そして、劇場へ。ヒカリエのようにMBS内に劇場があります。お客さんはこの日は初日だからか、モデルと思われるきれいなお姉さんやセレブぽい感じの人も結構見かけました。服装もけっこうお洒落目な服を着ている方が多かったです。お客さんの層も、平日夜ということで、ほとんど大人で、子どもの割合はかなり少なかった気がしました。シンガポールということもあって、いろいろな人(欧米系、中華家、インド系、マレー系etc...)がいるのも印象的でした。みんな結構開演ギリギリまで劇場外で話し込んでいる感じでした。
ロビーの入口をうろうろしていたら、アンジェロやスタッフとおぼしき人たちに遭遇しました。ごく普通に観客に紛れていたのでちょっとウケました。
劇場のロビー。
ここで写真を撮ることができます。
チケットオフィス。
劇場の内部がこちら。あの懐かしい青い世界です。ああ、戻ってきた。と感慨にちょっと耽ってしまいました笑。初日は、真ん中の左端に近い席で鑑賞。日本のように特にチャイムが鳴ったりすることはなく、かなりナチュラルに劇開始。
劇場は、ヒカリエとほぼ同じサイズ感でした。
構造もけっこう似ている気がします。
席が、海をイメージしてか、マーブル状に
さまざまな青になっています。
今回の配役は、Yvanが抜けてしまった以外は、Japanツアーと同じ面々。
カジモド… Matt Laurent
グランゴワール… Richard Charest
フロロ… Robert Marien
フェビュス…
エスメラルダ … Alessandra Ferrari
クロパン… Ian Carlyle
フルールドリス … Elicia MacKenzie
フェビュス役のアルベルトさんは、パンフによるとイタリア版で2003年からフェビュス役でNDPに出演している方だそうです。イヴァンが出ないことは知っていたのですが、誰になるかは会場に来るまで知りませんでした。
ちなみに、今回のalternate castsですが、Japan tourで来ていたジェロームさんとガブさんは不参加のようです。今回は、グランゴワール&フェビュスがLuca Marconiさん(ローランと一緒にハムレットに出演。)、フロロがFabrisio Vogheraさんで、それ以外はJapan tourと同じです。
前半は、順調に進んでいました。個人的に印象に残ったのは、BohémienneのときのアレッサンドラとLa fête des fous のリシャール。
アレッサンドラのエスメラルダ、超かわいかったです。(出てきた瞬間「かわいいー。」と心の中で叫んでいた。)彼女がすごく若いっていうのもあるんだと思いますが、あどけなさが残るのに、妖艶でセクシーかつチャーミング。ダンスも、私は何にも束縛されず自由に生きてるの、っていう感じがすごい伝わってきました。以前、ロベールさんが言ってた、まさに「自由」を象徴する「エンジェル」。声も、きれいではあるけれど、ボエミエンヌなちょっとハスキーな感じが個人的にすごく好みです。
リシャールですが、前半なぜか一番記憶に残ったのが、La fête des fous でした。リシャールの表情が活き活きしてたのと、曲のエネルギッシュさが良かったからかな。
が、その後、信じられないアクシデントが発生。
La Cour des miraclesの途中まではちゃんと進んでいたのですが、曲の最後で、クロパンが
"At the court of the miracles~"と叫んで曲が終わるところで突然、歌手のマイクの音だけが消えました。。。(BGMは残ってた。)。若干ざわめく観客(初見の人はこういう終わり方だと思ったかも笑。)。クロパンのナンバーは自分が曲としてすごく好きなので、何でこんないいところで切れるわけ?と私も思いました。久々にイアンのキレイだけど、兄貴な感じがツボな声が聞けて喜んでいたところだったのに。
その後、客席中にいたスタッフたちが調整を始めました。会場内で飛び交うスタッフのフランス語。劇場側スタッフと思われる方がこれがライブパフォーマンスですよ、的な言い訳を言っていました。そして、確か、次のLe mot Phœbus のためにアレッサンドラとリシャールが舞台にスタンばっていたのですが、彼らもはけて、舞台も暗転し、劇場の人が出てきて、舞台の中断を宣言しました^^;
結局かなりの時間待たされ(10分はあったと思います。)、Le mot Phœbus から再開。このときちょっと面白かったのが、始まる前、なぜか、真っ暗な中マイクも入らないのに、アレッサンドラとリシャールが歌を歌っていました。(Le mot Phœbus ではなかったような気が。。。)この歌をちゃんと聴けたのは、たぶん、前のほうに座ってた人だけだったと思います。何で二人が歌を歌っていたのかは謎ですが、ちょっとかわいらしかったです。
で再開したのはよいのですが、、、また歌手のマイクの音だけが途切れ途切れ。なんか心配だなあと思っていたら、案の定、Beau comme le soleil のあと、Déchiré になった途端、
その後は、マイクの音切れトラブルは一応おさまったのですが、Belleのマイクの調整が微妙で、ハモリのフェビュスパートがメインに聞こえてました…。そんなこんなで第一部は終わりました。
がんばってたルカさん@フェビュス。Imagine TV映像より。
おそらく1stのアルベルトさんの体調がよくなかったために
急遽出演になったと思われます。
そのあとも、グランゴワール代役も含めて結構出ずっぱりだったんじゃないかな。
本当におつかれさまです><
一部と二部の間にももちろん、休憩がありました。休憩2回って変な感じでした。休憩中も観客は、若干呆れてる感はありましたが、返金しろよ、とかそういった事態にはならずわりと冷静でした。(個人的にはこれは返金レベルじゃ??と思ったりしましたが。)
で、第二部。ここでまたアクシデントが起きました。しょっぱなのFlorence で、カテドラルの美しい窓の光の演出のフロロ側の窓が横倒しになっていました。たぶん、すぐにfixできないと判断したのか、フロロ側の窓が消えました笑。バランス悪すぎ。ロベールさんはもちろん前を向いて最初は歌っているので、そのことにたぶん気づいてなかったと思うですが、後ろを振り向いた瞬間あれ?というような表情をしていた気がします笑。そりゃびっくりするよね。
というわけで、音関係はトラブル続きでしたが、NDPのもう一つの見せ場のダンス、アクロチームは、そんなことに影響を受けることなくいつものとおり素晴らしい演技を披露し、喝采を浴びていました。
その後は、大きなアクシデントもなく終わり、歌手の人たちもShow must go on精神でがんばっていた気はするのですが、多少動揺している人もいたのか、声がうわずっちゃったりとか多少あった気がします。(あと、そういえば鐘の演技も鐘を蹴り損なってるところとかあった気がする…。)
カーテンコールで、リシャールがいつものフランス語のカテドラルを歌う前に「みなさまの辛抱強さ、理解に感謝いたします。私たちの制御不能なところ(out of control)で技術的な問題があったことをお詫びいたします。」とお詫びの挨拶をしていました。ちょっと中国語とマレー語?でありがとうも披露していました。
そういえば、この日は初日でしたが、コッシアンテ先生やジル・マウさん等の特別出演はありませんでした。
結局、このトラブルは、会場のヒューズが歌手のマイクのみ飛んだことによるトラブルだったようで、NDPのカンパニーには何も落ち度はなかったようです。そう考えると、リシャールのお詫びはちょっと気の毒だった気が。
この日、本当は出待ちに挑戦しようと思っていたのですが、こんな混乱でどうなっているのかよくわからなかったのと23時を回っていたので、とりあえずこの日は何もせずホステルに戻りました。
初日にここまでずっこけるとキャストもがっかりなんじゃないかなあと心配しつつ、とりあえず次の日の公演は無事終わるといいなと思いながら、就寝しました。
ライブパフォーマンスなので、ある程度のアクシデントはまあ、仕方ないとしても、ここまでいくのって、ちょっとやばい気がします。とはいうものの、これはこれで何だか記憶に残る公演でした苦笑。
2日目の公演のレポはこちら。
2日目の公演のレポはこちら。
0 件のコメント:
コメントを投稿