっぱりロビンフッドのプロダクションということで、ミュージカルというよりは、普通のポップに近い仕上がり。PVを見なければ、ミュージカルの楽曲だと気づく人はたぶんいないでしょう(汗)。。。歌詞も、ありきたりと言えばありきたり。三銃士っぽさは、、、ぶっちゃけどこにも感じられないという(苦笑)。

ファースト・シングルなので、キャッチーさを意識しているのだとは思いますが(まあ、ある意味オリヴィエくんのかっこよさアピール・プロモ曲よね、と思えばそういう意味では、彼の魅力を余すことなく表現していて、それはそれですばらしい気が。)、やっぱりロビンフッド路線まっしぐらなのかなあ、とこの先ちょっとだけ心配。。。でも、FBのコメントとかを見てると、若者の反応はやっぱり良かった気がします。

というわけで、私としては今後の楽曲に期待かなあと思っています。

6/10のキャストお披露目のプレス・コンフェレンスでは、他の楽曲、ダンスもちょっとお披露目されたようです。

アラミス役のDamian Sargue。どうやら"Un jour(いつか)"というタイトル、のよう。
ところどころしか聞き取れないないのですが、何となく、三銃士の道程を振り返るあるいは、これからの旅路に向けて静かに思いを巡らすといった曲な気がします。結構、三銃士のテーマが出てるいい歌な予感。

とりあえず、最初のサビは多分、"un jour tous les espoirs sont permis, que le passé reprenne la vie(いつか希望が叶って、過去が命を取り戻せますように)"と言っているような気がする。。。

https://youtu.be/n6o7U3zbf1c

やはり歌うまし。。。

アンヌ・ドートリッシュ役のVictoria。こちらの曲のタイトルは"Face à Face"のよう。

https://youtu.be/Ph69D7SovSU

彼女もやっぱり歌うまし。。。

この2人はこのミュージカルで一番気になります!

アトス役のBrahim Zaibat によるダンスのデモンストレーションも。三銃士だから剣のデモかと思いきやマントを手にダンスを披露していました。身のこなしが、すばらしい、、、というのはあるんですが、それよりびっくりしたのが体の柔らかさ。。。これ、雑技団級じゃね???笑。いずれにしても卓越したダンサーなんだな、ということはよくわかります^^

https://youtu.be/7m5qvbKexfg

またCD等が出たら情報をアップしていきたいと思います。


2015年6月12日金曜日

フランス版 三銃士(Les 3 Mousquetaires)キャスト発表!

先日Idina Menzelのコンサートを見に行ったり(これすごかったです。。。ほんとに。)、Tony賞を一応チェックしたり、(渡辺謙さんが出ていたこともありますが(苦笑)。)なんだか頭の中が若干ブロードウェーなのですが(笑)、ついに、フランス版、三銃士のキャスト(歌手)が発表されました~!!!

6/10のコンフェレンスの映像等も入った映像はこちら↓(英語字幕付き)。
 プロデューサーや歌手たちのインタビューもあります。見ごたえある映像。

https://www.dailymotion.com/video/x2trslo_cdp-l3m-part1-eng-sub_travel 
https://www.dailymotion.com/video/x2u4c9q_cdp-l3m-part2-eng-sub_travel

これによれば、この作品は国内公演だけでなく、国外輸出(フランス語圏以外も、という意味だと思うのですが。でも、多分、招聘版ではなく、翻訳バージョン。。。)も視野に入れているとのこと。

「三銃士」は日本でも浸透してる物語なので、このフランス版の三銃士が日本でも上演される、というのは結構あり得るのではないかなという気がします(フランスでの公演の評判ももちろんあるとは思いますが。)。
 
メインシンガーの写真はこちら(公式FBより)↓
https://www.facebook.com/Les3Mousquetaires/photos/a.544351668996390.1073741828.534702693294621/788707867894101/?type=1&theater

三銃士+ダルタニアン バージョン
https://www.facebook.com/OlivierDionOfficiel/photos/a.363001897057427.91564.298921273465490/990885630935714/?type=1&theater

そして、チケも最速発売中~笑↓。公演は来年だよ?!笑。
でも、そこまで急がなくてもフランスの場合は割といい席は取れると思います。。。出演者にもよるとは思いますが。
http://www.les3mousquetaires-lespectacle.com/fr/billetterie?utm_source=fb_3M

配役はこんな感じになりました!

Olivier Dion (D'Artagnan/ダルタニアン)
Brahim Zaibat (Athos/アトス)
Damien Sargue (Aramis/アラミス)
David Ban (Porthos/ポルトス)
Megan (Lanquar) (Constance/コンスタンス)
Victoria (Petrosillo) (la Reine Anne d'Autriche/アンヌ・ドートリッシュ)
Christophe Héraut (Richelieu/リシュリュー)
Golan Yosef (le Duc de Buckingham/バッキンガム公)

まず写真を見て思ったのは、ミュージカルやるって感じがする(爆)。何が言いたかったかというと、、、今回三銃士をプロデュースするプロダクションは、以前ロビンフッド(Robin des Bois)を作ったプロダクションと一緒なのですが、 ロビンフッドのチームは、パッと見、今をときめくフランスのスーパースター、マット・ポコラと仲間たち、みたいな感じが否めず、、、(日本で当てはめるとジャニーズの誰かが主役をやる感じと似てるかなあ。)ポコラ人気でミューを売ってる感じが私としては、んーと思うところがあり(ある意味食わず嫌いってところもあるのかもしれませんが。)、結局この年はフランスに遠征するのは止めました(爆)。チケットが売れなければ、公演自体成り立たないので、その戦略を一概に批判することはできないのですが、それでも、これはあからさますぎる気が苦笑。

結果、ロビンフッドは興業的に大成功だったようですが笑、それと比べると、今回の出演者は、ミュー色がちょっと強くなった気がします。年齢層も若手キラキラ要員ももちろんいますが、それなりの年齢の歌手もいますし(全体的に平均年齢は高め。)、ミュージカル出演経験も、未経験っぽい人もいれば、ダミアンのような実力派もおり、チームとしてバランスの取れた配役になったなあという印象を受けました。アイドル的キラキラ感だけでなく、ミューとして見せようという意欲が感じられて、そういった点は好印象でした。

といっても、楽曲はまだ発表されてないので 単なる期待感ですが、、、。6/15にダルタニアンの1stシングル"Je t’aime, c’est tout(君を愛してる、ただそれだけ)"が発表になるようです(タイトル、キラキラ度満載だわ^^)。乞うご期待!最初のシングルなのできっとキャッチーなポップ曲なんじゃないかなと思います。

ただ、不思議なのは、重要な敵役であるはずの美しきスパイ、ミレディ役が未発表なこと。彼女なしに三銃士の物語は展開できないはずなので、いないってことはないとは思うのですが、いろいろ裏事情があるのかしら。。。(→上記のコンフェレンスの映像によれば、まだミレディ役はキャスティング中とのこと。)

さて、出演者を一応ググってみました。

アレクサンドル・デュマの三銃士のお話と登場人物の復習はこちら→(Wiki)。

ダルタニアン役の Olivier Dion(Wiki(仏))。Wikiによれば、ケベコワ、23歳。2012年のケベックのスター・アカデミーで人気を博したようです。CDも結構売れていたようなので、ケベックやフランスでは結構名の知れた歌手なのかな。下記が彼のソロのシングル曲。最近よくある踊れるポップですね。しかもタイトルが、もし僕が彼女の太陽なら(爆)。若い、そして間違いなくアイドル路線ね笑。というわけで、彼は、このミュージカルでは間違いなく、女子をキャーキャー言わせるキラキラ王子様要員だと思います。でも、主人公にキラキラ感は必須ですし、ビジュアルはみんなが考えるようなダルタニアンに結構近いのではないでしょうか?

"Olivier Dion - Si j'étais son soleil"
さわやか、キラキラ~

アトス役のBrahim Zaibat(Wiki(仏))。卓越したダンサー、のようですが、、、ググってたら、マドンナのいい人だったそうな(別れたときの記事→こちら)。し、知らなかった。というわけでマドンナのコンサートにもダンサーとして参加してたことがあるそうです。彼は三銃士の一人だけれど、歌手ではなさそうなので、歌は歌わないんだろうか。。。謎。ちなみに彼は、アトスとしてだけでなく、ミュージカルの芸術面の監修も担当(振付等もやるってことかな。)するそう。というわけで、ミュージカルでは素晴らしいボディー(爆)と戦い等で見せる素晴らしい身のこなしに注目。のような気がします。彼のそんな一面がわかる三銃士プロモ映像↓。三銃士では最年長のまとめ役のアトス役ですが、ダミアン(アラミス)、ダヴィッド(ポルトス)と来ているので、これはちょっと不思議な感じかも。。。まあ、でも彼が一応一番に配役が決まったので、チームのまとめ役であることは確かなので、そういう意味でアトス役ということなんでしょうか。

https://youtu.be/nEFQiBiNlcY 
剣さばきと身のこなしはさすが!

アラミス役のDamien Sargue(Wiki(仏))。フラミューファンにはおなじみ、ロミジュリの初代ロミオ。初演時の長髪をたなびかせてのロミオは、とても印象的。ロミオ役があまりにも有名すぎてちょっと霞んでますが、実は、ロミジュリに出る前に、ノートルダム・ド・パリにグランゴワール&フェビュスの2ndキャストとしても出演していました。2010年くらいまでは韓国公演などワールドツアーにもロミオ役で出演していたダミアンですが、、、2012年の日本公演ではまさかの降板。。。その後、あまり目立った活動をしてなかった気がするのですが、ある日突然すごい勢いで芸能活動を再開したっぽく(笑)、Danse avec les stars(芸能人のダンス番組。これ、いろんな国でやってる気がします。)に出演したり、Forever Gentlemenというコラボ・アルバムに参加したり、Latin Loversというグループを結成してCDを出したり、気づいたら、白馬な王子様<3 からちょい悪な渋いアラフォーに華麗なる転身を遂げていたのでした笑。今年には娘さんも誕生。歌唱力はロミオ役で折り紙つき。私も、生ダミアンを見に行くためだけにフランスに行きたいです笑。きっとダルタニアンをしっかり支える三銃士の一人になることでしょう。

https://youtu.be/MuZ4-cdGgQE
あの長髪姿をもう一度。

ポルトス役のDavid Ban(Wiki(仏))。私もパリまで見に行った1789 Les Amants de la Bastilleでダントン役を演じていた方。 ダントン役でも女癖は悪いけれど、心が広いおおらかな人物を演じていましたが、今回もちょっと路線が似ている気がします。ダヴィド自身も、生で見たのは舞台だけですが、地方公演の間、ファンの子達の為にミニコンサートを開いてあげたり、心優しい人のようです。1789以外にもグリース、ヘアー、Avenue Q、フラッシュダンス、Il était une fois ... Joe Dassin等にも出演。声が割と低め(たぶん、バリトン)で渋く響く声なので、私は1789のとき好きな歌手の一人でした。コミカルな演技も非常に上手なので、そういう意味でも、三銃士のムードメーカーとして活躍してくれるような気がします!

https://youtu.be/CmsCitl2pR0
Au Palais Royal(1789より。)。
髪は、ウィッグです笑。スキンヘッドだと知らなかった自分は最初本人と役が結びつきませんでした。。。今回も何か被るのかな笑。

コンスタンス役のMegan。彼女はどうやら公開オーディションで選ばれたようです。金髪の優しそうな美女。彼女もやはりPopstarsという音楽オーディション番組で2013年にMessというガールズグループの一員として優勝し注目を集めた女の子のようです(彼女についての記事→こちら)。ダルタニアンと相思相愛になる役どころ(でも最後は悲劇なのね。。。)。ダルタニアン役のオリヴィエと美男美女カップルになって、若者たちが熱狂しそう(笑)。顔だちはあまーい感じだけれど、歌い方は割とグルーヴィーなようなので、見た目よりはちょっと大人っぽい感じのコンスタンスになるのかなあ。いずれにしても、チームの華になること間違いなしの少女です。

https://youtu.be/fyIatDT79ig
三銃士でのレコーディング(でも、オーディションの一部)の様子。

彼女のオリジナル楽曲↓どちらかというとR&Bに近い感じ。
Megan - Sous ma peau 
https://youtu.be/A8JZjeOs5nk

アンヌ・ドートリッシュ役のVictoria(Wiki(仏))。Roi Soleilではボーフォール公に身分違いの恋をする一般ピープルの女性イザベル役を演じていましたが、今回は女王様役。彼女も公開オーディションで選ばれたようです。ファイナリストには、1789でマリー・アントワネット役で出演していたロクサーヌも残っていましたが結局は、力強いクールなかっこいい女子のヴィクトリアの方が選ばれたようです(アンヌ・ドートリッシュのWiki記事を読んでた感じだとどちらかというと、ロクサーヌ系の陶器のような白い肌美女のほうがビジュアルに近い気がしたので、ちょっと意外と言えば意外でした。ミレディのほうがイメージに近かった気も。)。ルイ14世の母ということで、嫋やかな女性というより、こういったパワフルな感じの女性の方がイメージに合ったのかも。歌声もソウルフルで力強く、ミュー経験者ということもあるのかもしれませんが、舞台映えしそう。彼女も音楽オーディション番組The Voiceに出演歴があるようです。みんなこういうの出てるのね~。

https://youtu.be/kKdSwW_MIX4
同じく三銃士のオーディション中の映像。
同じプロダクションのRobin des Boisの曲をカバーしています。

https://youtu.be/Dpor2a8ujAc
ロワ・ソレイユ時代のヴィクトリア。このときはロングヘアー。

リシュリュー役のChristophe Héraut。この人が選ばれたのは結構意外でした。というのも、オーディション映像で、彼はかなり挙動不審で自信なさげ笑。最初のオーディションで歌っていたノートルダムの名曲、Tu vas me détruireも何だか微妙。ファイナリストに選ばれていたもう一人の人のほうがはるかに自信たっぷりでした。彼自身も相手の方が経験があるし、とても上手だし、、、と言っていて、この人がファイナリストに選ばれたこと自体驚きでした。でも、見た目は確かにリシュリューっぽいし、チーム全体で考えたとき、バランス的にもう一人のファイナリストより彼を入れたほうがしっくりくる気は確かにしました。そういう意味でも、やはりミュージカルというのは単に歌唱力や経験で役が決まるわけではないのかもなあという気がしました。ちなみに彼は、Spartacus le gladiateurというミュージカルに出演してたようです。そして、今年ちと話題になったEurovisionにも昔、参加してたことがある模様。。。

 https://youtu.be/h3AKYCqLDOw?t=2m7s
彼の自信なさげなインタビュー映像をどうぞ笑。

https://youtu.be/cG1ASB3v1gI?t=1m
ちょっと微妙な Tu vas me détruire。プロダクションの人たちの感想も結構ネガティブな感じ。

バッキンガム公役のGolan Yosef(Wiki仏)。1789でロベスピエール役で出演していたセバスチャン・アジウスを破ってのキャスティング。彼も、やはりかっこいい要員な気がします(爆)。彼は、オランダ出身(最近はフレンチミューでもフラ語圏以外の出身者はちらほらいたりしますが。)。元々はバレー・ダンサーとしてキャリアをスタートしているようです。フランスでの舞台出演歴も結構あるようで、2010年にDracula, l'amour plus fort que la mort(主役のドラキュラ役だったのに、歌わなかったそうな笑→インタビュー)、2014年にLove Circusに出演(このときは歌ったらしい笑。)、今年のフラ語版キャッツにもRum Tum Tugger役で出演予定だそうです。人気者~。女王様に熱烈に恋する英国人公爵役ですが、相手がヴィクトリアということで、その相手にしてはちょっと線が細い気がするなあ。。。このカップルどんな感じなんだろう?とちょっと思ってしまいました笑。これは舞台を見るまではわからないですねー。

https://youtu.be/OEUxYGWnIrs
ドラキュラでの華麗なダンス。さすがバレーダンサー。身のこなしが優雅だわ。何も言われなければ、これがミュージカルとは気づかない。。。

https://youtu.be/-nzWpcTsgrE
昨年公演をしていたLove Circusでのゴラン。多分、黒いベストを着てる人だと思います。実は、去年パリ遠征時に最後まで見に行くか迷っていた公演だったのですが、 英語の曲が多そうだったのと、流行った音楽をつないで物語をくっつけたタイプのミュージカルのようだったので、結局見に行かなかったのでした。でも、帰国して調べたら結構評価よかったので、ちと後悔しました。サーカスとミューのフュージョンということで面白そうでは確かにありました。

さて、三銃士の名言といえば、One for all, all for one(みんなは1人のために、1人はみんなのために )。仏語ではどうなるかと言うと、 "Un pour tous, tous pour un (アン・プール・トゥース、トゥース・プール・アン)"。

この言葉をパリで聞くのを夢見て、来年を迎えたい(笑)と思います(→気が早い人。)。

トリビア:このミュージカルのタイトル、trois mousquetairesではなく、3 mousquetairesと3が数字になっていることに気づきました。たぶん、troisで検索するとデュマの小説やら、映画やらいろいろ引っかかってしまうから な気がするのですが、面白い作戦だなあと思いました。


2015年6月2日火曜日

韓国ガラコン/アーサー王/フランス版三銃士/ロミジュリ韓国公演 

毎年のシーズナルな仕事にどっぷり巻き込まれ、更新が全くできずにいました汗。
ほんとは、1789のことについてつらつら書いたり、改めてアチアさんたちのインタビューを読んでいるうちに、フレンチミュージカル、あるいは、スペクタクル・ミュージカルの意味とは、、、とか考え始め、それについて書こうと思っていたのですが、リサーチに時間がかかりそうなので、 最近のフレンチミュー情報を今日はまとめてみようと思います。

まずは、6/13(土)にソウルでフレンチ・ミューガラコン開催メンバーは去年の10月の日本でのガラコンと同じく、Matt Laurent、Robert Marien、Cyril Niccolai、Nadia Bel、Richard Charest、Sophie Tremblay。私は残念ながら今回のガラコンは不参戦なのですが(哀)、メンバー的にも日本のときと似たような感じ(ノートルダム・ド・パリ、ロミジュリ、レミゼあたりがメインかな。)になる気が。

→6/11追記:MERSの影響により、延期となりました。今回の日程では中止のようですが、またやる予定ではあるようです。新しい日程が分かり次第発表とのことですが、MERSの拡大状況やノートルダムドパリのレバノン公演の予定等を考えると、ちょっと先の予定になるような気がします、、、が韓国ガラコンは激しく日程が変更されるので、変更されるとしても直前のアナウンスになるような気がします。。。

Matt LaurentのFBページ:
https://fr-fr.facebook.com/MattLaurentOfficiel

日本の公演ではMozart l'Opera Rock、Roi Soleil、Starmania、Le petit Prince等からのナンバーもあったので、これらも披露されるのかな?日本では私の大好きなスターマニアの"SOS d'un terrien en détresse"がスキップされたのですが(自分からすると、フレンチミューガラコンでこれをすっ飛ばしたっていうのは驚愕だった。。。)、2013年のガラコンのときは、ブリューノさんが披露していたので、今回はひょっとしたら 披露されるかも。→メンバー的にきっとリシャールが歌う気がする(いつか見てみたい曲の取り合わせの一つ。。。)。

場所も先日ブリューノ(・ペルティエ)さんがソロコンをやったあの Kyung Hee University (慶熙大学校)のようでちとうらやましい。

チケットはInterparkでも(日本語版もあり)発売中。
http://ticket.interpark.com/Global/Play/Goods/GoodsInfo.asp?GoodsCode=15005479

そして、パリというかフランスはというと…今宝塚で絶賛公演中の1789 バスティーユの恋人たちのプロデューサーの一人であるDove Attiaさん(今回はいつもの相方のAlbert Cohenさんは別のミュージカルを公演中ということでアチアさんソロプロジェクトです。)がプロデュースする「アーサー王の伝説(La Légende Du Roi Arthur(ラ・レジョンドゥ・デュ・ロワ・アルチュール))」(FBページ→こちら)が絶賛プロモ中、、、という言い方も変なのですが、大型のフレンチ・ミュージカルはだいたい公演が始まる1年前くらいからプロモを開始し、公演の半年ぐらい前にCDを発売し、いざプレミア、のときはみんなで楽しく合唱する(笑)!のが習わしなので、今ちょうどプロモまっさかりの時期なのです。

今さら感が満載ですが、、、メインシンガーの配役は、以下のとおりです。

le Roi Arthur(アーサー王) : Florent Mothe
la Fée Morgane(モーガン・ル・フェイ) : Zaho
la Reine Guenièvre (グィネヴィア) : Camille Lou
Méléagant(マリアガンス) : Fabien Incardona
Lancelot(ランスロット) : Charlie Boisseau

Florent Motheは、Mozartでサリエリを演じて大人気だった方、そして、Camille Louは1789でオランプを演じてたキュートな女の子です。オランプ役から一転してヘアカラーがプラチナ・ブロンドになりました。。。最初は、違和感ありまくりだったのですが、最近見慣れたせいかあんまり変と思わなくなりました^^;

アチア・コーエン組(と勝手に自分は呼んでいる笑)は割と同じ人を使うこともちらほらあるのですが、今回も顔なじみさんが入っているということのようです。やはり、それまでの信頼感というか、そういうあうんの呼吸みたいのがやはりあるのでしょうか?

あまり詳しいわけではないので恐縮ですが、Zaoは、R&B界のの歌姫のようですね。以前どこかの記事で、ミュージカルとは無縁だった、と書いてあったのを見た気が。するのですが、今回は美しき魔女にしてアーサー王の敵となる女性、というわけで、そう聞くと、彼女に白羽の矢が立ったのが何となくわかる気がします。妖艶でパワフルな感じとかちょっと楽しみです。

Fabien Incardonaは調べていたら、以前、ロミジュリのパリ公演でマキューシオティバルトの2ndをやっていたこともあったらしい、、、。確かに見た目がぴったりだわ。ジーザスっぽい雰囲気がとっても印象に残る。。。今回はメルワス役ということで悪役のようですが、ハマり役な気がします。フランスの歌手の王道(笑)、The Voice等の音楽タレント発掘番組にも出演していた模様。

Charlie Boisseauは、、、Wikiページもないなあ、確かランスロット役は結構売れっ子そうなポルトガル・ボーイだったはずなんだけど、、、と思っていたら、2月にもともとキャスティングされてた方は降板していたらしい汗。そして、理由が、スケジュールの都合がつかない恐れがあるから(爆)。

この時点で言い出すんかい??というツッコミはさておき、後任になったCharlieくんは、フレンチミューに結構ある、歌番組(The Voice)でいい線いった方のようです。やっぱり若い子がみんな見てる歌番組から人気の子を引っ張ってくるっていうのは、集客に有利なのかしら?と穿った考え方をしてしまう私笑。でも、元々のキャスティングされてた子と雰囲気がなんとなーく似ているので、最初人が変わったことに気づきませんでした笑。

CDはコンセプト版がすでに発売されています。Amazon.jpだと電子版しかでてないっぽい。。。こちら。 日本のiTunesでも買えます(こちら)。

公演自体は、2015年9月17日~パリのパレ・デ・コングレ(Le Palais des Congrès)で開幕です。

10分以上に渡る素敵クリップも公開されてます。歌の抜粋やバックステージ映像が入っています(→気前いいな、、、というか露出を上げてミューファン・ガールズたちの心をつかもうという作戦、なんだと思うのです苦笑。)


曲の感じは、やはりアチアさん作ということで歌って踊れるポップ。ところどころに、アーサー王ということで、ケルティックの楽器が使われていたり、中世風のアレンジも入っている模様です。私自身はポップ・ミュージックは好きではあるのですが、ポップすぎると、これって、、、ミュージカルって言っていいのか?、というタイプなので(爆)、今回のアーサー王もアチアさん作だから、きっと若向けね、とちょっと割り切っていたのですが苦笑、このCDの曲、素直に結構好きでした。

いまどきの楽曲だし、ノリノリの曲もあるし、これミュージカルに仕立てる曲なのか?と思うような楽曲もやっぱりありますが笑、、、フレンチミューの魅力は、観客と出演者が一緒に楽しむ!というところも大きな要素の一つなので、会場で観客のエネルギーとのフュージョンが楽しみな楽曲がすごく多い気がしました(CDを聞きたいというよりは、会場で実際に見て楽しみたい、といったミュージカルな気がする。)。

気になった楽曲としては、 Florent Motheが歌うAuprès d'un Autre。プロモ映像は、親切に歌詞付き。とっても哀愁漂うナンバーですが、歌詞を見ている 限りだと、ランスロットの元に走っていってしまったグィネヴィアに対する歌のようです。裏切ったのは彼女のほうだと思うのですが、「これは自分のせいなんだ。」という歌詞もあることから、こんなことになってしまったのは、自分のせいだという後悔の念を滲ませた男泣きな歌なのかなという気がします。

苦しい心のうちを切々と訴える Florent。なかなか素敵な曲。そして、エモーショナルたっぷりに舞台で歌われたらすごくいい感じの曲になりそう、と頭の中で軽く妄想していました笑。

去年、パリ・ミュー遠征で散々散財したので、今年渡仏は結構厳しそうなのですが、人気があれば、来年も再演ということになる気がするので(アチア・コーエンの法則笑)そこを自分は狙っていこうかなあと思っています笑。

そして、三銃士。こちらは、公演は来年の2016年ですが、6/10に歌手のキャスティングが全員発表になるようです。一部の配役はすでに決定しているようです。プロダクションは2013-14年、マット・ポコラ をセンターに好評を博したRobin des Bois(ロビンフッド)を製作したGilbert Coullier Productions。ここからしても、超大型スペクタクルミュージカルになることは間違いありません(にしても、フレンチミューは、ヒーローものがお好き(笑))。

さて、配役ですが、アトス役はだいぶ前からダンサーのBrahim Zaibatに決定していましたが、アラミス役も発表になりました。


ロミジュリの初代ロミオのダミアン・サルグでした!!!yahooo!!!

ダミアン!

ロミジュリ日本公演から降りる+もうミュージカルには出ない聞いたときのがっかり度といったら、、、。これまた来年パリに行けるかどうかは謎ですが、生ダミアン見れるんだったら是非とも行きたい、、、!!!と思っている今日この頃です。

ダミアン自身も、もうミューは。と思っていたようですが、、、三銃士、と聞いてやろう、と思ったのだとか。まあ、フランス人からしたらそうだろう、なあ^^ いずれにしても、私には大変朗報でした。

先日は早速フェンシングを披露している様子もアップされていました。洋服もちょっと三銃士風。ダミアンなかなか似合ってますね。

子供たちがダミアンたちに「アーレ、アーレ(行け、行け)!」と言ってるのが何ともかわいい^^

一部のキャスティングはオーディションで選ばれているようです。
ファイナリストはこんな方たち。 それぞれ2人ずつ残っているみたいです。


1789でアントワネットを演じていたロクサーヌ・ル・テキシエの姿も。今回も引き続き王妃つながりでアンヌ・ドートリッシュ役に応募している模様。この役にはLe Roi SoleilでIsabelle役で出演していたVictoria Petrosilloも選考に残っているようです(ずいぶんと違うテイストだね笑。)。これまた1789でロベスピエールを演じていたセバスチャン・アジウスは、バッキンガム公ジョージ・ヴィリアーズ公で選考に残っているようです。他にもリシュリュー役、コンスタンス役が映像には出てきていました。

こうやって見ると、やっぱり、ミュー経験者がいっぱい残ってるんだなあという気がしますね。。。当然と言えば当然なのですが、これ以外にも、オーディションの映像があるのですが(こちらがフラ語版三銃士のyoutubeチャンネル。いろいろ出てます。)、これにもあ、この人どこかで見たことある、みたいなことがちらほら。そう考えると、本当に狭き門に多くのアーティストがひしめきあってるんだなあという気がしました(でも、歌手の人たちにしたら、こんなに大きなプロダクションで歌えるっていうのは、まさに一攫千金のチャンスなんだろうなあ。。。)。

そして、最後。9月にソウルでロミジュリ招聘版の再演が決まったようです→ロミジュリFB4月21日のポストより。

6/11追記:日程も決まったようです(公式HP)↓。HPによれば、9/12~10/11までとのことなので、1ヶ月ほどの公演になるようです。結構長め。ということで、日本からの遠征には、日程に幅があって結構助かるかも。
http://romeoetjuliette.eu/Actus/asie-2015.html

6/24追記:出演者は以下のようです。
http://ticket.interpark.com/webzine/paper/TPNoticeView.asp?bbsno=34&pageno=1&stext=&no=22562&groupno=22562&seq=0&KindOfGoods=TICKET

Cyril Niccolai, Joy Esther Official, Stéphane Neville, John Eyzen Officiel, Tom Ross, Gwladys Fraioli, Sebastien El Chato, Moniek Boersma, Jean Frederic Charter, Stéphane Métro, Brigitte Venditti。

去年パリに見に行ったLe Bal des Vampiresに出演していたモニークさん以外は、2012年の日本公演のときと同じメンバー。モニークさん歌とっても上手かったので、またお目にかかれたらちょっとうれしいなあ。と思いつつ、メンバーを見ていると、モニークさん、たぶん、ジュリエットママ役っぽいんですけど・・・。え?いいのか、これ。確かにジュリエットママは、美魔女な感じだけど、彼女は美魔女っていうほどの年齢の方ではないので、ジョイと並んだら姉妹にしか見えんのでは???と自分は思いました笑。
 
ロミジュリといえば、自分にとっては、日本で初めて見た思い出のフレンチミュージカル。これがなかったら、私の今の生活は180度違っていたに相違ないので、ぜひぜひ再見したいと思います。3年ぶりなので、自分の仏語力の進歩も確かめられるかも。。。
というわけで、今さら、フレンチミュー、何となくまとめでした。
三銃士の配役発表楽しみだー。